クソマル谷ルートにて ※左:キバラー 右:段取八分さん
『今日の金剛山』 ハイビジョン(HD)撮影 (3分33秒)登り:百ヶ辻→久留野峠→(久留野道ルート)→クソマル谷ルート→香楠荘→金剛山頂
下山:文殊中尾根ルート夕べから台風のような強風吹き荒れていたので、
今日の登山は大丈夫か?と心配していたら、朝起きたらかなり寒いながらも良い天気。
予定通りのルートでの登山決行へ。
今日もはるばる遠方の明石海峡大橋のそばから、
あのラガーマン「
段取八分」さんが2時間かけて来てくださいました。
1月10日も単独で登られてらっしゃったとか。
今日のルートは、わりとハードなプランで、
大阪側から久留野峠を経由して奈良側に下山し、
クソマル谷ルートを登り返すというもの。
今日いちばん印象に残ったのはクソマル谷の難所の滝よりも何よりも
3つの大滝をクリアしてからの延々の激登り。
あと、下山時の猛烈な寒さ。
百ヶ辻にある村営駐車場に車を止める。
小さい子供連れのファミリーカーが続々と入ってきて賑やかになってくる。
ロープウェイで「ちはや園地」まで行かれるのだろう。
乗ってしまえばわずか6分で上に着いてしまうんだもんなぁ。
まぁ我々は「登ること」を楽しみで来ているので関係はないが。
駐車場を9時50分にスタート。
まずは久留野峠に向けて登る。
奈良側のルートを登るために大阪側から山越えして奈良側に行くという
そんな発想は全くなかったが、久留野峠越えの場合、
山頂ほどの高さを登る訳ではないから大した事は無いと
自分に言い聞かせないとやってられないかも。
久留野峠を経由して山頂に行く大阪側の久留野峠ルートは
遠回りであるにもかかわらず人気が高く、
今日のような寒い日でも登る人がパラパラと見受けられた。
久留野峠到着10時30分。
村営駐車場から40分所要時間40分。
すぐにそのまま奈良側の久留野道ルートを使って下山する。
久留野道は新雪の状態のままで人の足跡はなく、
積雪30cmくらいの中をトレースを作りながら下りる。
クソマル谷ルートの起点は、大阪側の村営駐車場にある標高よりも低い位置にあるので
時間がかかるかと思ったが、こちらもぴったり40分で到着。
いつもながら久留野道ルートは金剛山の数あるルートの中ではいちばん快適である。
途中、登ってくる登山者1名とすれ違った。
11時10分、クソマル谷ルートにて登山開始。
クソマル谷ルートは2回目であるが、今回は積雪があるのでトレースが分かりにくい。
しかしながら、今日は「炉端の会」のオフ会で、10数名が、
我々より先行すること2時間ほど早く同ルートを登られているので
トレースが付いていて助かった。
登るに連れて気温も下がり雪深くなってくる。
途中、沢の中を行くところもあり、凍っていたり、深かったり。
そしてついに3つある滝の一つ目に到着。
久しぶりに見る一つ目のナメ滝は、実物を目の当たりにすると
「え?ここを登の?」という軽い緊張感。
ここではじめてアイゼンを装着する。
トラロープのお世話になりながらクリア。
ロープにはハンドボール大の氷の塊が付着していた。
つづいて2つ目の滝が登場。
他では見られないタイプの氷瀑が圧巻だった。
初めて見たときは、正面の崖を登るのか?と思って身構えてしまったが、
実際には左に向かって登る。
これもトラロープのお世話になりながら登る。
ここは3つある滝でいちばん高所感があって、
高いところが苦手な自分にはいちばんコワイ。
丸滝谷ルートの滝や、石ブテ東谷ルートの最後の滝なみの恐怖感だった。
つづいてすぐに3つ目の滝。
トラロープを使って右に登ってみたが、
先行者の炉端の会の方のトレースが消えていた。
大人数で滝の上をトラバースするのは危険と判断したのか引き返したようだ。
トラバースのためのトラロープもあったが、
今回はドカ雪という要素が加わっているので、
安全のため、炉端の会の方のトレースを追って巻くことにした。
そのトレースは、滝を巻いたらすぐに沢に戻るかと思いきや、
そのまま激登りの急登をどんどん登っている。
同じようにそれに続いて登るが、それにしてもものすごい急登。
もうちょっとでダイトレだと思ったら、先が見えなかっただけで、
まだまだ登りが続く。
こんなに長かったっけ~?
石ブテ東谷ルートの最後のアリ地獄を遥かに凌ぐ長さ。
寒い中だからやってられるけど、
夏場なんかだともう汗を出しきってバテ倒れだろうな。(笑)
やっとやっとでダイトレと合流したら、
アレ?前回のときとぜんぜん違う場所に出たぞ。
う~、地蔵さんよりも手前やし~。
どっと疲れが。。
いつもなら並木道に合流するのにかなり左にそれたようだ。
ようやく「ちはや園地」に着いた所に出迎えてくれたのは、
今日の炉端の会で登られていたkatsuyukiさんだった。
ログハウスをちょうど出発して下山されるところだった。
記念写真を撮るということなのでカメラマンをさせていただいた。
その後、すぐにお別れして香楠荘へ。
14時10分、香楠荘到着。
クソマル谷ルートの所要時間はちょうど3時間。
雪がだいぶ足かせになった。
村営駐車場を出てから3時間50分後の事だった。
カラダが冷え切っていて、落ち着くまでに時間がかかった。
熱い無料のそば茶を飲んで、熱いカレー南蛮定食をほうばって
ようやく平静を取り戻した。
香楠荘では「大阪府チャレンジ登山」でスタート時にしばらく一緒だった
「buruさん」と遭遇した。
50分ほどお昼の休憩をしてから山頂に向けて出発。
金剛山頂到着、15時30分。
気温マイナス8℃。
手袋を外しているとたちまち寒さで耐えきれなくなる。
捺印を済ませ、10分ほど滞留した後、ただちに下山開始。
文殊中尾根ルートから。
文殊の岩屋を過ぎて文殊尾根に出たところからは猛烈な風。
風速10m以上。
体感気温はマイナス20℃クラスとなる。
露出している顔が痛くて痛くて耐えれないほど。
いままで体験したことのない強烈な寒さ。
耳を触ってみると感覚がない。
何も感じない。
まるで麻酔が効いているかのように。
ただちにイヤーマフを取り出して装着する。
強い風は文殊尾根の最後まで続いた。
南向きにルートを転じ、文殊中尾根に入ってもしばらくは風。
次に最後に左に折れたところから風が当たらなくなり、
顔が火照ってカラダが暑くなってきた。
耳を温めるだけでずいぶん暖かくなるものだと思った。
16時20分、下山完了。
その他の画像は以下より。











谷を詰め上がるときに左にルートを取ったようで。
僕はそのまま真っ直ぐ上がりました。
でもキバラーさんのように左に上がるのが従来からのルート取りのようですよ。
マイナス8度に風が加わると殺人的な寒さでしょう(笑)