はずかしながら、最近まで「金剛杖=金剛登山で使う(売店で売っている)の杖」
程度の認識しかなかった。
昨年、はじめて富士登山をしたとき、ふつうに「金剛杖」が売られていたので、
一般的な表現なのだと気づいたという次第。
富士登山では、登山口である五合目で金剛杖を買い、山小屋に着くたびに
焼き印を押して貰って山頂を目指す励みにするという、
いわゆるスタンプラリー的要素があり、かつトレッキングポール的な役割もしてくれる
というアイテムだ。(自分はトレッキングポールを持参したので購入せず)
ちなみに今年は空前の富士登山ブームだそうで、
この夏だけで20万人の登山客が吉田口登山道を通過したそうです。
一方、四国八十八ヶ所のお遍路歩きでは「金剛杖」は最も大切で深い意味のある物だそうだ。
ちなみに、昨年のGWに仲間と高知県に泊まりツーリングに行ったとき、途中途中で
白装束の完璧なスタイルのお遍路歩きの人をたくさんみかけたので驚いた。
西国三十三ヶ所巡りとはまったく別モノだと感じた。
ほとんどの人がグループではなく、たった一人で、周りに店もなければ
泊まるところもなさそうなさびしいところを歩いていたのには大きな衝撃を受けた。
一人歩きの中には、若い男性や女性の姿も多かった。
昔はお遍路歩きというと過酷な修行だったそうで、遍路途上で他界してもいいように、
金剛杖はそのまま卒塔婆になるように作られていて、そのまま葬れるよう
死装束の白衣を着て廻っていたそうです。(現在でもそのまま受け継がれている)
つい先日、家の倉庫を大掃除していたら「金剛杖」が出てきた。
しかも金剛山のものらしい。
「タカエ」とあるのは、実は祖母の名前だ。
昭和62年というと、西暦1987年なので22年前だ。
その時の祖母の年齢を逆算して求めると68歳ということになる。
そのころの話を聞いてみたいものであるが、今月で90歳になった祖母は
かれこれ10年くらい前からボケてしまい、足腰も弱くなって
歩くのもままならず、娘や孫の顔もわからなくなり、今は養老院で余生を送っている。
そろそろ顔を見にこい、もうあまり先は長くないぞ、と気づかせてくれたのかな。
この週末にでも行ってきます。
金剛山の金剛杖は、千早城趾の茶店で現在でも販売されています。
キバラーさんの健脚はお祖母さんゆずりかもしれませんね!?
私も数年前に金剛山で買い求めました。
今も使っています。
登りより下山時に有効です。
長く山にかかわっていたいので・・・。
ところで、30日の件ですが。
お誘いいただいたのは嬉しいのですが、いろいろと行事が入っていて、今回は行けそうにありません。
次の機会にご一緒させてください。