生駒山系に連なる金剛・葛城山系の主峰『金剛山』から始めた山登り。その時々で気になる山へ、気の向くままに・・・

金剛山 第213回 (2010.9.5) 

20100905-5.jpg
つかの間の平穏<松の木ルートにて> ※一度目の避難の後はゆとりも生まれたのに。

備えていないときに限って最悪な状況は起きる。

登り:松の木ルート
下山:千早本道


今日ほど最悪な登山は過去に例が無い。
午後遅めからの登山はあまり身が入らないところであるが、
それでも今年は夕方からでもたくさん登ってきたほうだ。
しかし、今日の山行きはいつも以上に身が入らなかった。
何かの胸さわぎだったのかな?

まつまさ駐車場に14時30分に到着。
登りはは久しぶりに「松の木ルート」にすることにした。
タカハタ谷の取り付きから尾根に向かって急登を行く。
汗がダラダラと出る。
風が通らない蒸し暑さで心拍数が上がり過ぎるので休み休み登る。
松の木ルートの象徴的な巨大な松の木群を過ぎて、
さらなる急登に差し掛かった時、突然の雷。そして雨。
雷の距離はかなり近い。
このまま空を仰げるような尾根伝いを歩くのは危険と判断し、
夕立が去るのを待った。
待つこと30分、本道あたりではまだバリバリと雷が鳴っているが
雨はほとんど上がったので登山を再開。
「かま道ルート」との合流点まで来ると風が良く通りとても涼しい。
またゴロゴロと雷が迫ってきたような気配を感じたが、
歩き続けてタカハタ谷ルートとの合流を通過。
そしてツツジオ谷ルートとの合流点を過ぎて、
ラストスパートの急登に差し掛かった時、すぐそばに雷が落ちた。
耳をつんざく雷鳴。さらにまた。さらに。
どうやら雷に取り囲まれてしまったようだ。
今にもこちらに落ちてきそうな距離でバリバリ、ガッツーンと
耳がおかしくなるほど至近距離に落ちまくる。
さすがに怖くなって、ザックを下ろしてしゃがみこんで避難態勢を取る。
追い打ちをかけるように集中豪雨が始まる。
登山道はたちまち川のようになって流れだす。
バケツをひっくり返したような雨。

こんなこともあろうかと思っていつもは無駄に余分な物をザックに忍ばせているのに
さすがにこんなことは無かろうと、今日に限って何も備えてなかった。
経口補水液やらウィンドブレーカーやら豪雨に対して何ら役に立たないものだらけ。
だいたいレインウェアがあったところで、つっ立って羽織る余裕もないほど
雷がいつこちらに落ちてくるかわからないような状況。
雨に打たれるがままに登山道で丸くなってじっとしていた。
あっという間にずぶ濡れ。
さらに雨が跳ね上げたもので泥々になった。
今日、下ろし立ての自慢の「マリポサブーツ」は見るも無残に汚れ、靴の中も浸水。
歩くとジュージューと音を立てるという不快な感触。
濡れなかったものは何も無いという状況。
そこへブヨの大群が集まってきた。
ざっと100匹以上。
抵抗の甲斐もむなしく、おでこ、耳、首など10箇所以上刺されてデコボコになった。
もうどうにでもしてくれ状態ではあるが、ここは冷静に雷が過ぎるのをひたすら待つ。
ようやく雨も小ぶりになって雷も遠ざかってきたので再び山頂に向けて歩き出す。
着てるもの全部が濡れてしまって重い、そして寒い。
これこそ捨てられる寸前のボロ雑巾状態と言うのだろうな。
六地蔵さんを過ぎてほどなく山頂へ。
14時30分登山開始してから3時間後の17時30分に山頂到着。
空はすっかり青空に。
濡れたカラダに山頂気温が17℃なので寒い。
まだ残暑でよかった。
捺印所でもしつこくブヨが攻撃してくる。
先日買ったシートゥサミットのモスキートヘッドネットはいったいどうした?
という点については・・・持ってくるのを忘れた。
さらに時間が押してくるとこんどはヘッドライトも必要になってくる。
まさか登りなれた時間の読める登山道でこんなに時間を要する事になるとは思わなかった。
「備えよ想定外に」が今日の教訓です。

雷・豪雨・ブヨと三重苦の未だかつて無い最悪な状況だった登山であるが、
悪い事ばかりでもなかった。
ちょっとした収穫があった。
最初に足止めを食らった場所で、通常だと登りにいちばん集中していて
立ち止まることが無いような通過点で、よく見ると、
しっかりと踏み跡のある道が続いているのを偶然見つけた。
一瞬、そちらは「かま道ルート」だったかな?と思ったが、
「かま道ルート」への分岐はその場所からはもっと上にあった。
そんなわけで新ルート発見!
こんど下山に使ってみてどこに出るのか確かめてみようと思う。

その他の画像は以下より。
20100905-1.jpg
思えば平和でした。

20100905-2.jpg
すべてが順調でした。

20100905-6.jpg
こんなことになるなんて。避難態勢中の様子。(動画よりキャプチャー)

20100905-3.jpg
おニューのマリポサブーツ。最初なので汚さないようにと沢ルートを避けたのに。。

20100905-4.jpg
こんな悲しい結末、想定外。靴の中も浸水。歩くとじゅーじゅーと。

当地も3時過ぎから雷が鳴り始めてそして強い雨・・・。
山を見ると雲に覆われていて・・・。

まさかその時間に登っておられるとは思いもせず・・・。
つぶやきを見て初めて知りました。

暑さや雨は何とかなりますが、「雷」だけはどうしようもありません。
山頂におれば売店やお寺などの避難場所はあるんでしょうが・・・登山途中は怖いです。

何も無く本当に良かった。
[ 2010/09/05 22:06 ] [ 編集 ]
ありがとうございます。
なかなかしつこい雷でした。
あまりの突然の急変でびっくりしました。
どこに落ちるかわからないほどあちこちに落ちてました。
山火事にならないのが不思議なくらいで。
[ 2010/09/05 22:10 ] [ 編集 ]
私も、ほんとに久しぶりで金剛山でした。(単独です)
9時から石ブテ東谷を登り始め、3時間かけてゆっくり歩きました。
入口の滝以外はすべて巻かず滝を直登してみました。それも、なるべくトラロープを使わず・・
やっぱ、単独は気ままに山の雰囲気を楽しめるから性に合ってるのかなあ・・
山頂で長時間の休憩後、2時30分頃から下山。この頃から空には怪しげな雲が・・
途中で遠雷が鳴り始め、時折雨粒が額に落ちる・・
まつまさの前を歩く頃には本格的な雨が降り始め、ちょうどぎりぎりで、登山口発3時半のバスに駆けこみました。
その後の金剛山の状況が、キバラーさんの報告のとおりであれば、
柄にもなく早めに下山して、ぎりぎり災難を免れたってことですね。
助かった・・くわばら、くわばら・・
キバラーさん、ご愁傷さまです。
[ 2010/09/05 22:20 ] [ 編集 ]
arajinさまはご無事で良かったです。
全身ずぶ濡れでバスだと風邪引きますよね。
私は暖房を入れて帰りましたから。
登る直前まで猛暑でした。
金剛山、侮れませんね。
東谷を巻かずに沢登りですか。
キケンじゃないですか。
道具なしですか!?
そちらのほうもご無事でよかったです。
[ 2010/09/05 22:28 ] [ 編集 ]
とんだ災難でしたね、雨は濡れるだけですが、山での雷は
怖いですね何事もなく良かったです、オニューの靴は残念でしたが
私も行っていました、本道を13時頃下りましたので、雨も雷も帰ったころですかね。
[ 2010/09/05 22:49 ] [ 編集 ]
まさに踏んだり蹴ったり(僕流に言うと、踏まれたり蹴られたり)の金剛山でしたね。
雷雲に入ると髪の毛が逆立ってきますが、金剛山の標高ではそのようなことは無かったんでしょうか。
雷はゴロゴロ言ってるうちは良いですけど、バリバリッとかビシッとか鳴り出すと足がすくみます。
[ 2010/09/06 02:47 ] [ 編集 ]
kazuさまも登ってらっしゃったのですね。
kazuさまはいつも水越側という印象がありますが、
本道側はめずらしいんじゃありませんか?
間一髪よかったですね。
私ももう少し早く出発するつもりがダラダラしてしましました。
[ 2010/09/06 06:58 ] [ 編集 ]
足止めを食らうのは予定にありませんでした。
さすがに雷だと動けません。
いくら立木があっても山の上だけに予測できません。
髪の毛が逆立つんですか?
私の髪の毛の長さや量をご存知でおっしゃってるのかなぁと。笑
常に山では帽子をかぶってますし、脱いだらペッタンコだし、、短いですし、少ないですし、。。しょぼん。
逆立つ経験をしてみたいものです。
[ 2010/09/06 07:03 ] [ 編集 ]
キバラー様お久しぶりです。私も昨日は1時過ぎより水越峠よりダイトレコースで頂上へ大日岳より水越峠は下山でした。途中に野ウサギと遭遇して喜んでいたら大雨でこんな日に限り軽装(なんと短パンにTシャツ)カヤンボで雨宿りしてましたが寒くてたまりませんでした。やっぱり山をナメタラ駄目ですね!
[ 2010/09/06 08:58 ] [ 編集 ]

週に数回、夕立があれば危機感もありますが
今夏は無いに等しいぐらい少ないですもんね。

私も『夏=夕立』ってのを忘れてました。

とりあえず、ご無事で何よりです。
尾根筋で雷雨なんて怖すぎです。

靴・・・ヘコミますね。
[ 2010/09/06 09:59 ] [ 編集 ]
この日金剛山から帰ってきて家でくつろいでTVを見ておりましたら、南河内に大雨警報が出ておりましたので。
「キバラーさん大丈夫かな~?」と思っていました。私はご存知の通り午前中だったので暑いだけでしたが、
午後からこんなになるとは・・・

最近晴れの登山が当たり前になっていて、ザックの中身もいつもガラガラですが、
この夏はさらにガラガラで着替えのシャツと小さな救急セットとタオルぐらいです。
やっぱりどんなに晴れていてもレインジャケットぐらいは絶対に持っていかないとだめですね
私も気をつけます。
[ 2010/09/06 13:42 ] [ 編集 ]
昨日は所属する会のオフで金剛山に細尾谷から登っていました34名で。千早園地の大屋根の下で昼食をとり伏見峠からダイトレで千早峠に五条林道で下山ロープウェイ前のバス停に着いた頃から雨が降り出しました。仲間の車で河内長野駅に送って頂いている間に大きな雨が降って来ました。

雷は怖いですね~気を付けて下さい。

発見されたルートは?
多分?釜谷に下る道だと思いますが?
一度下った事があります。
[ 2010/09/06 14:21 ] [ 編集 ]
他意はございませんでした。

ところで、西谷入口の右斜面に木の階段ができてますが、単純に青崩道に上がってしまうだけなんでしょうか?
[ 2010/09/06 17:51 ] [ 編集 ]
昨日はボランティア終了後に雨が降り出してずぶ濡れになる前に下山(15:30)しまして暫く高城茶屋にいましたが近くに雷が落ちたという様な音は聞きませんでした。
やっぱり山頂付近と麓では違うんでしょうねぇ~

昨日はボランティア中にTakeshiさんと久しぶりに会いましたよ♪
[ 2010/09/06 20:03 ] [ 編集 ]
お久しぶりです!
金剛山ずっと登ってらっしゃるのですね。
安心しました。
1時過ぎから登られたということ、私より一時間半も早く。
この差で昨日は明暗を分けましたね。
一時間半あればダイトレ水越からでも山頂に付きますね。
カヤンボのあずま屋に避難できてついてましたね。
短パンにTシャツとは驚きです。
逆に乾きが早かったのではありませんか?
それにしてもひどい雷でした。
[ 2010/09/06 20:19 ] [ 編集 ]
今まで金剛山で雨にたくさん遭いましたが
森の中だとほとんど濡れないはずなのに、
集中豪雨みたいなのでこんなことになるとは
レインウェアの重要性を感じました。
まだ夏でよかった。
レインウェアのズボンは持ってませんが、
こうなったらなによりもぜったい必要ですね。
靴、はやく乾いてくれるかな。。
[ 2010/09/06 20:20 ] [ 編集 ]
帰ってから知りました。
大雨雷警報みたいなのが出ていましたね。
昨日ほど怖い思いをしたのははじめてです。
イワゴノや高天谷ルートを登るより怖かったですよ。笑
え?Takeshiさんのザックに救急セットまで
入れてらっしゃるのですか。準備いいですね。
レインウェア上下は常に備えておいたほうが良さそうですね。
ズボンのレインウェアが無いと、靴の中まで水が入るってことを
今回で二度目の経験です。笑
気温だけでなく、天気のチェックはこれからは欠かせないですね。
[ 2010/09/06 20:20 ] [ 編集 ]
kosiziさまも登ってらっしゃったのですね。
全国各地の百名山をすべて登られた経験豊富なkosiziさんだと
どう対処されていたのかとても気になるところです。
やはり予報を確認されて、最初から登られませんでしたよね。
発見したルートはかま道ルートと松の木ルートの間なので、
もしかして、あの大堰堤あたりの谷に出るのではないかと
思っております。
あそこが釜谷なんですね。
[ 2010/09/06 20:20 ] [ 編集 ]
またまたコメントありがとうございます。
ぜんぜん気にしてませんでしたので。笑
西谷入口から右斜面に階段ですか?
たしかに青崩から西谷のほうにエスケープする分岐はいくつか確認しています。
すくなくとも2本はありました。
おそらくそれのうちのどこかに通じているのでしょうね。
西谷への舗装路に降りたほうが青崩を最後まで行くより楽でしょうからね。
[ 2010/09/06 20:21 ] [ 編集 ]
昨日はボランティアお疲れ様でした。
Takeshiさまと遭われましたか。
山頂で多発した雷は麓まで届かないのでしょうかね。
考えてみたら同じ山とはいえ、
山頂と麓だと4キロくらい離れてますよね。
ホントすごかったですよ。
ザックや三脚を放置して離れて隠れてましたから。
[ 2010/09/06 20:25 ] [ 編集 ]
キバラー様、ご無事で良かったです!私は昨日、1時頃から初めてツツジオ谷全コースを登りました。結構、気に入って、おだやかな報告ができるかと思いきや、下山しようかという頃からゴロゴロという音が聞こえ始めました。それで久留野峠から下山するのをやめ、文殊中尾根を下りました。バスが出発した頃から、激しい雷雨となり、私も(ファッションも兼ねて)装備を考えないといけないな、と車中で思いました。
[ 2010/09/06 21:19 ] [ 編集 ]
ありがとうございます。
昨日は登られてらっしゃったんですね。
しかもetsuさんの定番の日曜日の午後一時からの登山でしたか。
間一髪でついてらっしゃいましたね。
私ももうあと一時間早く出発すべきでした。
今回はタカハタとの分岐は大丈夫でしたか。
ツツジオが気に入られましたか。
わりと長いルートでしょ?
タカハタの尾根への急登はきついですよね。
さらにそこから山頂までも頑張りがいりますよね。
冬場は岩場の多いツツジオは十分気をつけてください。
ツルツルに凍りますので。

季節の変わり目の夏の終わりは夕立があることを想定しておかないといけないですよね。
やはり午後遅くからの登山は何かとリスキーだと思いました。
朝早くだと気持ちが良いです。
estuさまの軽装ぶりには驚きました。
千早本道では十分だったかもしれませんが、
他のルートではきびしいかもしれませんよ。
お気をつけて。
[ 2010/09/06 21:38 ] [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2010/09/06 22:01 ] [ 編集 ]
貴重な体験談を聞かせていただいてありがとうございました。
私も今後は慣れた低山となめてかからずに、
真剣に取り組んでいきたいとおもいます。
とても参考になりました。
[ 2010/09/07 07:04 ] [ 編集 ]
土曜の朝、金剛山へ出かける前にピンポイント天気を確認した時には、既に日曜の15時、16時に雨マークが出ていました。
その後天気予報は確認していませんでしたが、こんな恐ろしい雷雨になっていたんですね。
ともあれご無事でなによりでした。
[ 2010/09/07 07:09 ] [ 編集 ]
コメント遅くなってしまいました。
土曜日に雨マークが出てましたか。
これからはぜったい晴れと思っていても調べて出かけるようにします。
雷はほんとにおそろしいですよ。
そばで煙でてましたから。
金剛山で雷に遭遇したのは213回目にして初めてです。
[ 2010/09/08 20:38 ] [ 編集 ]
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プロフィール
こんちくわ。
キバラー
と申します。
ほぼ毎週金剛山をメインで
登っています。
飽きっぽいのか色々やってきて
自転車→オフロードバイク→
大型バイク→登山へと変化し、
その間、
テニスやスキーにハマった数年間。
キャンプは今でも細々と。
今は山に全力で年中夢中
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