迷岳山頂にて【動画編】終始強風にはマイッタが、なかなか刺激的な山だった【ルート】
スメール(近くの無料駐車場)-本尾根分岐-飯盛山-迷岳-キャンプ適地-
大熊の頭-林道終点-林道起点-舗装路-スメール(近くの無料駐車場)前日までバタバタしているうちにいきなりGWに突入。
GWまでまだまだだと思っていたわりに、待ってましたという感じでもないのは寒さのせい?
なんなん、めちゃ寒いやん。(> <) う~。
無限に時間があると勘違いするGW気分に浮かれ、
所要時間度外視で歩き倒せそうな山は?ってことで2番目の候補に上げていた山に。
1番目の候補の山は、林道が危険なほど破壊されているということが判って前日に作戦変更。
当日朝には別の山とどっちにしようかとまだ迷っていた。(^^ゞ
食事に行ってもメニューで迷いまくるこの性格、どないかならんやろか。
以前、「
迷ったら、二つとも買え!」っていう本の影響で?
どう考えても欲しいものは二つとも買ってたりする。(^^)
しかし、迷う時って、二つどころか、三つも四つも迷う時があるんだけどぜんぶ買うべきか?
食べ物だと注文しすぎると食べきれないし、
山は基本的にはいずれか一つにするのがチョウドいい。(≧∇≦)
あと、今回みたいに歩きすぎるとへろへろになって潰れてしまうので10km程度で。
森のホテル「スメール」は山登りしている人の中では超有名なランドマークだ。
日帰り入浴ができるので、大杉谷の帰りなどにも利用したことがある。
その回りには無料の駐車場が点在していて、まさに迷岳に登るためにあるかのようだ。
静かでのどかな山村風景に癒され、遠くに来た感がある。
早朝出発だと下道だけで2時間ほどで来れるのも便利に思う。
何より高速道路を使わないので財布にもやさしい。(往復180kmだった)
GWなんかはぜったいに高速道路は利用したくない(渋滞イヤイヤ)派なので。(^^ゞ
こんな調子で書いてたら山のことを書くスペースが無くなる。。
スメールのそばにある謎の施設がなんだか面白そうであったが、まずは迷岳である。
登山届のボックスがあったので、そこが登山口だなとすぐに判ったが、
夏場ブッシュになりそうなところであった。
しばらく川沿い、あるポイントからいきなりの急登となる。
放置された植林のスキマには馬酔木だらけ。
三脚に取り付けたカメラを持って歩くには難ありそうな箇所もあったがなんとかクリア。
ようやく本尾根分岐に登りついたら、帽子が飛ばされるほどの強風なのでクリップで固定。
この強風が、本日終始悩まされる厄介者であった。
ウィンドブレーカーにフードはもちろんのこと、フードまでかぶっておかないと耐えれない寒さ。
休憩時用の防寒着まで着ようかと思ったほどである。
さて、本尾根分岐からはゆるやかに登っていくとは思っていたが、なかなか荒々しい。
山と高原地図には「危」マークがあるのはわかっていたが、どの程度のものか。
「危」マークでは、実際にはたいしたことなかったり、ヤバすぎたり、いろいろだ。
迷岳の場合、三点支持するためのフックは確実に確保できるのでなんとかなったが、
両手の使用は必至で、三脚やカメラをしまわないと登れない転落危険箇所多数。
ちょっとだけ緊張を強いられたかな。
やっと終わって平和になったと思ったら壁、また平和、また壁、みたいな繰り返し。
その間、容赦ない突風が台風のように吹き荒れていて、
その突風の音がこれまたなかなかの恐怖感演出である。
カラダごと飛ばされやしないかと思ったほどだ。
迷岳っていうくらいだから迷いやすいところらしいが、
千メートル前後はまだ冬枯れだったため、木々の間から向こうの稜線や尾根なのが見通せた。
ルートファインディングが大好きなので、大いに迷わせてくれるかと思ったが最後まで簡単すぎた。
「1079m北肩のコル」からの分岐を確認。
最短で下山するにはここを下るルートが一般的なようである。
ちなみに、今回の登りのルートは「登り専用」と言い切ってもよいほど下山に使うには危険すぎる。
それにしても迷岳山頂まで4時間以上も延々と登りが続いたのは長かったなぁ。
追い越したのは単独男性と男女ペアの3名のみ。
山頂そばには風を避けるようにフラットで広い弁当広場があった。
寒さゆえに汗はまったくかかなかったので余力もまだ十分にあり、
今回予定していた大熊の頭まで行く大周回コースへと進出する。
山頂付近にあったのと同じような、風を避けるかのようにあるフラットな弁当広場がまたあった。
南側に展望のある開放的な場所は印象的だった。
唐谷分岐へと下る小周回ルートをとる場合でも、ここまでは来たほうが良いと思った。
気になったキャンプ適地はちょっと期待以下だったかも。
本日最後の登りとなる大熊の頭まではアップダウンが続いた。
林道終点までも踏み跡があったので不安なし。
ここまではまだ疲れも出てなかったわけであるが、林道歩きが疲れたのと、
奥香肌湖沿いの舗装路歩きではココロもカラダもボロ雑巾になってしまった。(^^ゞ
結局、林道下りの部分だけで一時間半、舗装路歩きが一時間半の計3時間もかかった。
舗装路の部分はほとんど車は通らなかったが、自転車をデポでもしないとやってられない長さだ。
そんなこんなでへろへろになって帰着後すぐにスメールの温泉でカラダを癒やしたら爆睡仮眠。
どこにも立ち寄ることなく帰国の途へ。
道路も山もガラガラのGW初日が終わった。
その他の写真は以下より。

山と高原地図2016年版+GPS軌跡


スメールが近づいてくると個性的な山々が・・(迷岳は奥の稜線上にある)

もしかして秘宝館か?と思ったなんちゃら美術館の手前の登山届ボックスの右手から進出

急斜面の予感



この看板から右手の急登へ取り付く

なかなかの急登っぷりである

つまづくと転落する可能性のある箇所があった

この写真ではわからないが、やたらと風が強い

植林帯のヒノキの間には馬酔木が侵食中

とにかく急登(下りには使いたくないなぁ)

難所にシャクナゲがあった


ようやく本尾根分岐の稜線が見えてきた

本尾根分岐

いきなりの急登で、障害の壁

とにかく激登り

何とかのまな板的な岩 左側はスパっと切れ落ちている

このルートにひとたび足を踏み入れると後戻りできないなぁと痛感

飯盛山 北峰(飯盛山ピークは特にマーキングは無かった)

この等高線は・・ヤバイほど垂直区間沿い

登りが延々と続く・・・(寒くなかったら大汗でバテててたかも)

イワカガミ

またもや難所の壁・・

とにかく細尾根が続く

左側はあいかわらず切れ落ちている

奥香肌湖が見える あの湖岸を歩いて戻ったなんて。。

またもや登り

ひとときの安堵

大蛇グラからの眺めか?と思いきや、あれはさきほど通過した飯盛山北峰だった


さらに細尾根のアップダウンがつづく



オドロオドロしいゾーン

1079m北肩のコル(分岐)

アケボノツツジがかわいい



まだ冬枯れだったので明るく見通しもあったが、新緑になると迷えるのだろうか?


迷岳ピーク、遠かったぁ

山頂そばに弁当適地な広場があったが通過

山カレーの季節がやってきた・・・と、今日は寒すぎた

200g✕2袋ぐらいでは食べ足らなかった。ご飯を含めるとカレー関係だけで約1kgではないか
ウルトラは無理で、スーパーも無理で、ライトハイカーくらいを目指しているというのに

ピークを過ぎてからは穏やかな起伏でなかなか良かった

こんな展望地も



白倉山方向



小さなアップダウンの後、本日最後の登りを経て「大熊の頭」に到着


ヒメシャラ祭りなゾーンは圧巻だった




スムーズに林道終点にソフトランディング

この林道がやたらと長くて、湖岸沿いへの着陸まで一時間半



湖岸沿いの舗装路を駐車地までさらに一時間半




車はほとんど通らず快適フラットであったが、足に車輪が欲しいと思った