生駒山系に連なる金剛・葛城山系の主峰『金剛山』から始めた山登り。その時々で気になる山へ、気の向くままに・・・

大峰山系 大天井ヶ岳 + 金剛山 第211回 (2010.8.21) 

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大峰山系 大天井ヶ岳(おおてんじょうがたけ) 標高1438.7m

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金剛山 山頂売店

<お昼:大峰山系 大天井ヶ岳>
 登り:五番関トンネル~大天井ヶ岳
 下山:同じ

<夕方:金剛山>
 登り:木場道ルート(通称:シルバールート)~湧出岳~金剛山頂
 下山:文殊中尾根ルート


今日の未明(午前3時頃)、まさかのドシャ降り。
バケツをひっくり返したような勢いだった。
雨雲レーダーを見ると極めて局地的で
大阪南部にのみゲリラ豪雨の雲が停滞していた。
朝に雨が上がっていたとしても金剛山は水浸しの高温多湿で
最悪なコンディションだろうと思い、
意気消沈して目覚まし時計を解除して眠ってしまった。
朝6時半に起きたてみたら今日は良い天気だ。
そういえば大峰山系のほうには雨雲が無かったので
もしかして雨上がりコンディションではないかも?と思い、大峰に行くことにした。
単独登山だと後半戦(金剛山)付きはお約束なので、
軽く登ってこれそうな山で、未だ行ったことの無いところはどこかと探してみたら、
五番関から登る「大天井ヶ岳」が比較的手軽そうだと判明。

洞川に着いてみると、雨など降った様子などまったく無くてカラカラ。
それにしてもスタートが遅れ、午前も終わろうかという時刻になって
ようやく五番関トンネル前に到着。
駐車スペースは十分にある。
ここから登るという奇特な人も少なかろうと思ったが、
すでに先客の車が2台止まっていた。
すぐに登山を開始。
まずは金剛山のちょっとした岩場のルート(ツツジオ谷ルート)みたいなステージを
20分くらいかけて大峯奥駆道の通っている尾根まで登る。
岩がゴツゴツしているが特に支障は無い。
大峰山寺のある山上ヶ岳のほうからホラ貝の音が聞こえる。
今がいちばん修験者で賑わっている頃なのだろうか。
ほどなく五番関トンネルの真上の五番関(ややこしい)に到着。
向かって右にはいきなり「女人結界門」がある。
なぜか女人の「女」という文字はもぎ取られ、
看板に書かれた「女」という文字も削られていた。
左には今日の目的地である「大天井ヶ岳」に行く道と、
「在来道」と言って、大天井ヶ岳を登らずに巻くルートがある。
山と高原地図によると、在来道には水場が二箇所あるようだ。
地図だと小天井ヶ岳と五番関と重なっている感じであるが、
五番関=小天井が岳のことなのかな?ピークでも無いのにおかしいぞ。
地図をよく見ると、別の場所に小天井ヶ岳があった。
2つもあるのはいよいよおかしい。

さて、ここ五番関からは大峯奥駆道を行くだけなので歩きやすいはず。
小さなピークを越えながら、特に何の支障もなく、
これといって特筆すべき特徴も無いままさらに進む。
山上ヶ岳のほうがチラっと見通せるビューポイントもあるが、
まったく展望無しで面白みが無い。
高校野球決勝戦を聞きながら黙々と進む。
不思議な事といえば「濡れた石」だ。
所々にある地面に埋れた大きめの石が、全体的に濡れているのだ。
あたりは乾いているのに石だけが濡れてテカっている。
足をのせてみるとツルツル滑る。
こんな石に一度だけ足を着いてしまって尻餅をついた。
何の苦労もなく「大天井ヶ岳」の山頂に着いた。
大峰山系では山上ヶ岳を除くほとんどの岳が、
イチ通過地点のように地味で静かなわけであるが、ここ大天井ヶ岳も何もない。
有志で取り付けられた名札以外に山頂を示す満足な看板もない。
金剛山くらいは登ると思ったら、ぜんぜん大した事はなかったので、
おそらく大峰山系の中の数ある岳の中でも不人気ナンバーワンじゃないだろうか。
この後、金剛山に行くんじゃなかったらこのまま岩屋峰を経由して
大きな吊り橋(カリガネ橋)を渡って洞川まで行きたいところだが、
今日は十分な時間が無いのでヤメにした。
山頂の手作りの名札をよく見ると、とある山の会の方が付けてらっしゃる
ミニ「ワラジ」と同じものがぶら下げられていた。
山頂の三角点で高度計の校正を行い、山頂の高度をセットした。
お昼の気温は25℃で、風速計が計測しないほどのそよ風が吹いていた。
25℃もあるのに暑くもなく寒くもなく快適。
ここまでで誰一人として出合わなかったのに、
大天井ヶ岳山頂でお昼を食べていると一人の中年男性がやってきた。
どこから登って来られたのかを尋ねると
「九十丁からだよ。あそこ車止めれるし。」とのこと。
大天井ヶ岳から五番関まで行って、在来道で折り返すとのこと。
近辺には○○丁って名の付くところがいくつもあるから、
そのうちのどこかだろうと思って聞き流したが、
帰ってから地図を見ても、車が止めれる九十丁って場所がどこのことなのか
よくわからなかった。
「大天井ヶ岳から数分下ったところに見晴らしのよい祠(ほこら)があるから
そこでお昼を食べればよかったのに」と教えてくださった。
食事を終えると登ってきたルートで下山。
あんまり汗をかかなかった。水の消費は食事を含めて1リットルだけ。

金剛山の百ヶ辻(もがつじ)駐車場に着いたのは17時5分。
すぐに登山開始。
下山してくる人と計5人すれ違った。
小さな子供を連れた男性が念仏坂を登って行くのが見えた。
こんな時間から。。。香楠荘の宿泊客だろうか。
念仏坂から森の中へ入り、木場道ルートを行く。
そろそろ薄暗くなりつつある。
やはり金剛山は未明の雨にやられたのか蒸し蒸しして汗が噴出す。
沢で顔を洗いつつ、一の鳥居を目指す。
一の鳥居に抜けるのには木場道ルートが最も近いのだ。
18時ちょうどに湧出岳(標高1112.2m)に到着。
ここには無線中継所もあるが、一等三角点がある。
大峰山系の大天井ヶ岳山頂で校正してきた高度計が、
ここ湧出岳の三角点で正しい高度(1112,2m)を指してるのか楽しみにしていたが、
結果は誤差15mくらいあった。
やっぱり今日は天候が不安定(低気圧傾向)だからだろうか。
ちょっとがっかり。
ブヨが集まってきたので、すぐに山頂に移動。
山頂18時20分の気温は22℃。
大峰山系の大天井ヶ岳より3℃も低いが湿度は高い。
そして誰も人がいない。
アナログ温度計とADCサミットの温度計と、
山頂のデジタル温度計の温度を比べてみたところ、
前からおかしいのでは?と思っていたとおり、
山頂のデジタル温度計のほうが2℃低い値を表示していた。
持ってきた温度計に狂いは無いはずで、どちらも同じ温度になっている。
なんかモヤモヤする。

よく冷えた「ひやしあめ」を買い、
国見城跡広場で柿の種ブレイクしようとしたらブヨが30匹くらい襲撃してきた。
逃げまどいながら飲食し、すぐに下山開始。
文殊中尾根ルートの途中までは暗い中でがんばっていたが、
さらに暗くなり、いよいよ足元の路面のデコボコが判別できなくなってきたので
ヘッドライトを点灯させる。
念仏坂に降りきったところで一台の車が山頂に登っていった。
時間にして19時5分。
もしかして捺印所の方を迎えに行く車とかじゃないかなと思って
百ヶ辻駐車場まで戻って来るとゲートが閉まっていた。
ゲートを閉めにきた車だったようだ。
19時に閉まる捺印所の人は捺印所の建物で泊まりってことかな。
まぁそんなことはどうでも良いか。

その他の画像は以下より。

【大峰山系 大天井ヶ岳】

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なぜか「小天井ヶ岳」が2つある!?

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五番関トンネル

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五番関(大峯奥駆道)への登山口

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金剛山ちっくな植林地帯

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五番関(尾根)にて 後方は山上ヶ岳へ向かう女人結界門

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山上ヶ岳方向を望む小さな展望

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サイコロのように四角い赤い石ころがゴロゴロと

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地面に埋もれた濡れ石

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大天井ヶ岳山頂 看板はあるが朽ち果て文字は消えてのっぺら坊

【金剛山】

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木場道ルート上にて

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湧出岳にて 「表忠灯」は奈良を照らす灯

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国見城址広場の「国見灯」は大阪を照らす灯
Check [ 2010/08/21 23:00 ] 大峰山系 | TB(0) |   コメント(8)
最近、大峯+金剛山が定番になりましたね
その時間から金剛山ご苦労さんでした、ブヨにはこまりますね何か対策はないですかね虫よけスプレーもだめですし。
[ 2010/08/22 07:06 ] [ 編集 ]
青崩+カトラ登り返しより楽ですよ。
ようするに私は欲張りなんでしょうね。
ブヨ対策はモスキートネットしか手はありません。
千円程度なので見つけ次第買いたいのですが、
ミナミにはアウトドアショップが無くて、
キタ、つまり梅田まで遠征する用がなくて行けてません。
ネットで買えば済む話なのですが。
こんなのです。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/egs/59999793.html
どこもかしこも売り切れまくりのようです。
[ 2010/08/22 11:20 ] [ 編集 ]
私は、特に修験道や仏教の信徒ではありません。だから、21世紀の世の中で、大峰山が未だに山上ヶ岳周辺に女人禁制の区域を設けていることに、どちらかというと積極的に賛成な訳ではありません。
ただ、世界遺産に登録された大峰山は、その美しい自然だけでなく、修験道という独特の伝統と文化の中で守られてきた歴史的背景をも含めて「世界遺産」として認められたのだと思うと、いくら時代錯誤に思えても、女人禁制の決まりは尊重すべきと思います。
大峰山を愛するなら、女人結界門の女の字を削ったり、女性を含めたパーティーが結界の中に足を踏み入れたりすることは、すべきではないと思います・・
[ 2010/08/22 15:53 ] [ 編集 ]
私も宗教的なことはよくわかりません。
歴史的背景を考えると伝統は守るべきかと思います。
それに、仮にそれを無視して女性が立ち入ったところで
居心地が悪いと思いますね。
女性向けに奥駆道を縦走するための山上ヶ岳を迂回するエスケープルートがあれば良いのにと思いました。
しかしarajinさん、私の思いと同じ事をうまいこと文章にまとめられますよね。
さすがは学校の先生でいらっしゃいますよね。
[ 2010/08/22 20:10 ] [ 編集 ]
暑い中、W登山御苦労さまです。
大天井ヶ岳はいつも用事で行かれる場所から結構近いのですね。

このミニ草鞋は私がある方より頂いた物とまぎれもなく同じ物です…。

その方はもうこの世にはいません…。

それにしても金剛山のブヨは凄そうですね。。
[ 2010/08/23 21:01 ] [ 編集 ]
こんばんは。
やはりあのワラジはkatsuyukiさんがいつも付けてらっしゃるものと同じでしたか。
この度は突然のこと、本当に残念です。
その方が自ら大天井ヶ岳にコレをつけられたのでしたら、ここに何らかの特別な思い入れがあられたのでしょうか。
気になるところです。

[ 2010/08/23 21:43 ] [ 編集 ]
2009年11月15日(日)にR会のオフ会で『洞川(かりがね橋)-大原山ー岩屋峰ー大天井ヶ岳ー小天井ヶ岳ー高山ー小南峠ー洞川』の一周してきました。草鞋の主ら14名とロッキー君(大型犬)らで歩きました。懐かしく拝見しました。
小天井ヶ岳は確か五番関の近くにもありましたね。あまり距離が離れてないのに2箇所に同じ名前も(?)ですね。
[ 2010/08/24 12:51 ] [ 編集 ]
こんばんは。
地図で当時のルートを確認させていただきました。
大峯奥駆道を通らないルートで周回されたのですね。
総勢14名とは楽しそうです。
それだけの人数ですと、最初から最後までしゃべる機会ないまま
の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その頃の名残ということでしたら、風雨にさらされながらも、
痛むことなくしっかりと付いておりましたよ。
小天井ヶ岳が2つあるのは、五番関のほうは何かの印刷ミスでは?
と勝手に思っています。
ピークなんかなさそうですし。
[ 2010/08/24 20:32 ] [ 編集 ]
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プロフィール
こんちくわ。
キバラー
と申します。
ほぼ毎週金剛山をメインで
登っています。
飽きっぽいのか色々やってきて
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大型バイク→登山へと変化し、
その間、
テニスやスキーにハマった数年間。
キャンプは今でも細々と。
今は山に全力で年中夢中
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