生駒山系に連なる金剛・葛城山系の主峰『金剛山』から始めた山登り。その時々で気になる山へ、気の向くままに・・・

パッキングの美学とは 

20110414-1.jpg
オスプレー ストラトス32(旧モデル)

ザックに荷物をきちんと詰めるパッキングに関して、恥ずかしながらあまり意識したことがない。
30リットル程度のザックだと重量バランスもそれほど意識しなくてもいいかとも思う。
それよりも入れたいものが全部入るかどうかというほうが気になるわけで。
パッキングの際の順序についてはザックの構造によっても違うように思う。
オーソドックスな上部からしかアクセスできない製品が大半を占める中で、
上部からも下部からもアクセスできたり、上部と背面からアクセスできるものまで存在する。
長年愛用中のオスプレー・ストラトス32(写真左)は上部と横からのアクセスが可能。

まずマット(座布団)をザックの内側へ荷物を取り囲むように筒状に配置するというのは最近知ったワザ。
ただし、これだと横からのアクセスがスポイルされてしまう。
必要度の低い物から下へ入れていくので、底にはいつもめったに出番の無いレインウェア。
その上にはバーナーや燃料の道具類がきて、食材や食料がその上に。
ポットがあればサイドに縦に差し込んで菓子類はつぶれやすいのでいちばん上、というか上はカメラだったりする。
そしてチャックのある左右のサイドにはロールティッシュやらコップやらザックカバーやらケータイやら。
上ブタには小物類(GPSデータロガー、ヘッデン、ファーストエイド、行動食・・)など。
まぁ32リットルのザックなのでパッキングもへちまも無く適当に放り込めば良いように思う。
それでもちょっとした遠征で大峰なんかに行くとなると極力不要なものを置いていっても
水の量だけでもハンパ無いのでそらもうパッツンパッツン。
実は最近、58リットルのオスプレーのザックを個人輸入で購入したというのに使いにくくて
どうもにもこうにも馴染めなくて大失敗したかもしれない感じ。
今まで簡単にアクセスできていたことがいちいち工程が多くなってしまったのだ。
一箇所をポッンとはずしてサクッとゆるめるだけで良かった事が、
あっちをはずしてそっちをゆるめてこれをはずす、という具合。
もしかしてパッキングの話じゃなくなってきてます?
脱線ついでに上の写真をご覧いただいて、まさか同じザックを2つ持っているの?と思う人は・・いないか。
背負い心地の良さに当時はあまりにも感激して衝動買いしたザック。
その良さを友人にも体験してもらったところ、色違いもあったというのに同じのモノを(写真右)即買したという逸話。
グレゴリーのZ40に浮気も考えつつも、使い慣れてしまってなかなか乗り換えられないでいる。
これが壊れたら友人の新品同様(山登りしてないみたいなので)のを買い取ろうかなとひそかに企んでいる。

先日「そういえば昔、ナップサックってあったけど、あれってつまり何だっけ?」という話になって、
デイパックのようなお手軽リュックの事じゃないの?という程度で良くわからなくなったので軽く調べてみた。
ザックとは広義な言葉で、正確にはリュックサック、ナップサック、デイパック、アタックザック、キスリング
というような区別がある。個々の説明については省略します。
で、今回はザックの話ではなくて「パッキングの美学」がテーマでした。(*_*;
詳細は以下の新聞記事に丸投げということで。

(野遊び大全)入念なパッキングで安全・快適に 富山県立大学教授・九里徳泰
2011/04/09 朝日新聞朝刊 11ページより引用

 野外活動、とりわけ登山ではパッキング(荷造り)は重要だ。
「要するに荷物をバックに詰め込むことでしょ」と簡単に片づけないでほしい。
 登山では、必要な装備を持ち運ぶために、ザックを背負い、両手両足の4点を自由に使えるようにする。
岩や木の根、急な坂道に設置された鎖をつかむなど両手両足を駆使するから、手持ちバックなどでは不便だ。
 ザックは、大が小を兼ねる。大きくてもストラップを引っ張って小さく使える。
日帰りなら、容量20~25リットルのザックが目安。荷物がパンパンにつまらない余裕がほしい。
私は小さなザックに荷物を積みすぎて背負いひもが切れてしまったことがある。
 縫い目と生地がしっかりしているザックなら10年以上は十分使える。
少々高価でも品質のいいものを選ぼう。私は15年間、ヒマラヤで使い続けているお気に入りもある。

 パッキング技術の要点は三つ。
 (1)収納の順番 (2)重さのバランス (3)いかに早く出し入れができるか――である。
実際、パッキングの上手な人は、山でも行動するスピードが速い。
いくら足が速くても、装備や食料を出し入れする行動が遅ければ、結局、目的地に着くのが遅くなる。

(1)で気にすべきは、必要なものほど出しやすい場所に入れること。
一番底には寝袋、そしてテント、予備の食料、衣類を入れる。
手前には、救急用品、水、行動食、着替え、タオルなどを入れる。

(2)では、(1)をふまえつつ、重い物をできるだけ下に、さらに背中に近い場所に入れる。
ザックの中で重心が上下または左右に偏っていると、不安定な場所で全身のバランスがとりにくくなり、
疲労や事故につながりかねない。
 大学2年の時、重い物をザックの上に入れたせいでバランスを崩し、崖を滑落した苦い経験がある。
振り子の原理を忘れずに。
また、角ばった荷物を背中に向けてしまうと背中がごつごつし、背負い心地が悪くなるので要注意だ。

(3)は、(2)と密接に関係するが、行動食と水筒は最も出しやすく、かつ紛失しない場所に入れよう。
 ザックの外側に付いている小さなループ状のスリングひもは、ピッケルの柄をとめるものだ。
そこにカップをぶら下げている人をよく見かけるが、ザックの外側に下げた物は必ず紛失すると思ってほしい。
かく言う私も、ヒマラヤの標高6千メートル地点で、ザックの横のポケットに入れていた
テントの支柱を落として大変な目に遭った。なくして困る物は全てザックの中へ。
天候によって脱いだり着たりする上着は、畳まずにザックのふたと本体の間にからめて運ぶような工夫をしてもいい。
 山の天気は変わりやすい。荷物をポリ袋などに包み、ザック自体もザックカバーで覆うといった防水対策をしてほしい。
私は、携帯電話と現金をチャック付きポリ袋に入れ、上着のポケットに収納することもある。
 上手なパッキングが安全でスマートな登山につながる。

Check [ 2011/04/19 20:27 ] その他 | TB(0) |   コメント(14)
パッキングは楽しいですよ!
『これから山行けるんや』と思えばワクワクします

ストラトスって背抜き出来ましたっけ?
もし出来るのなら抜いてパッキングしてみてください
下手に詰めたら、背中が痛くて登山どころじゃなくなりますから(笑
[ 2011/04/19 21:47 ] [ 編集 ]
パッキングの美学を常に追求してらっしゃる中村さんには目からウロコ、カルチャーショックでした。
それまでは何も考えてませんでしたから。
ストラトスは背面アーチにメッシュという構造なので無理そうです。
荷物のカドが背中に当たることは無い反面、見た目ほどあまり収納できないのが欠点です。
[ 2011/04/19 21:57 ] [ 編集 ]
ぎっちりつめ込むと取り出すのが大変。
かといって隙間が多いと、ザックの見た目が悪くなる。
ザック選びとパッキングはその人の思想が現れますね。
[ 2011/04/19 22:00 ] [ 編集 ]
みなさんパッキングがお上手なのか、
いつもパンパンにキレイなかっこいい形になってらっしゃるのが不思議で。
いったい何が入っているのかと思ってしまいます。
まるで店で展示して商品みたいです。
見た目が悪い写真左のザックが私のものですが何か?(笑)
思想。。
[ 2011/04/19 22:11 ] [ 編集 ]
パッキングに関してはど素人です。
でも自分の信念のようなものはあります。
なので毎回同じ位置に配置します。
コッヘルやその他の装備も、購入する時は他の道具やザックとのマッチングを考えて選んでいます。
カメラの収納及び持ち運び方法が難しいですね。
[ 2011/04/19 23:20 ] [ 編集 ]
レインウェアが底の方だと取り出すのが面倒だから、
多少の雨でもそのまま歩いてしまったりしませんか?
かといってレインウェアをポールポジションに持ってくると、
他のものが相対的に取り出しにくい位置に押しやられるわけですがね。
そういう意味では僕はやっぱり上下2気室は欲しいですね。
あと今使ってるやつは天袋のマチが足らなくて・・・
って書き出すと止まらなくなるのでザックへの不満はこの辺でw

スタッフバッグの活用法とか学びたいことがたくさんです。
[ 2011/04/19 23:32 ] [ 編集 ]
どんなザックでもパッキングは大変ですよね…
私の必ず持って行く装備は、レインウェア・ヘッデン・ツェルト・非常食・救急用品などなどです…
それにその山行に応じた装備。すぐ大荷物になってしまいます。(笑)

重たい物。水とかはザックの上の方に入れるのが常識?けど、下になる荷物が変形したり取り出しにくくなったり…歩くときのバランス・荷物の取り出し易さ…いつも悩んでるところです。

レインウェアは雨が降り出しそうなら、途中で上の取り出し易い所に位置替えしたりその場その場で詰め替えることもあります。

雪山テント山行なんかの時は、テントや防寒具・シュラフ・食糧・酒…v-8なんか目一杯詰め込むので荷物がぐちゃぐちゃ(笑) テントの中で店開きをすることが常になっちゃいました。
もう一度、基本に帰ってパッキングを勉強しないとなぁ~
[ 2011/04/20 07:54 ] [ 編集 ]
のぶさんもザックを数種類持ってらっしゃいますが、
それぞれのザックに応じてどこに何を入れるかを確立されてらっしゃるのですね。
私は入れっぱなしにしている横着者ですので、ザックを変えるたびに
中身を移し替えるのが結構面倒だったりします。
ザックの数だけ中身の小物も揃えて置くのが良いのですが。。
コッヘル類もザックとの相性を計算されてらっしゃるのですか。
徹底されてますね。
[ 2011/04/20 20:55 ] [ 編集 ]
レインウェアはザックのどこに入っていても、ひとたび濡らすと干すなどの
手入れが必要なので極力使わないようにしています。
下からでもアクセスできるザックは良いですねー。
スタッフバッグと言えば、インナー防水するか、ザックカバーか。
シルナイロン物がトレンドですね。
[ 2011/04/20 20:55 ] [ 編集 ]
はんていさまはどんな山行きでもけっこうガッツり装備されてらっしゃいますね。
いつ見ても大荷物という感じです。
そしていろんなものが出てくるわ出てくるわ。
ハーネスやザイル、無数のカラビナ。。
歩荷トレの域ですよね。
そうなんですよ、上に重い物を置くと、下の柔いものが変形するんですよね。
スナック菓子やパンが。
なるほどレインウェアなどは状況に応じて途中場所替えですか。
参考になります。またいろいろ伝授してください!
[ 2011/04/20 20:56 ] [ 編集 ]
パッキング苦手です
いつも朝急いで詰め込むのでザックの形はいいけど
中身は大変なことになってます(笑)
上の方に入れてるはずのお菓子がいつも割れてます・・・。
詰め込みすぎなんですよね!
荷物は軽いほうが楽だからいつも18ℓのザックですが
もう少し大きいほうがパッキングしやすいのかな
きれいなパッキング目指します!
[ 2011/04/21 22:15 ] [ 編集 ]
kuuさまは準備は朝準備派ですか?
ザックの形がよければパッキングに成功しているんじゃないでしょうか。
割れるようなお菓子・・・ん~、亀田のカレーせん?
18リットルは山行きにしてはコンパクトですね。
もしかしてナップサックですか?(笑)
[ 2011/04/22 20:27 ] [ 編集 ]
ザックは大事です。担ぐ事によって「登ったるぞ」って気分になります。
時々登山道でザックを担いでいない人を見ると何故か違和感を感じます。
それに登山って前より後ろから見られる方が多い気がします。
「ザ・金剛登山」の動画に出演した時も後ろ姿の方が多い気がします?
って見た目ばかりですいません(笑)パッキングの話ですよね

あまり気にした事ないですが、いらない物は置いていって重量は気にします。
一度キバラーさんのザックを持った時あまりの重さにびっくりした事があります。
撮影機材とかですかね?私は遠征の時、ビールで重量オーバーです(笑)
[ 2011/04/23 13:55 ] [ 編集 ]
Takeshiさんのようにカッコいいザックだと、
担ぎたいがために山に行きたくなりますね。
私もZ40のLが欲しいです~。
私のザックが重いのは、あると役に立つかも知れないけど
普段はイランという物がいつでも常備しているからかもしれません。
朝からの金剛登山でもヘッデンとか予備乾電池とか入ってますからね。
そんな状況ではぜったいイランと思っていましたが、
小峠谷の洞穴の奥がどうなっているのか確認するのに役立ちました。
やっぱりイランもんも入れておきましょう。
[ 2011/04/23 17:00 ] [ 編集 ]
コメントの投稿













管理者(キバラー)だけに読んでもらう

金剛山頂の気温

金剛山の一日  
このブログ内の検索
 
更新日カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
プロフィール
こんちくわ。
キバラー
と申します。
ほぼ毎週金剛山をメインで
登っています。
飽きっぽいのか色々やってきて
自転車→オフロードバイク→
大型バイク→登山へと変化し、
その間、
テニスやスキーにハマった数年間。
キャンプは今でも細々と。
今は山に全力で年中夢中
ヤマ仲間
バックナンバー
月別アーカイブ