生駒山系に連なる金剛・葛城山系の主峰『金剛山』から始めた山登り。その時々で気になる山へ、気の向くままに・・・

比良山系 白滝山・森山岳・蓬莱山 (2015.11.3) 

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蓬莱山にて  arajinさんと

【動画編】


迷える森は落ち葉の絨毯

【ルート】
 坊村-伊藤新道出合-(伊藤新道:ワサビ谷)-白滝山-長池-(バリエーション)-森山岳-
 蓬莱山-(ゲレンデ)-汁谷-(関電道)-長池-(関電道)-葛川中小学校前-(鯖街道)-坊村


比良山系に詳しい、裏比良は蛇谷ヶ峰の山麓にお住まいのヤマレコFLATさんから、
白滝山から森山岳を経由して蓬莱山に行くバリエーションが美しくて魅了されると教えていただき、
近いうちに歩いてみたいと思っていたところ、大阪から比良山系に通うこと5年目にもなる
arainさんからのお誘いもあって今回の実現となった。
一緒に登るのは二年半ぶりである。

午前3時起床でarajinさんをお迎えし、近畿道、名神京都東から湖西バイパスから鯖街道を走り、
坊村に着いてスタートしたのは7時すぎのことであった。
まずは武奈ヶ岳の登山口のほうへと向かってからは明王谷沿いのつづら折れ舗装林道をダラダラ歩く。
途中、地ならししたばかりの林道支線(ダート)があったのでそちらへと進出するも、
ほどなく工事中行き止まりとなったので、植林帯の中を抜けてリカバリー。
あまりショートカットにはならなかった。
再び舗装林道歩きで「三の滝」があるという取り付きに到着。
arajinによると一見の価値があるというので、林道から谷に下ること5分くらいか、
なかなか見応えのある滝があった。
ここで、武奈ヶ岳に行きたいけど地図が無いという男女と出会う。
明王院まで戻ったほうが無難だとアドバイスをし、しばし滝を鑑賞してから登り返す。
三の滝の取り付き手前からはすでに荒れた砂利道となっていたが、
白いセダンが1台こんな林道をさらに奥へと入って行った。。どこへ?
ほどなく伊藤新道出合に到着し、そこからは自然林の中をワサビ谷に沿うように高度を上げてゆく。
ワサビ大滝を巻いて上部に出て、植林帯からさらに高巻きしてからさらに急登で・・。
急登は短い距離で高度を稼げるので登りでは大歓迎だが・・実線の一般登山道とはとても思えない。
これはどうみても破線ルートである。
ワサビ大滝の豊富な水量はどこから湧いて集まったのか源頭がよくわからなかった。
9月にこの付近で発生したという遭難者の張り紙があったが、
帰宅してから商用データベースで調べたところ、つい最近、登山者により帰らぬ人として発見されたそうだ。
なるほど白滝山周辺は地図も何もなければ迷いやすそうである。
他にもこの周辺では過去にも道迷い遭難が多数あり、そんな迷える森の中を探検できるのは楽しみである。
araijnさんは長年、地形図とコンパスを駆使する地図読みの達人。
一方、自分は電子デバイス派なので、こんな二人がペアだと迷うはずがない。
道迷いといえば、今までで印象的だったのは台高山系のコブシ峰が印象に残っている。
思い込みというのはコワイもので、どう考えてもこっちだろうと進んでいてふとGPSを見たら
ルートを外していたときの緊張感ときたら。。。
今回はそんなことは無かったが、積もった落ち葉で踏跡は完全に隠されてしまっていて、
正確なルートファインディングが要求されるバリエーションであったが、
晩秋迫る比良山中を徘徊できたのはとても楽しかった。
残念ながら曇りがちな空で、時折パラっと雨具を使うほどでもない雨があったりという空模様で、
展望のある場所では風があって寒かったり、登っていると暑かったりといろいろであった。
森山岳に向かうバリエーションでは、西側が切れ落ちているエッジ付近を歩く感じで、
復路の関電道が反対側のエッジとすると、それを囲むエリアが、
起伏の大きなテーブルランドのようなイメージを持った。
テーブルランドというと、鈴鹿山系の御池岳を思い出すなぁ。
森山岳手前のわりとフラットな場所でお昼とした。正面に武奈ヶ岳を眺めながら一時間ほど。
誰にも遭わないと思っていたら、単独の年配男性が登ってきたので驚いた。
蓬莱山直前の登りは膝下くらいのクマ笹の藪漕ぎのような様相であるが歩きにくいわけではない。
蓬莱山山頂にポンっと出ると、そこは整備されたゲレンデで、
琵琶湖にダイブするかのような展望が最高に開放感があって良いが、
ロープウェイで上がってきたお出かけ服の観光客と入り混じって複雑な気分。
ゲレンデを下りきると、ナイターでよく滑りに来ていたときに避難してよく仮眠したスキーヒュッテが
全面大改装のまっただ中であった。この冬のスキーシーズンまであと一ヶ月半。
果たして工事は間に合うのだろうか。
汁谷までゲレンデで下って、沢を渡渉してからは傷んだプラスチックの階段が延々と続く関電道へ。
高圧線が低空となる箇所の自然林の先端だけが伐採されている風景は異様であった。
ここでも、こんなところを誰も歩いてないだろうなと思っていたら、
山ガールをたくさん連れた若いイケメンガイドさんツアーの団体ご一行とすれ違った。
長池まではアップダウンの繰り返しで、関電道だけに上には常に高圧線。
もうちょっとで長池というところでルートを外してみたくなり、長池の右の方へと回りこんでみたが、
時間も時間なので引き返すことに。
長池は干上がったような大きな池で、もしかして縦断できるかなと足を乗せてみると
底なし沼のようにズボッといきそうな沼地だったのでヤメ。(^^ゞ
さて、長池から少し下ったところでお茶休憩してからは再び関電道で下る。
最初のうちは京都北山の鎌倉山の展望を眺めながら下る感じで特に難は無かったが、
残り1/3ほどの距離を残したところでの落ち込みが激しく、
オロシ谷をトラバースしなければならないヤバいステージと急変。
足場はほとんど無く、途中までは誰がつけたかロープがあったが、
そこから少し先はワンミスのつまずきがあるだけで転がり落ちて行きそうな状態で
疲れているときに最後の最後でハラハラドキドキで、へんな汗をかいた。
関電道、やっぱロクなもんじゃないな。
いつぞやの大峰の大川口から登る行者還岳行きでもドキドキ・ヒヤヒヤしたものだ。
そこは30代男性が遭難し、帰らぬ人となって発見されたまさにそのコースを歩いていたのだった。
ようやく下山完了と思いきや、山麓の個人の方が設置したと思われる鹿よけネットに阻まれた。
何重にも固結びした紐を数カ所も留めてあるものだからなかなか出られなかった。
下山直前に連絡をしていたヤマレコFLATさんが駆けつけてくださり初のご対面をさせていただき、
しばらく立ち話をしてお別れ。
鯖街道を2kmくらいあるいてようやく坊村の駐車場に到着して下山完了。
どこにも立ち寄らずに帰路へ、バイパス手前は混んで固まっていたので迂回路から。
帰りの名神は眠かったなぁ。
そんなこんなで丸一日、晩秋の比良を徘徊、満喫できたのは満足であった。
お腹いっぱい。

その他の写真は以下より。 20151103-1.jpg
山と高原地図 2012年版+GPS軌跡(GARMIN)

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午前7時すぎに坊村をスタート 傘が要らない程度の小雨がぱらつく

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安曇川を京都方向に眺める

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一度は泊まってみたい比良山荘(右)

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どんより曇り空

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時々思い出したように紅葉

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こんな道を白い一台のセダンがスリップしながら抜けて行った

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三の滝の取り付き ここから5分ほど下る

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三の滝  過去に滝壺に転落する事故があったとか

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唯一の水場

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伊藤新道出合

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とても実線の一般登山道と思えないほど踏み跡が無い
もしかして2015年版の山と高原地図では破線になっているのではないだろうか

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最新鋭のOR(アウトドアリサーチ)のスマホ対応リフレクター付き手袋 親指と人差し指部に反応

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ハイ、コンニチハ! なるほど、スマホ対応だわなって、違うやろっ!
3回目の使用でこのような状態に。スマホ対応部だけ素材が違っていて柔らかい綿みたい。
破れていない親指のほうは反応成分が抜けたのか、もうスマホには反応しない。どないやねん!

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ワサビ大滝  ぜんぜん大きくもない滝 この滝を巻かなければならない

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急登に次ぐ急登は早く高度を稼げるので好きである

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ちょこっとバリエーションをゆくarajinさん

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TOPO10M Plus V3が入った旧型機をまた持ちだした

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落ち葉の絨毯は踏み跡を覆い隠す

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白滝山ピーク この付近で9月に遭難があった

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ここからは迷える森

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森山岳か?

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遠くに蓬莱山が見えた

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オトワ池  オトワってどういう意味だ?!

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切れ込みが急な谷のある西側はかなり落ち込んでいる

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落ち葉サクサクと迷える森は楽しい

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向こうに見えるは長池

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arajinさんは読図のベテラン

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武奈ヶ岳を指差すarajinさん

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武奈ヶ岳

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武奈ヶ岳山頂をスーパーズーム

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無印良品 フリーズドライスープの新製品「トマトの・・・」

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森山岳ピークにて

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蓬莱山が見え隠れ

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ちょっとバリエーションでとなりの尾根へ

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武奈ヶ岳の先端が雲で覆われている

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打見山を望む

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打見山ゲレンデをズーム

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蓬莱山山頂に到着

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琵琶湖大橋を見下ろす

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ごきげんな展望である

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ヒュッテは大改装中 今冬のスキーシーズンに間に合うのか?!

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関電道 高圧線のじゃまになる自然林の先端があっちもこっちも切り落とされていた

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このプラスチックの階段は邪魔だったり役だったり

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ひたすらアップダウンの繰り返し

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長池の西側 ここから高圧線下の関電道で一気に下る

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登り返しもある

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本日最大の難所 滑って転がり出すと勢いがついて止まらない ロープは途中まで

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ようやく着地点が見えてきた

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安曇川(京都側)の夕暮れ
Check [ 2015/11/07 20:30 ] 比良山系 | TB(0) |   コメント(8)
すでに散っているかと思いましたが、ここの紅葉はやはりすばらしいものでした。初めて、この森に足を踏み入れた時の感動がよみがえります。何度も立ち止まり、深呼吸しながら、美しい紅葉を見上げたのを思いだします。
キバラーさんとご一緒でき、良い思い出となりました。ありがとうございました。
[ 2015/11/08 06:12 ] [ 編集 ]
先日はご一緒いただきありがとうございました!
落ち葉の絨毯をサクサクと踏みしめての山歩きは最高でした!
比良は秋がイイなぁ。
今年の紅葉は10日ほど早かったり、葉枯れがあったりとあまり条件は良くないみたいですが、それでも十分晩秋の比良を堪能できました。
もっと足を伸ばしたいくらいでした。
[ 2015/11/08 20:27 ] [ 編集 ]
キバラーさん、arajinさん、先日は遠いところまでお疲れ様でした。
仕事の都合でほんの少ししかお話できませんでしたが、撮影技術を教えていただいたり、とても有意義なひとときでした。私はふだん一脚を使っていますので、同じことはできませんが、参考にさせていただいて、撮影技術を向上したいと思います。ありがとうございました。

ちなみに、私がここを訪れるときは、2つ目のヘアピンカーブから尾根に入り、地図に北山と書いてあるピークを通ってオトワ池付近に出るバリルートを通ります。踏み跡はありませんが、急な登山道を登るより安全です。
一度、白滝山~森山岳間にあるピークハントをしたことがあります。15ほどあります。
森山岳には新しい表札が付いたんですね。以前は朽ちた木札でした。
蓬莱山直下の笹薮は、以前はもっと背丈があったのですが。歩き易くなったようです。
私はここ数年、森山岳を訪れていないので、また行きたくなりました。レポートありがとうございました。

ところで、葛川小中学校の奥にあるのは、皆子山ではなくて峰床山です。八丁平という湿原があっていいところです。尾根づたいに北上して鎌倉山へ行き、坊村に下りるコースがあります。またどうぞ。

三ノ滝での事故は、ボクサーが一人で修行に行き、なかなか帰ってこないのでスタッフが見に行ったところ、滝壺に落ちていたそうです。
おとといは白倉岳近くの峰で残念な事故がありました。気をつけましょう。

いつか一緒に山を歩けたらいいですね。楽しみにしています。
それでは。
[ 2015/11/08 22:15 ] [ 編集 ]
落葉を踏みしめる音が聞こえてきそうですね(^o^)
まだ紅葉した木も残っていて綺麗!
晩秋の比良のお山を堪能出来たことでしょう。

お友達は読図の達人ですか。
素晴らしい!
木々の葉が落ちてきたので、見通しの良くなるこれからは尾根や谷が判りやすいですけれど、それでも読図は奥が深いです。

蓬莱山から見る琵琶湖が素敵ですね~。
湖に飛び込んで行けそう(^^ゞ
[ 2015/11/08 22:59 ] [ 編集 ]
曇天の中にも晴れ間に出会えてイイじゃないですか!
いよいよ山の秋は終わりですね。
次は白い景色を楽しみましょう!!
[ 2015/11/08 23:47 ] [ 編集 ]
先日はお忙しいお仕事の合間を縫って会いにきていただき、ありがとうございました。
少しの時間でしたがお会いできてうれしかったです。
北山を通るバリルートが安全でよく通られるのですね。
次回の参考にさせていただきます。
15のピークハント、なるほど地図を眺めてたらあるわあるわの小ピークだらけ。
印象的なピークがあられたのかどうか気になるところです。
あのサクサクと落ち葉の上を歩いてピークハントするのは楽しいでしょうね。
そういう楽しみ方もできる比良のテーブルランド、良いですね。
峰床山のオススメルートをありがとうございます。
裏比良の反対側の京都北山は未踏だらけなのでもっと歩いてみたいです。
遭難事故は残念です。
こんどまた裏比良方面へプチ遠征の時はぜひよろしくお願いします!
[ 2015/11/09 22:06 ] [ 編集 ]
落ち葉の絨毯の上を歩くのは最高にごきげんでした。
少しでも葉が残っていると、まだ間に合った感がありました。
落葉すると明るいばかりか、木々の隙間から遠くを見通せるのが良いですね。
夏がどれだけ暗い森なのかと思うと想像できないです。
ゲレンデが人工的で嫌う人もいらっしゃいますが、蓬莱山山頂からの琵琶湖の眺めは個人的には最高です。
[ 2015/11/09 22:07 ] [ 編集 ]
晴れ間はほんの少しでした。
これからひと雨ごとに寒くなっていて、いよいよ冬到来と思うと、ほんと秋は短かったぁ。
名残惜しいです。
名残雪ならぬ、名残落ち葉です。。
[ 2015/11/09 22:07 ] [ 編集 ]
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キャンプは今でも細々と。
今は山に全力で年中夢中
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