金剛山と葛城山を掛け持ちで登ろうという発想は、自分の場合、
・繰り返し金剛登山で十分慣れてきたこと。
・葛城山の燃えるように真っ赤なツツジを見たいけど金剛山登山回数捺印もしたい。
という欲張った思いから個人的に「W登山」と呼ぶ山歩きのルーツになっている。
最近出会った女性もそうだったが、今やふつうに金剛山・葛城山を掛け持ちで登る人も多いようだ。
「
二剛会」という山の会が二上山~金剛山(岩橋山はスルー)を月一回登るという事をやっている。
慣れてくると一般ルートでの金剛登山だけでは時間的にも短かくて物足らなくなってくるのも事実。
こんな新聞記事がありました。
山ガールに挑戦 若い女性に人気の秘密はダイエットに効果?!2011/04/30 産経新聞速報ニュースより引用大阪と奈良の府県境にある葛城山と金剛山。
山麓の東側、奈良県大和高田市に3年間住んだ後、西側の大阪府富田林市に引っ越して10カ月たった。
こよなく愛する2つの山をつなぐ登山道「ダイヤモンドトレール」(ダイトレ)があると聞いた。
少しでも体重を減らしたい…。
ダイエットに効果的と若い女性の間ではやっている「山ガール」になって、歩いてみた。
■登山ブーム
「山ガール」とは、カラフルなアウトドアファッションに身を包み、登山や野外活動を愛する20~30代の女子のこと。
登山というと体力的にキツくて地味な印象があったが、この言葉の誕生で、
登山を身近に感じる女性が増え、登山ブームが起きている。
ダイトレは屯鶴峯(どんづるぼう)(奈良県香芝市)から槇尾山(大阪府和泉市)を結ぶ約45キロの道で、
大阪府などが整備した。
金剛山を通ることから、金剛石(ダイヤモンド)にちなんで名付けられた。
山ガールが親しめる道にしようと再整備の計画が持ち上がっている。
今回は、高知大ワンダーフォーゲル部出身で、大阪市浪速区の会社員、東野有希さん(31)と、
大阪府河内長野市の公務員、芝葉子さん(30)に同行を願った。
2人とも登山歴は10年を超え、いまでも年数回、本格的な登山を楽しむ山ガールの大先輩だ。
事前の打ち合わせで、装備にかんするアドバイスをもらった。
体温調整しやすいように着脱できる上着、汗をかいても乾きやすい下着が良く、
ジーパンは汗でぬれるとまとわりつくのでNGとか。
サイズと目的に合った登山靴を選び、化学繊維のジャージーを着用。
アドバイス通りに装備をそろえて、準備万端のつもりだった。
意気揚々として待ち合わせの金剛山のふもとに向かった。
■計画性、マナーが大切
明るいオレンジ色のカッパが気に入り、山ガール気分が盛り上がっていたところで、
芝さんから「目的地の葛城山のロープウエーの終電は何時ですか」と質問を受けた。
手元を見ると、2人ともすでにダイトレの地図を持っていた。幸い携帯電話が使えたのですぐに調べることができた。
ロープウエーの終電は、午後5時ということが判明。
「じゃあ、午後4時くらいまでに葛城山頂に到着すればいいですね。ゆっくりできますね」。東野さんが笑顔で言った。
金剛山頂付近の葛木神社一の鳥居の前に、「水越峠」と書かれた看板を発見し、ダイトレに入った。
スギの木立のなか、下り坂を歩いた。
歩いてほどなく、2人がすれ違う登山客に笑顔であいさつし、道を譲っているのに気づいた。
東野さんは、「登山では上りが優先です」と教えてくれた。
1時間ほどたったころ、大和平野や大峰山系を見渡せる眺めのよい場所があったので、
昼ご飯を食べることにした。間伐材で作ったベンチに腰を下ろした。
冷たいおにぎりにげっそりしていたら、2人は慣れた手つきで携帯用ガスコンロを取り出し、
湯を沸かしてインスタントラーメンを作っていた。
上級者ぶりに目を白黒させていたら、「ごみを増やしてはいけないから」とスープをすべて飲み干していた。
しばらく行くとスギ林は終わり、川沿いの平らな道となった。ランニングをしている人と数回すれ違った。
空気のよいところで走ると気持ちがよさそうだ。
■こまめな体温調整も大切
水越峠に着いたころ、晴れてきた。ここからは、1時間で標高差約400メートルを一気に登り切る。
目の前には、いかにもきつそうな階段が延びていた。
すると、彼女たちは、道の傍らでカッパを脱いで、シャツ姿に着替え始めた。「これからは上りで暑くなりますから」。
勧められたとおりにカッパを脱いだ。だが、寒かったので上着を着たままにした。
わずか数分後、自分の判断を後悔することになった。坂道を上るとまもなく心臓の鼓動が早くなり、汗が噴き出した。
歩くことに集中したいので、分厚いフリースを着たまま、苦しむ羽目になった。
フリースを脱いだ後から、山頂付近までの40分間ほどの道中は、正直なところあまり記憶がない。
2人と呼吸や歩調を合わせ、ただ無心になって歩いた。
川のせせらぎや鳥のさえずり、温かな陽光を感じた。
携帯電話と時計を気にして生きている日常の緊張が、汗と一緒に流れ出して蒸発していくようだった。
■山頂からの絶景
山頂まであと少しのところで、急に左太ももに痛みが走った。
痛みを気にしていると、集中が切れてしまい、左足だけでなく、右足まで痛くなり、次第に足が重くてあがらなくなった。
2人との距離がどんどん開いていっていった。
「山頂までもう少しですよ。きっとすばらしい景色が広がっています」と2人に励まされながら、やっと山頂に着いた。
目の前には、ツツジの群落が広がっていた。遠くに金剛山が見える。
眼下には、大和平野、大阪平野、六甲山まで見渡せた。
真っ青の空がいつもより近く感じた。吹き抜ける風が心地よい。
展望デッキにリュックを降ろし、大の字になって寝っ転がった。ああ、幸せ…。
こんなに気分爽快になれる場所が近くにあるなんて知らなかった。
トイレは要所で設置されていたし、スギ林も適度に整えられ、
ところどころ木を伐採してビュースポットを作ってくれているのもうれしかった。
もっと歩きたいならロープウエーを使わないという選択もできるし、
気軽に楽しみたいなら、水越峠から始めるという手もある。
下山してお風呂に入る前に体重計にのると、1キロ減っていてラッキーな気分に。
ただ、「山は油断大敵」の言葉は肝に銘じたい、と思った。
山ガールに挑戦 若い女性に人気の秘密はダイエットに効果?!2011/04/30 産経新聞速報ニュースより引用大阪と奈良の府県境にある葛城山と金剛山。
山麓の東側、奈良県大和高田市に3年間住んだ後、西側の大阪府富田林市に引っ越して10カ月たった。
こよなく愛する2つの山をつなぐ登山道「ダイヤモンドトレール」(ダイトレ)があると聞いた。
少しでも体重を減らしたい…。
ダイエットに効果的と若い女性の間ではやっている「山ガール」になって、歩いてみた。
■登山ブーム
「山ガール」とは、カラフルなアウトドアファッションに身を包み、登山や野外活動を愛する20~30代の女子のこと。
登山というと体力的にキツくて地味な印象があったが、この言葉の誕生で、
登山を身近に感じる女性が増え、登山ブームが起きている。
ダイトレは屯鶴峯(どんづるぼう)(奈良県香芝市)から槇尾山(大阪府和泉市)を結ぶ約45キロの道で、
大阪府などが整備した。
金剛山を通ることから、金剛石(ダイヤモンド)にちなんで名付けられた。
山ガールが親しめる道にしようと再整備の計画が持ち上がっている。
今回は、高知大ワンダーフォーゲル部出身で、大阪市浪速区の会社員、東野有希さん(31)と、
大阪府河内長野市の公務員、芝葉子さん(30)に同行を願った。
2人とも登山歴は10年を超え、いまでも年数回、本格的な登山を楽しむ山ガールの大先輩だ。
事前の打ち合わせで、装備にかんするアドバイスをもらった。
体温調整しやすいように着脱できる上着、汗をかいても乾きやすい下着が良く、
ジーパンは汗でぬれるとまとわりつくのでNGとか。
サイズと目的に合った登山靴を選び、化学繊維のジャージーを着用。
アドバイス通りに装備をそろえて、準備万端のつもりだった。
意気揚々として待ち合わせの金剛山のふもとに向かった。
■計画性、マナーが大切
明るいオレンジ色のカッパが気に入り、山ガール気分が盛り上がっていたところで、
芝さんから「目的地の葛城山のロープウエーの終電は何時ですか」と質問を受けた。
手元を見ると、2人ともすでにダイトレの地図を持っていた。幸い携帯電話が使えたのですぐに調べることができた。
ロープウエーの終電は、午後5時ということが判明。
「じゃあ、午後4時くらいまでに葛城山頂に到着すればいいですね。ゆっくりできますね」。東野さんが笑顔で言った。
金剛山頂付近の葛木神社一の鳥居の前に、「水越峠」と書かれた看板を発見し、ダイトレに入った。
スギの木立のなか、下り坂を歩いた。
歩いてほどなく、2人がすれ違う登山客に笑顔であいさつし、道を譲っているのに気づいた。
東野さんは、「登山では上りが優先です」と教えてくれた。
1時間ほどたったころ、大和平野や大峰山系を見渡せる眺めのよい場所があったので、
昼ご飯を食べることにした。間伐材で作ったベンチに腰を下ろした。
冷たいおにぎりにげっそりしていたら、2人は慣れた手つきで携帯用ガスコンロを取り出し、
湯を沸かしてインスタントラーメンを作っていた。
上級者ぶりに目を白黒させていたら、「ごみを増やしてはいけないから」とスープをすべて飲み干していた。
しばらく行くとスギ林は終わり、川沿いの平らな道となった。ランニングをしている人と数回すれ違った。
空気のよいところで走ると気持ちがよさそうだ。
■こまめな体温調整も大切
水越峠に着いたころ、晴れてきた。ここからは、1時間で標高差約400メートルを一気に登り切る。
目の前には、いかにもきつそうな階段が延びていた。
すると、彼女たちは、道の傍らでカッパを脱いで、シャツ姿に着替え始めた。「これからは上りで暑くなりますから」。
勧められたとおりにカッパを脱いだ。だが、寒かったので上着を着たままにした。
わずか数分後、自分の判断を後悔することになった。坂道を上るとまもなく心臓の鼓動が早くなり、汗が噴き出した。
歩くことに集中したいので、分厚いフリースを着たまま、苦しむ羽目になった。
フリースを脱いだ後から、山頂付近までの40分間ほどの道中は、正直なところあまり記憶がない。
2人と呼吸や歩調を合わせ、ただ無心になって歩いた。
川のせせらぎや鳥のさえずり、温かな陽光を感じた。
携帯電話と時計を気にして生きている日常の緊張が、汗と一緒に流れ出して蒸発していくようだった。
■山頂からの絶景
山頂まであと少しのところで、急に左太ももに痛みが走った。
痛みを気にしていると、集中が切れてしまい、左足だけでなく、右足まで痛くなり、次第に足が重くてあがらなくなった。
2人との距離がどんどん開いていっていった。
「山頂までもう少しですよ。きっとすばらしい景色が広がっています」と2人に励まされながら、やっと山頂に着いた。
目の前には、ツツジの群落が広がっていた。遠くに金剛山が見える。
眼下には、大和平野、大阪平野、六甲山まで見渡せた。
真っ青の空がいつもより近く感じた。吹き抜ける風が心地よい。
展望デッキにリュックを降ろし、大の字になって寝っ転がった。ああ、幸せ…。
こんなに気分爽快になれる場所が近くにあるなんて知らなかった。
トイレは要所で設置されていたし、スギ林も適度に整えられ、
ところどころ木を伐採してビュースポットを作ってくれているのもうれしかった。
もっと歩きたいならロープウエーを使わないという選択もできるし、
気軽に楽しみたいなら、水越峠から始めるという手もある。
下山してお風呂に入る前に体重計にのると、1キロ減っていてラッキーな気分に。
ただ、「山は油断大敵」の言葉は肝に銘じたい、と思った。
だとすればけっこうハードな山歩きだったはず。
葛城山の展望デッキはさぞや気持ちよかったでしょうね。
(まぁちょくちょく山に登ってらっしゃる方なのかもしれませんが)
僕の場合、初W登山の際には天狗谷道でスズメバチに刺されましたから、
正直言うとW登山にはあまりいい印象がありませんねw