それにしても突然、寒くなったものだ。
高い山から低山へと秋は移行し、そして冬を迎える。
まだまだ秋を楽しめそうだ。
近場の低山とは違ってスケールの大きな大峰山系では、
何でも無いようなところでも遭難碑やプレートを見かける。
これまでに、
・山上ヶ岳に向かう洞辻茶屋手前で2少年の遭難碑
・稲村ヶ岳に向かう途中の大日のキレットでも遭難碑
・レンゲ辻から稲村小屋に向かう途中でも遭難碑
・行者還岳から七曜岳に向かう途中でも遭難碑
と、いずれも難所とは言いがたい場所だったりする。
これも季節変わるとその厳しさはまったく違ってくるのだろう。
夏場には何ともなくとも真冬には近づけないところが多い。
そんな厳しい本格的な山なんだと認識しなければならないんだろうな。
秋山、安全に楽しむには? 遭難者急増で県警など呼びかけ /奈良県2010/10/20 朝日新聞 朝刊 27ページより引用 県内の山岳遭難者がハイペースで増えている。
9月末現在、遭難者は19人、うち死者は5人に達し、すでに昨年1年間を上回った。
これからの紅葉シーズンに多くの登山客が予想され、県警はグループでの登山や十分な装備、
登山届の提出などを呼びかけている。(寺本大蔵)
県警本部地域課によると、過去5年の遭難者数(カッコ内は死者数)は、
2006年が25人(2人)▽07年が15人(1人)▽08年が20人(9人)▽09年が15人(3人)。
同課は「このペースだと、ここ5年で最悪となる可能性もある」と危惧(きぐ)する。
19人のうち15人が40歳以上、7人が単独登山者だった。
同課は、近年のブームで中高年の登山者が増加し、軽装備での単独登山者も多いと指摘する。
天川村消防団山岳救助隊の中森圭一さん(33)は秋の登山について「
想像以上に寒いため、
夏場より体力を消耗しやすい。遭難して2、3日が勝負」と話す。
暖をとり、のろしを起こすためのライターや防寒具を装備し、
遭難した場合はその場を動かずに救助を待つ方がよいという。
登山ルートなどを記した登山届を警察に事前に提出し、コピーを家族に渡しておくことも大切だ。
任意のため、ほとんどの人が提出していないというが、遭難した場合、
登山ルートを元に捜索するので素早い発見につながる。中森さんは「登山届がないのは、
広い砂浜で小さな貝殻を探すようなもの」とその難しさを例える。
中森さんは山岳保険への加入も勧める。遭難して無事救助されても、
警察の協力団体である救助隊員には1日2万~4万円の日当が支払われる。
通常20人前後が捜索にあたるため、3日で救助された場合、遭難者の負担は約180万円前後にもなる。
県や県警のヘリコプターが整備などで出動できない場合、民間ヘリに出動要請されるが、
1時間60万円といわれる費用も遭難者の負担となる。
日本費用補償少額短期保険(本社・長野県松本市)は09年4月、山岳レスキュー費用保険を始めた。
年間5千円の掛け金で300万円までの補償を受けられる。09年度は1万2千人が加入し、
今年度は2万人(9月末現在)と倍のペースという。
■山岳遭難に備えたポイント
●無理な登山計画を立てない。複数で登山の場合、一番体力のない人に合わせた計画を立てる
●遭難した場合、尾根へ向かう。上空のヘリから発見されやすく、携帯電話がつながる可能性がある。
ただ、体力を消耗しやすい秋はその場で動かない方がよい
●ライターや鏡を持参。火を使ってのろしを上げたり、鏡を使って日光を反射させたりして居場所を知らせることができる
●遭難した場合、使用する時以外は携帯電話の電源を切っておく
●服装は蛍光色など目立つ色で
●登山届を提出し、山岳保険に加入
●秋の山中は想像以上に冷えるので、防寒具を多めに持参
●水を多めに携え、脳を活性化させやすい甘いお菓子も持参
●火の暖を取るマッチやライターを持参する
<天川村消防団山岳救助隊の中森圭一さんによる>
その他。。。ライター、お菓子。。持ってないな~
皆持っているのかなぁ
とりあえずライターは100均で買おう。