生駒山系に連なる金剛・葛城山系の主峰『金剛山』から始めた山登り。その時々で気になる山へ、気の向くままに・・・

洞川とかりがね橋 (2011.9.4) 

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洞川 かりがね橋にて

この度は台風12号により被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます

正直、これを記事にするか迷った。
登山ができないどころか場違いな行き先。
これほどまで酷い状態になっていたとはつゆ知らず、台風一過と思い込んでノコノコ出掛け、
あげくは停電・断水という状態にあるのも知らずに「温泉、今日やってますか?」と電話。

もしかしたら金曜日の夜にでも台風通過かと思っていたら、まさかのノロノロ速度。
雨雲レーダーではちょうど大峰山脈を覆うように集中豪雨の赤塗りの表示。
しかもそれがいつまでも停滞している。
大阪では強風こそ感じなかったものの、集中豪雨があまりにも長時間続くとなると
どういう結果をもたらすか想像がつかない。
雨はとにかくよく降り続いた。
奈良ではテレメーターの数値が記録的な値となっていた。

日曜日になって大阪では雨も上がり、遠くの山並みがハッキリ見える台風一過特有の
空気が澄んだ状態となった。
雨雲レーダーでは、依然、奈良方面は雨雲が残るものの、それならばと所用のため
天川村の洞川をめざす。
あわよくば所用ついでに軽くどこか登ることができればと思っていたら。。

朝7時ごろに車を走らせているとラジオから、天川村坪内で宿舎が流され
1名が行方不明というニュースが流れる。
そんな酷いことになっているのか?!
五條市下市を通過するとき、あの幅広の吉野川(=紀ノ川)が溢れんばかりの濁流。
それはもう見ていてコワイほどのたっぷんたっぷんぶり。
その後の国道309号線を移動中も、平行して流れる川はものすごい濁流だ。
途中、新川合トンネルが通行止めという表示があった。
新川合トンネルってどこだっけ?と思って走り続けていると、
道の駅「黒滝」から先が「通行止」の看板。
ただしその看板は端っこのほうに申しわけ程度に寄せられていて、
道路が完全封鎖という感じではなかった。
先行く車もそのまま進む上、反対車線からもふつうに車が向かってくるのでそのまま進行。
天川村に至る国道309号線の道路を地図で見ると「く」の字型に大きな2つのトンネルがある。
のちに、一方が「新笠木トンネル」で、もう一方が「新川合トンネル」であることが判明。
それぞれのトンネルは走っていてもなかなか抜けれないけっこうな長さで、
それぞれ新笠木トンネル=全長1693m、新川合トンネル=2751mもある。
これらのトンネルに突入するとコワイほどの真っ暗闇。
いちおう通行止めだから消灯しているのかとその時は思っていた。
新川合トンネルを抜けてすぐ、赤い鉄橋にさしかかる手前で道路が片側1車線が無くなっていた。
すでにセーフティーコーンや土嚢が置かれて安全対策が取られていた。
山側からおびただしい水が流れてきている。
地理的には深谷というところにあたる。
濁った水ではなく、透明に澄んだ水であったことと、対応に当たっている作業員もいたので
おそるおそる最徐行で通過させてもらう。
山側と反対の向かって右側は川だ。
かろうじて通れた1車線道路の下が、実はアスファルトの厚みだけで
空洞だったらどうしようかと想像してしまった。
まるで渡河するかのように川みたいに水が流れて出していた。
車が流されるんじゃないかと思いつつも、最低地上高の高いオフロード車なのでなんとかクリア。
ニュースで知った天川村坪内というと、狼平や弥山、八経への登山口へのアプローチのある
坪ノ内林道の起点があったり、お気に入りの天の川温泉があったり、さらには芸能の神様であり
日本有数のパワースポットである天川辨財天のある所。
天川村は、ライダーでお馴染みの「かどや食堂」のある天川河合の交差点を界に、
北が洞川(どろがわ)地区で、南が天川地区という感じ。
洞川地区は天川地区のいわゆる上流に位置するので標高も高いためにほとんど影響は無いと思っていた。
午前9時に洞川に着いてみると、何やら雰囲気が穏やかでない。
他府県からの車がほとんど無く、村人が表に出て忙しそうにしている。
台風の影響で荒れた部分を直したりしている。
しかし、見た目は何の影響もなかったように思えた。
村を抜け、ごろごろ茶屋へと続く閉塞区間手前で、山があるわけでもないのに少々崖崩れ。
その影響で車は道なりにまっすぐには進めないので、崩れた箇所を巻くように迂回。
ごろごろ茶屋は予想どおり臨時休業。
洞川村へ引き返し、せっかくなので龍泉寺のほうへと散策。
耳を済ませなくても村中から聞こえてくるのは濁流のザーーという音のみ。
かりがね橋まで軽く登ってみる。
そうこうしていると雨が降りだしたので展望台で雨宿りしながら昼食を取る。
雨が止むのをまって、このまま岩屋峰まで登ってみるか、もっと調子良ければ大天井ヶ岳から
五番関を経て周回をしながら洞川まで戻ってこようかと思っていたが雨が降ったり止んだりなので断念。
そうこうしていると防災無線で避難放送が流れる。
といっても天川地区に向けた放送で、下流の天川地区ではどうやら崩れた土砂で濁流の川がせき止められ
川の水が溢れて崩土となってたいへんな事になっているようで、高台に避難するうに呼びかけるものだった。
ケータイで天川村役場からの情報を確認してみると、あらゆる施設は臨時休業。
それどころか、天川村坪内にある天の川温泉は断水と停電で電話も不通となっていた。
どうにもこうにも場違いな所に部外者が来たものだ。
深く反省し、ただちに下山して帰国の途へ。
その後、平成最悪急の激甚災害であること、想像以上の被害が出ていることを知って唖然としたという次第。

3日の土曜日の模様は、ブログ「トレラン日記」のnikkor14dさんの記事で動画も公開されてされてらっしゃいます。

その他の画像は以下より。
20110904-2.jpg※マイミク提供
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かりがね橋は定員20名。

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Check [ 2011/09/06 21:24 ] 大峰山系 | TB(0) |   コメント(8)
よくぞ新川合トンネルを超えましたね。
臨場感あるレポは貴重だと思います。
もちろんそれだけで天川村の方々の労苦のすべてを
窺い知ることはできないとは思いますが、
大阪でぬくぬくしているだけではわからないことが、
たくさん書いてありました。
[ 2011/09/07 01:28 ] [ 編集 ]
トンネル通行止めを認識した時点で引き返すべきでしたね。
なんてエラそうに言いますが、私も同じ状況だったら
この先はどうなってるのだろう?
あの山は?あの川は?
と、気になって同じようにずんずん進んでるかと・・・
緊迫感伝わって来ました、ご無事で何よりです
報道で次々に明らかになる爪痕の深さに心が痛みます。
[ 2011/09/07 10:49 ] [ 編集 ]
ありがとうございます。
そう行っていただけると記事にしてよかったです。
書き忘れてましたが、モーソンから先の少し閉塞した区間も通行止めでした。
モーソンの右側からも行ける道があります。
天川地区へは足を運んでいませんが、洞川はほとんど被害無しだったので
同程度ではという錯覚をしていました。
とにかくお気の毒です。
復興に時間がかかりそうです。
[ 2011/09/07 20:45 ] [ 編集 ]
どうしても行っておかないといけない用事があったのですが、
結局果たせず、温泉も当然無理で、何しに行ったことか。
十津川もよく行き慣れたところだっただけに
復興は数年規模になりそうでとても残念です。
[ 2011/09/07 20:45 ] [ 編集 ]
親愛なるキバラー師匠様
どうか、次回『通行止』の看板を見た際には、先へ進むのは思い止まってくださいませ。
段八から師匠に心からお願い申し上げまする。

大好きな十津川村や熊野を始め、被災地の惨状に胸を痛めております。
[ 2011/09/07 22:46 ] [ 編集 ]
いかれてたんですね、
山上ヶ岳を計画してましたが、あきらめました。
[ 2011/09/08 00:08 ] [ 編集 ]
段八さま
助言いただきありがとうございます。
真摯に受け止め、今後はこのようなことのないように
いたす所存です。

一日も早い復興を願っています。
[ 2011/09/08 19:55 ] [ 編集 ]
山上ヶ岳のご予定でしたか。
お会いできたかもしれず残念でした。
山上ヶ岳はご夫婦では・・無理ですよね。
[ 2011/09/08 19:57 ] [ 編集 ]
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プロフィール
こんちくわ。
キバラー
と申します。
ほぼ毎週金剛山をメインで
登っています。
飽きっぽいのか色々やってきて
自転車→オフロードバイク→
大型バイク→登山へと変化し、
その間、
テニスやスキーにハマった数年間。
キャンプは今でも細々と。
今は山に全力で年中夢中
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