生駒山系に連なる金剛・葛城山系の主峰『金剛山』から始めた山登り。その時々で気になる山へ、気の向くままに・・・

登山家 田部井淳子さん 

いまの70代は本当にパワフルだ。
これまで生きてきたあらゆる経験、知識、技術を集大成させて全力投球しているという印象を受ける。
今をいちばん太く生きている世代ではないだろうか?

田部井淳子さんという存在を知ったのは、はずかしながらも最近のことである。
その名を知らない人は居ないというほど有名で、山関係の著書も多数。
当ブログでも、

 NHK趣味悠々「山で元気に! 田部井淳子の登山入門」
 『田部井淳子の はじめる!山ガール』(NHK出版)

この2つを取り上げたことがある。
そんな田部井淳子さんは、いったいどうやって登山家への道を歩んでこられたのか、
興味深い新聞記事がありました。


[子どものころ] 田部井淳子さん 山への好奇心 恩師のおかげ
2010/11/28 大阪読売新聞 朝刊 21ページより引用

◇登山家 71歳 
登山家といえば、大きな人を想像されることが多いですが、身長は152センチ。普通のおばさんでございます。
 小さな頃は体が弱くて、よく熱を出しては肺炎になる。体育もだめで、逆上がりも跳び箱もできない。
運動会も授業がないのがうれしいだけで、競争するのは苦手でした。
 1939年、福島県三春町に生まれた。7人きょうだいの末っ子。両親は印刷業を営んでいた。
山に囲まれた町は段々畑が広がり、春には梅、桃、桜が咲いた。
 初めて山に登ったのは小学4年の夏休み。
山好きだった担任の渡辺俊太郎先生が、「行きたい人は連れていくぞ」と誘ってくれました。
クラスからは4人が参加。2泊3日の旅で、行き先は栃木県・那須山系の1900メートル級の山でした。
町から出たことのない私にとっては大冒険です。
 その一つの山は、歩くうちにだんだん草や木がなくなって、砂と岩だらけ。
おまけに硫黄の変なにおいがして、地面がぶつぶつと煮たっている。
 三春の緑の山しか知らなかったから、なんだこれ、とびっくりの連続です。
「夏なのになんで寒いの」「山なのになんで木がないの」。わくわくどきどきで、疲れも感じません。
先生は「ゆっくり登ればいいからね」と言ってくれました。
 そして、頂上に立てた時の心地よさ。
山登りって競争しないんだ、ゆっくりでも自分が一歩、一歩進めばいいんだ。
同時に、どんなにつらくても、誰も交代してくれず、自分が歩かない限り、頂上には着かない。
そんなことを、小さな体で感じ取りました。
 もっと、もっと知らないところに行きたい。好奇心が目覚めました。
 先生は当時20代で、珍しい長髪姿だった。
6年まで同じクラスの担任となり、子どもたちが朝、自宅に迎えにいくほど慕われていた。
 テストや勉強した記憶はほとんどないんです。先生は黒板に字を書いていたかな、なんて思うくらい。
先生とは何度も山に登り、新しい発見がありましたが、それ以外もたくさんのことを学びました。
 天気のいい日は、学校近くの城山に上って、お弁当を食べました。
その後に、先生は島崎藤村の「夜明け前」や「破壊」などの小学生には難しい小説の内容を、
かみくだいて話してくれました。
本を読むことが好きになりました。
 雨の日は、先生が教室に図書館から世界の名画の本を持ってきて、ゴッホやセザンヌ、
ルノワールの絵を解説してくれる。
私たちは机の周りに群がってのぞきました。
何十年かしてから、ルーブル美術館で本物を見た時は、「これだ」と感激し、当時の教室の風景も頭に浮かびました。
 卒業後も先生との付き合いは続き、東京の大学に入学してからも三春町に帰ると必ず会いにいった。
 私がエベレストの登頂に成功したとき、先生は「あの淳子ちゃんがなあ」と喜んでくれました。
そして70歳の時、「生きているうちにエベレストが見たい」とおっしゃったので、同級生と一緒にネパールに行きました。
 乗り込んだヘリコプターからエベレストが見えると、先生は窓に鼻がつぶれるほどくっつけて見ていました。
少しだけど恩返しが出来たのかな、と思います。その先生も昨春、84歳で亡くなりました。
 私が今も山を登るのは、先生が奮い立たせてくれた好奇心から。
先生と出会わなかったら、山に目が向くこともなかったかもしれない。感謝しています。(聞き手・古岡三枝子)
 
 ◇たべい・じゅんこ 大学卒業後、社会人の山岳会に入り、登山活動を本格化。
1975年、女性としては世界で初めてエベレスト登頂に成功。
92年には女性で世界初の7大陸最高峰登頂者になった。
年数回は海外登山に出掛け、現在58か国の最高峰・最高地点を登頂。近著に「日本人なら富士山に登ろう!」、
「田部井淳子のはじめる!山ガール」など。
NHKで放映されていた「山で元気に!」は全部見て録画したものを今でも時々見ています。
登山ド素人の私には大いに勉強になっています。
余談ですがル―大柴氏の楽しく山行をしている表情が印象的でした。(決してやらせでは無いと思います)

それにしても山行をされている70代の方は本当にお若いですね。
所属するR会にもその年代の方はいらっしゃいますが、とにかくパワフルで年代を感じさせません。
若い(?)私もまだまだ負けてられません(笑)。
[ 2010/12/02 21:08 ] [ 編集 ]
ルー大柴氏は、その後、山登りを実践しているのでしょうか。
ホグロフスという関西では入手しにくいウェアがなにげに格好良かったです。
すぐにグッズに目が行ってしまう自分でした。
70代からすればkatsuyukiさんなんか青年ですよね。
私も自分に対して思うのですが、自分で自分に限界を作らないようにしようと思っています。
(無理は禁物ですが)
[ 2010/12/02 21:58 ] [ 編集 ]
コメントの投稿













管理者(キバラー)だけに読んでもらう

金剛山頂の気温

金剛山の一日  
このブログ内の検索
 
更新日カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
プロフィール
こんちくわ。
キバラー
と申します。
ほぼ毎週金剛山をメインで
登っています。
飽きっぽいのか色々やってきて
自転車→オフロードバイク→
大型バイク→登山へと変化し、
その間、
テニスやスキーにハマった数年間。
キャンプは今でも細々と。
今は山に全力で年中夢中
ヤマ仲間
バックナンバー
月別アーカイブ