生駒山系に連なる金剛・葛城山系の主峰『金剛山』から始めた山登り。その時々で気になる山へ、気の向くままに・・・

金剛山 第241回 (2011.4.16) 

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イワゴノ谷ルートにて ※左から、うっちぃさん、yossiさん、中村さん、キバラー

『今日の金剛山』 ハイビジョン(HD)撮影 (3分36秒)


登り:イワゴノ谷ルート
下山:橋本院からの道(初)


初めてイワゴノ谷ルートを登ったときは金剛山で最も危険なルートという印象を持った。
あれから約一年。
その後、様々な難ルートを経験してきた今日、再びイワゴノに挑戦した印象はというと、
なかなか厳しいルートという印象は変わらず。
所要時間も4時間超で金剛山の数あるルートで最も時間がかかることも変りなく、
そしてやっぱり泥々になる。


午前8時に起点である高天彦神社を出発。
まずは鶯宿梅のあるところから執念の道を通って山麓線へ。
時間的にロスはできないので郵便道からのバリエーションでのショートカットの確認はパス。
山麓線から迂回して菩提寺のほうへ登り返す。
そこからイワゴノ谷のほうへ、まずは水の無い谷にかかる大堰堤を右手に見ながら
舗装された道を行き止まりまで詰める。
最初の堰堤が見えてきたら少し手前から右に巻いてクリアする。
雨上がりの今日は土が滑るのでなかなか大変だ。
堰堤を越えて幅広の沢を少し歩くと右手にかなりの高低差のある崖が。
たしか前回来たときは水が落ちていたので滝であるはずだが今日は壁にしか見えず。
上のほうを見るとオーバーハングしている部分もあってもしここを登るとしたら極めてオソロシイ。
しばらく沢を歩いては小滝をクリアしたり、2つめの堰堤を左から巻いたり。
イワゴノ谷ルートはワンミス→転倒するとヤバイ箇所がいくつもあるので
十分慎重に行かなければならない。
最初の大きな滝は左から巻くが、せっかくなので滝の下へ行ってみることに。
なかなか立派な滝だ。右から高巻きをする。
その後も小滝を巻いてしばらく行くと2つ目の大滝。
この滝の巻きはいつも緊張する。(といってもまだ2度目であるが)
思いっきり高く巻いて、高所の危険なトラバース。
イワゴノ谷ルートでまず頭に浮かぶのはここなのだ。
この高巻きは落石を発生させないことが最重要注意点だ。
あと少しでトラバース地点の高さに達するというとき、
下に続く3名を意識して慎重に足を運んでいたにもかかわらず落石をさせてしまった。
それもラグビーボールより一回り大きな岩を。
一直線に勢いついて転がって行く。
ライン上の10mくらい下にはまともにyossiさんがいる。かなりヤバイ!
大きな声で「ラク!ラク!ラク!・・」と叫ぶ。
下を向いて登っていたyossiさんはぎりぎり気づいて間一髪!飛び退く。
幸い無事であった。
これが滝の音で声がかき消されて届かなかったらと思うと血の気が引く。
「イワゴノ=落石注意」という認識があったので、常に頭に入れいて、
今日のメンバーにも何度も注意を促して意識付けしていたのにもかからず
まさか自分が落としてしまうとは。。

 ・ひとりが登り終えるまで待つ。
 ・ライン上は歩かない。
 ・場所によってはひっついて登る。(落石の加速度を上げないために距離を取らない)

これを極力守っていても、地形によってはその通りにはいかないこともあるが、
今日の事を教訓に、今後もさらに意識して気をつけたい。
高所を行く危険なトラバースも全員クリアし、またしても小滝を巻いて堰堤を巻いて
沢から離れないように小滝の連続にも巻いて巻いて巻き倒す。
迷いそうな分岐もいくつかあるが、奈良の爺々さんの黄テープをたよりに進む。
沢の水が無くなって急登傾向になる。
崖崩れの後なのか、以前には無かった大きな岩がごろごろ転がっているところを過ぎると
暗雲立ち込めてガスってきて暗くなってくる。
石が浮く急登はやはり落石の可能性が高いので距離を開けないようにくっつき加減で登る。
「あと少し」というテープを励みに急登をよじ登り、
ダイトレに合流する間際の最後の最後の笹薮。ここで足は泥んこに。
ようやく平和なダイトレに出た。やれやれ。
あとは道なりに金剛山頂へ。
山頂12時25分の気温は6℃で少し寒い。
雨が降ってもおかしくない雲行き、そしてガス。
捺印を済ませた後、「ちはや園地」で食事しようということになって来た道を再び戻る。
「ちはや園地」に着くと天気は少し良くなっていて明るく暖かく人も少ない。
わざわざ「ちはや園地」まで来て良かった。
のんびりと長めの食事後、本来なら郵便道でさっさと下りて終了であるが、
中村さんから「せっかくなので未踏のルート行かれたらどうですか?」と提案いただいたので
それならばと迷わず「橋本院からの道」を提案した。
昼食後の再出発は、まずは一の鳥居をめざし、ダイトレを行く。
先週末のチャレンジ登山ではきつかった階段ステージを今日はのんびり下る。
郵便道やマツバカケ尾ルートの取り付きや、高天谷ルートの取り付きを紹介し、
さらに下って行ったところの橋本院からの道の取り付きは2箇所あったので
行き先が同じなのかどうか少し確認を手間取った。
橋本院からの道を歩き始めてしばらくして最後尾を歩いてた
yossiさんの右腕をかすめるように立ち木が倒れた。
あわや危機一髪。
ルート上に倒れてたらタダでは済まなかった。
またしても不幸中の幸い。
山ではいつでも「・・かもしれない」と疑いまくってちょうどいい。
本当に山は真剣勝負だと思った一日だった。

橋本院からの道の印象はというと、少々迷いそうなところがあったり、
枝打ちされずに放置された植林地帯がシュールで迷える森のようだったりと
なかなか楽しいルートであった。

ついに金剛山未踏ルートは残すところ「伏見道」のみとなりました。

その他の画像は以下より。 ※画像はすべて「イワゴノ谷ルート」にて

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※yossiさん撮影

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おはようございます また凄いルートですね
私は当然登りも下りも未踏です、キバラーさんと中村さんの山行は厳しくもあり 
また面白そうで真似したくなりますが
今回は動画を見、怖そうやなぁ…でもその内行こうかな?いけるかな~
イワゴの谷か(岩が濡れて滑りますか?急斜面の足場(土、泥がすべりますか?)
あと二人の女性も凄いです!
[ 2011/04/17 08:20 ] [ 編集 ]
イワゴノ谷ですねぇ。
行きたい行きたいと思いつつなかなか行けてません。
今回レポートを読み動画を拝見し、一緒に行った気にさせてもらいました。
これでしばらくはまた我慢できそうです。
しかし木が倒れるってどういうことでしょうね?
[ 2011/04/17 09:20 ] [ 編集 ]
昨日はありがとうございました。

幸いにも大事に至りませんでしたが、
山の中では上にも下にも注意をむけないと・・
という事をつくづく感じました。
まだまだ至らないところだらけの自分を
反省しきりのいい山行でした。

懲りませずまたよろしくお願いしますm(__)m
[ 2011/04/17 10:53 ] [ 編集 ]
ありがとうございました。
とても充実した山行でした。ハプニングはありましたが、誰も怪我がなくてよかったですネ。
私自身も、もう少し安定した歩きをしなくては。との反省から、これからもたくさんの経験を重ねていきたいと思ってますので、よろしければ、またご一緒してください。
[ 2011/04/17 15:25 ] [ 編集 ]
かずさまの山行きのフットワークの軽さにはいつも驚きの連続です。
堰堤ジャンプはミスが許されないイチかバチかと書いたつもりでしたが、
まさかあの小峠谷ルートを後に続かれるとは思っていませんでした。
これによりかずさまのポテンシャルの高さはハンパないと確信しました。
かずさまならイワゴノ谷ルートは何ということもないルートだと思います。
当ブログに登場する男性陣・女性陣は、軟弱な私よりもレベル高いですので。
[ 2011/04/17 17:40 ] [ 編集 ]
のぶさん、イワゴノ谷は未踏でいらっしゃいましたか。
沢用地下足袋があるとさらに楽しめたかもしれません。
やはりベストは高天谷ルートの右俣でしょうか。
なぜ木が倒れたのか不明です。
そばを通りかかったときに木が倒れそうなら
それらしい気配があるものだと思っていましたが、
私なんか倒れ終わったバタンという音しか気づきませんでした。
ギィーー、ゴリゴリー・・・っていう音と共に倒れるものだと思ってました。
こんな不意打ちは恐ろしすぎます。
[ 2011/04/17 17:41 ] [ 編集 ]
昨日はご無事でよかったです。
まさかあんな大きな石があるなんて。
肝に銘じておきます。
それにしても落石、倒木、枝ハネ、他にもイロイロあったような・・。
ナニカに狙われまくりの一日でしたね。
帰りは大丈夫でしたか?
さっそく写真を送ってくださりありがとうございました。
追加させていただきました。
こちらこそ懲りずにまたよろしくおねがいいたします。
[ 2011/04/17 17:41 ] [ 編集 ]
昨日はありがとうございました。
おかげさまでイワゴノ谷ルートに久しぶりに行くきっかけができて良かったです。
うっちぃさんのハイジャンプには二度目のびっくりでした。
おケガがなくて本当に良かったです。
こちらこそまたよろしくおねがいいたします。
[ 2011/04/17 17:42 ] [ 編集 ]
ダイトレの合流地点は登った事がありますが?もう大分以前の事で定かではなく沢筋を登っていません・・・
高天の道から入ったような気がします?
でも楽しそうですね。
[ 2011/04/17 20:05 ] [ 編集 ]
昔登られたルートはイワゴノだったのでしょうか。
30年前の地図には郵便道からイワゴノに続く道が書かれてました。
ダイトレへの合流は同じだったんですね。
もしかしてまた別のルートが存在するのかもしれません。
気になってきました。
情報ありがとうございます。
[ 2011/04/17 20:40 ] [ 編集 ]
4月17日私も金剛山に登りました。

キバラーさまは十分注意されていたと思いますが、私は不注意で落石させてしまいました。幸い下に人はいませんでしたが、落石は本当に恐ろしいです!

動画を拝見していて「ダイトレまで一直線」のテープ、ダイトレ合流地点の木の柵を潜る場面、見覚えがあると思ったら以前「ヒロセ道」を歩いた時に途中から歩いた区間でした。あの時はよくわからなかったんですが、ヒロセ道はやはりイワゴノ谷に通じていたことがわかり参考になりました。

橋本院からの道は倒木が多いとは思いましたが、目の前で木が倒れるとは・・・怖すぎます。。
[ 2011/04/18 00:17 ] [ 編集 ]
奈良側ルート、すべて未踏のぱろやんです。
イワゴノ、クソマル、高天谷、いずれは行きたいですが、この恐ろしさを見ると当分未踏でもかまわないか~という気になります(笑)
音も無く木が倒れるんですか?
コワ~~~。
[ 2011/04/18 06:25 ] [ 編集 ]
「ダイトレまで一直線」
→「谷を一直線 ダイトレへ」

「木の柵を潜る」
→「木の柵を跨ぐ」

の間違いです。失礼致しました。
[ 2011/04/18 07:33 ] [ 編集 ]
yossi姐さん特集希望!

未だに奈良側は未踏ルートばかり・・・(たぶん今後も行く予定無し)
水越峠を抜けるとついつい309号を直進してしまいます。
[ 2011/04/18 07:44 ] [ 編集 ]
この時期は浮石だらけです
大峰の開通した車道も自然に落ちた落石まみれやと思います

ガレはヤバいです・・・
[ 2011/04/18 08:56 ] [ 編集 ]
自分の落した石が転がって行くのを眺めるのには、
危険箇所を歩くのとはまた違った「怖さ」がありますよね。
それがラグビーボール大のサイズとなったら・・・
察するに余りあります。
立木の件も動画で拝見しましたが、
完全に予告無しのガチンコじゃないですか?w
おケガがあればとても笑えませんね。
僕もそろそろヘルメットでも買おうかなぁ…
[ 2011/04/18 18:26 ] [ 編集 ]
山のまこまささまも昨日に落石を経験されて、
私の場合は下に仲間が居たので、その焦りようが
尋常じゃないのをわかっていただけそうですね。
山岳保険に人を傷つけた時の賠償特約OPも
必要だと思いました。
山のまこまささまは橋本院は歩かれてらっしゃるのを
知っていましたが、あれは登りはややこしそうですね。
下山でも迷うポイントがいくつかありました。
よく考えてみたら「ヒロセ道」も未踏でした。
湧出岳からヒロセ道と思われるところを下山したのですが、
気づいたらマツバかケ尾ルート上に居ました。
ヒロセ道からイワゴノの後半部分に合流できるポイントが
あるのには気づきませんでした。

※一度投稿していただいたコメントは何度でも編集できますので。
[ 2011/04/18 20:24 ] [ 編集 ]
顔の広いまさ吉さんはyossiさんとも面識がおありでしたよね。
みなさん出演ギャラがお高いので「金剛山愛」のほうにも
スポンサーになっていただかないととても主役のギャラ払えないです。
水越峠を越えるとそのまま大峰に行ってしまいますよね。。わかります。
[ 2011/04/18 20:24 ] [ 編集 ]
何かとハプニングの多い一日にお付き合いいただいてありがとうございました。
この時期は大峰のほうでも雪解けで膨張を解かれた緩みで落石多発なんですね。
ガレも岩場もヤバイですよね。
一つ目の滝だったか、上を見上げたら側面がオーバーハング気味で
いつ落石が落ちてきても不思議じゃない光景でした。
ブログに写真があるやつです。
[ 2011/04/18 20:25 ] [ 編集 ]
落石を起こしてしまったときの焦りようはハンパ無いです
とにかく咄嗟に大声だしましたが、ラク!というところを
長い言い回しである「落石!」と叫んでいました。
怖かったです。
立木がなんで倒れたのか、検証すべきでした。
歩き続けていた中での会話で、あれは枝や、いや木だ、
などと議論しながらも下山をつづけましたが、
帰ってから映像を見て、こら完全に木が倒れているのを確信しましたね。
その木が仲間の腕をかすめたというからオソロシイです。
ヘルメットは私も次に購入すべきおっきな買い物の一つです。
グリベルかマムートあたりを狙っています。
こういうのは見た目じゃないのですが、自転車乗りのように
登山でヘルメット着用が常用される光景があっても良いと思うんですよね。
[ 2011/04/18 20:25 ] [ 編集 ]
#順序が後になって申し訳ございません。

石ブテ東谷やら丸滝を登られてらっしゃるいぱろやんさまなら
技術的には問題無いと思います。
奈良側で特にユニークなのは何といってもクソマル、イワゴノ、高天谷、百々川ルートも変わってました。
[ 2011/04/18 20:33 ] [ 編集 ]
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と申します。
ほぼ毎週金剛山をメインで
登っています。
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その間、
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キャンプは今でも細々と。
今は山に全力で年中夢中
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