生駒山系に連なる金剛・葛城山系の主峰『金剛山』から始めた山登り。その時々で気になる山へ、気の向くままに・・・

昭文社 『山と高原地図』 昭和56年版 を読み解く (4) 

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昭和56年版『山と高原地図』より

20110106-4.jpg
2010年版『山と高原地図』より

《バックナンバー》
『山と高原地図』昭和56年版を読み解く(1)
『山と高原地図』昭和56年版を読み解く(2)
『山と高原地図』昭和56年版を読み解く(3)

山と高原地図の2010年版と30年前のものを見比べながら、
昨年12月30日に歩いた関屋道ルートの真実を探ってみた。

詳細は以下より。
20110106-6.jpg
緑の破線内を拡大したものが下図。
20110106-5.jpg

山と高原地図の2010年版と30年前のものを見比べながら、
昨年12月30日に歩いた関屋道ルートの真実を探ってみた。

下山終点がアクセスの良くない所だとわかっていたので、これまでずっと未踏だった関屋道ルート。
ついに歩く時が来た。
あらかじめ調べていた情報では、関屋道ルートの最後は国道309号(水越トンネルを通る新線)
に出るということだった。
あわよくば国道309号線新線の下をくぐるか、トンネルの上を跨ぐなどして
うまく旧道につながってくれないかなぁという思いもむなしく、
国道309号線新線上に出てしまった。
途中、分岐があってふた手に分かれるが、どちらを選択しても新線上に出るという点では同じ。
今回、トンネル上を跨いでそうな、トンネルに近いほうに下山してみた。
ちょうど2つめのトンネルを抜けた直後の、自動車ナンバー読み取り装置(Nシステム)の前に出た。
さてどうしたものかとしばらく沈黙。
どう考えても国道309号新線上を歩かなければならなかった。
トンネルを歩いてくぐるのは絶対避けたいので、奈良側に向かって歩き出す。
交通量はたまたま少なかったが、傾斜もあるのでスピードを出している車が多い。
そのまま道なりに歩くと、高架の大ループの上をも歩くことになりより危険だ。
よく見ると、反対側に小屋があって道らしきものがある。
そちらに渡ってみる。
ゲートを閉じられているところを越えて道なりに奈良側へ行くも途中で行き止まり。
こんどは反対側にも道が続いてそうなのでそっちに進む。
舗装されてガードレールまである道であるが、廃道同然で雑草がはげしい。
ナニカが乗ってそうで車内が伺い知れないような車が捨てられていたりと不気味だ。
道なりにどんどん下っていってついに旧道に出た。
旧道には出たものの、新線と合流する近くだったので、
道なりに水越峠に向かって登り返すことになる。
車で飛ばして水越トンネルを抜けるのもなかなか距離がありそうに思っていたが、
旧道はくねくねとヘアピンカーブカーブが続き、さらに長く、高低差もある。
こんなところを歩いて大阪側に越えるなんてことは滅多に体験できることではないだけに新鮮だった。
想像以上に距離があり、山ひとつ分登った気がした。
金剛山側は急峻であり、登山道はおろか、深い谷も越えなければならず、
バリエーションとしてもとても登る気になれないような所だった。
「祈りの滝」に到達するまでもかなり時間がかかり、
水越峠に到達した頃には暗闇につつまれ、路面は雪が積もっていた。

さて、30年前の地図と最新2010年の地図を見比べて気づいた点を少し。

・ほとんど今と変わらない。朝原寺跡の道が変わったくらいだ。
・ダイトレのパノラマ台から登山道が伸びている。(今の関屋道と合流している感じ)
・当時は水越トンネル(国道309号新線)をが無かったためにうまく旧道に登山道が繋がっている。
・水越トンネルができたことで、関屋の旧道つながる登山道としての機能は断たれた感じ。
・今は「おたわ地蔵」、昔は「たわ地蔵」?=葛城第22番経塚
 ※経塚(きょうづか)とは、経典が土中に埋納された遺跡である塚。詳細はWikiPediaを参照されたし。
・最新地図によく見るとうっすらとある破線はどうやら旧登山道に間違いない。
・最新地図を見ると、ダイトレの「越口」から旧道の(休)と書かれた東屋のある所まで道が付いているが「通行不可」?
大阪側、奈良側のいずれに帰るにしても何のメリットも無い場所に繋がっている。
・まさか「祈りの滝」の真下を水越トンネルが通っているとは思わなかった。
 水越トンネルを車で走っていると、水が天井からけっこう滴っている部分がある。
 その真上が「祈りの滝」なのだろうか。水漏れがあってヤバくないのだろうか?
 ちなみに「祈りの滝」は心霊スポットとして昔から知られている。

関屋道は、一発モノの冒険として歩く以外に現在ではほとんどメリットが無さそう。
ちなみに関屋道を下っているときに、「増」(集落)へ行く分岐があったが封印されていた。

誰ぇ?403ピークに行ってみませんか、とか言うのは?せめて285.3の三角点ならまだ。。

水越側全図(30年前の山と高原地図より) ※画像クリックで拡大可
20110106-7.jpg

先日の納山会のエントリーを補完するような話として興味深く拝読しました。
経塚巡行を効率よくおこなおうとすれば、湧出岳の第21経塚と、
第22経塚のおたわ地蔵を効率よくつなぐための道にもニーズがあるような気がします。
キバラーさんたちの歩いた朝原寺経由のルートを使うか?
パノラマ台あたりからおたわ地蔵に下りていくか?
修験者さんたちはどのルートを使っているんでしょうね?

昭和56年版山と高原地図の方も興味深く拝見しました。
気になった点といえば、

・ツツジオ谷は源頭までつめるルートが正規ルート扱いになってますね。
・昔はカヤンボ谷の頭をつめてダイトレに出るルートもれっきとしたルート扱いだった?
・カヤンボ谷とモミジ谷の出合からジグザグに太尾へと上るルート。現在の
ガンドガコバルートとは少し違ったところに道がついているように見えますね。

いやはや昔の地図はおもしろいですね。
どれだけ眺めても飽きることがありません。
[ 2011/01/07 09:33 ] [ 編集 ]
古い地図と見比べると面白いですね、
現在、通行不可となってるのは林道なのでしょうか?丹生谷なのでしょうか?
丹生谷は30日に旧道から見た感じではコンクリ3面張りの谷のようなので
堰堤が出てきた時点で鉄バシゴでも設置されてなけりゃ、その時点で詰みでしょうね・・・

関屋道に数箇所あった案内札に書いてあった「鉄山」とはいったい何処なのでしょうか?気になります・・・

あと○○○の頭・・・下からなら取りやすそうですが、上からだと読図力が試されそうです!
[ 2011/01/07 09:49 ] [ 編集 ]
最近バリエーションルートが多く金剛山なのに知らない所ばかりです
ダイトレから祈りの滝へ又水越、その前は葛城山~モミジ谷
キバラーさん何処へ向かっていますか(笑)全国何処の山でも縦走出来そうです
GPS良いですね~私も今年は購入するか迷っています
何を迷うか?私完全にアナログ人間です
東京プリンの「パソコンしぐれ」笑って聞けません、同じやな~(笑)
購入したが使えない(涙)なにか画が浮かんできます
それでも…悩んでいます。
[ 2011/01/07 18:50 ] [ 編集 ]
まず、石ブテ谷の楠公大堰堤が建設されてなかったのか、谷の両岸の林道が現在の大堰堤の辺りでつながっていること。
いや、おそらく、現在のような舗装林道自体がなかったのかもしれません。破線道になってるとこを見ると・・
となると、丸滝谷や東谷・西谷なんか行こうと思ったら、今よりもっと危険でワイルドだったでしょうね・・
なのに、東谷だけ破線ながらちゃんとしたルートとして記載されているのは何故でしょう? しかも、中尾の背の方に行かず、そのまま太尾に直進しています。
次はモミジ谷道です。現在のように途中尾根に上がらず、サネ尾との間の谷を直進し鳥居の方にまっすぐ向かってます。昔はこんなとこ通ってたの?
同じことはカトラ谷ルートにも言えます。谷をまっすぐ突っ切って、直接青崩道に出てますもんね・・(そのルートは今でも残ってます)
パノラマ台の位置も現在よりかなり手前ですが・・これは昔の地図のいいかげんさでしょうか? それは高畑ルートやガンドガコバルートの線にも言えそうです。
パノラマ台から関屋方面に下りるルートは、本当にあったみたいですね。今でもその道の名残りがパノラマ台東側に道標として残ってた記憶があります。

ところで中村さん、経塚巡行の道標にある「鉄山」というのは、これを設置された方の人名(号)ではないでしょうか?
それと、ダイトレの尾根を直進して403mピークに至る冒険はおもしろそうですね? でも、その後どうするの? 関屋方面に行くと、結局引き返すしかなくなるんですよね~・・
[ 2011/01/07 19:56 ] [ 編集 ]
去年の納山会、といってもまだ一週間前でしたね。
記憶に新しいはずです。
拙い駄文をお読みいただいて恐縮です。
なるほど経塚めぐりというニーズがありましたね。
第21経塚に行ったところでどこに抜けようかと考えたとき、
「増」こそが適当だと思うのですが、道は着いていましたが
歩けるのかどうか不明です。
こうなるとパノラマ台から歩けるような道が残っているのかが
気になってきました。
あそこからよく展望は見るのですが、たいがい人が居るので
スルーしてました。
カヤンボ谷ルートは破線ルートとして紹介されてますね。
ガンドガコバルートが最新の地図と違う点には私も気づきましたが
測位技術が今ほど無かったので誤差かと思い、
もういちど原図でも比較しましたところ、
太尾東・西尾根のほうへ一旦分岐してから右にとるルートが存在することが判明。
ただ、ガンドガコバルートは3年ほど前に車の通れる林道が
太尾塞の近くまで開拓されてしまったので、残念としか言いようがありません。
あの独特の雰囲気が良かったのですが。。
[ 2011/01/07 20:24 ] [ 編集 ]
「通行不可」の文字は谷に対してなのか、旧登山道に対してなのか
たしかに不明ですね。
旧登山道は取り付きは何度も確認していますが、
バリケードになっていたと思います。
あの東屋のところに出るだけだと思うと、
そこを歩く意味があまり有るようには思えないですけどね。
「鉄山」と書かれたところはありましたね。
旧地図にも示されてないほど無名の山なのでしょうか。
岩井谷の頭はぜったい行ってみないといけませんよね。
バリエーション中毒にご注意。
足谷川ルートは昔は登山道だったんですね。
今は歩くと・・やっぱり怒られるのでしょうね。
あんなに歩きやすそうな林道が青崩のそばまで通っているのに、もったいない。。
[ 2011/01/07 20:24 ] [ 編集 ]
東京プリンの「パソコンしぐれ」を見てきました。
http://www.youtube.com/watch?v=ALZplMvPNkY
とりあえずつめたく冷えたプリンが食べたくなりました。(笑)
アナログな方でもGPSは現在地を確認するだけでも
かなり重宝しますので買ったけど使えないということはありません。
山と高原地図+GPSか、国土地理院地図+GPSの組み合わせ
があれば最強です。
記録したログを料理するところまでは考える必要は無いと思います。
金剛山くらいGPSなんてオーバースペックだと思ってましたが、
三角点や小ピーク探しには必須アイテムです。
逆に私は畑があるのに野菜のひとつも作れません。
[ 2011/01/07 20:25 ] [ 編集 ]
石ブテ谷の楠公大堰堤は比較的新しそうでしたよね。
金剛山にゴルフ場建設云々話が浮上して作られたのでしょうか。
堰堤が無くて破線であることを考えると、
沢のすぐそばを歩いたのか、今の舗装林道あたりの高所を歩いたのか
ということになりますね。
石ブテ西谷へのアプローチと、石ブテ東谷・丸滝へのアプローチ
の間隔が今の地図と変わらないので、舗装林道と同じ場所に
登山道があったのではないでしょうか。
それこそガンドガコバルートと同じパターンのような。
30年くらい前なら、今でも当時登ってらっしゃった方が
いらっしゃるのではないでしょうか。
東谷は昔からメジャーな沢ルートだったんですね。
なるほど、中尾の背ルートや丸滝谷ルートとは合流せずに、
登りつめたあともそのまま直進して六道の辻まで一気に行ってますね。
今だとアリジゴクを登りつめたあとは自然に右へ折れますからね。
直進できそうかどうかなんて考えたことありませんでした。
もみじ谷ルートは本流との分岐を過ぎてほどなく尾根に取り付きますが
そのまま谷を登って行けるのではないかとずっと思っていました。
それが昔のルートと重なりました。
パノラマ台から関屋方面に下りるルートの名残があるのかどうか
ちょっと今度確認してきます。
パノラマ台から403Pを目指して、行き止まり舗装林道に下りれたらいいのですが、等高線が密ですし、実際かなり急でした。それに旧道に出たところで先日と同じパターンの水越までの登り返し。。。考えたくないです。。
[ 2011/01/07 20:26 ] [ 編集 ]
気が付きませんでした!
清井山の西の682mピークがそんな名称になってますね?!
ここは中村さんのおっしゃるとおり、ピーク探すの難しそうです・・
尾根は細尾根の方が絶対分かりやすいですもんね?
平坦な尾根ほど迷いやすいんですよ~
[ 2011/01/07 21:00 ] [ 編集 ]
「岩井谷の頭」ですが、スキャン画像が小さくて分かりづらいですが
岩井谷とサンマイ谷の間に位置し、行くとしたら岩井谷から攻めるのが最短
のようですが、未踏のサマーハウスルートや清井山の下にある林道から下りる
という手もありますね。
フロノ谷はどの程度障害になるかなと。
稲村ヶ岳のバリゴヤの頭を思い出しました。
[ 2011/01/07 21:09 ] [ 編集 ]
地形図を見るとややこしい位置にありますね。
先日の五百目山(イモメヤマ)や北山三角点同様、GPSの出番でしょうか?
[ 2011/01/08 00:21 ] [ 編集 ]
GPSがないと行けないですね。
看板も無いかもしれないので作りません?(笑)
ブログの記事の内容と大きくそれてきましたね~。(笑)
[ 2011/01/08 21:35 ] [ 編集 ]
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ほぼ毎週金剛山をメインで
登っています。
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キャンプは今でも細々と。
今は山に全力で年中夢中
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