生駒山系に連なる金剛・葛城山系の主峰『金剛山』から始めた山登り。その時々で気になる山へ、気の向くままに・・・

京都北山 比叡山 (2014.6.7) 

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【動画編】


比叡山がこんなにも大スケールなところだとは思わなかった

【ルート】 琵琶湖側
 登り:本坂コース(大原登山口)
 下山:無道寺道


梅雨入り最初の週末。
土曜日の天気は曇り、所によっては雨という空模様。
遠出したくてせっかく早起きしたので、いちばん優先順位の低かった京都北山方面の
日本仏教の一大聖地、比叡山。
今でも多くの住職志願者がここ比叡山での厳しい修行を乗り越えて立派なお坊さんになる。
寺社仏閣のことはよくわからないが、一度は歩いておかないとと思いつつ
山頂へはドライブウェイで行けてしまうところなので山登りの対象としては生駒山と同様に
まったく興味薄であった。
ちょっと遠くの見知らぬ山ということと、天気がどう変化しても障害なく歩け、
天候急変など場合によってはエスケープ手段も豊富なので決断。
意外とあちこちから登れるようであるが、山と高原地図を見て周回コースが取れそうな
琵琶湖側のケーブル阪本駅から取り付くことにした。
「本坂コースの大原登山口」というところらしい。

午前8時。
ケーブル坂本駅そばの県道47号沿い観光駐車場からスタート。
ほどなく坂本駅に到着するも、そこから先へは進めない。
50mほど引き返して分岐を左に取るとすぐに案内棒が建っていた。
これを見落とすかぁ~。(≧∇≦)
しばらくは舗装林道のようなところを歩いて行く。
ある程度登ったところに無料駐車スペースの区画があった。
車は1台も停まってなかったが、ここを起点にピストンで山頂まで登る毎日登山の人が居るかも。
舗装路が終わると石の階段がつづく。
振り返ると琵琶湖の展望が眺められた。
階段を登りつけると荒れた林道に合流し、あとは延々とひたすら一本道を歩き続けるだけ。
愛宕山同様、明治・大正から昭和初期にかけての観光ブームの頃の名残があり、
ここが参道か昔のドライブウェイであったであろうことに気づく。
途中、「花摘堂跡」への案内板があった。
花摘み?女子トイレ堂?何があるのか気になったが先を急ぐことにした。
しばらく進むと、花摘堂跡からと思われる枝道が合流してきた。
ピストンで行って戻ってこなくて良いのなら行ってみればよかったと少し後悔。

今日のこんな曇り空の下で、他に歩く人なんか居ないだろうなぁと思っていたら、
合計10人くらいのハイカーと出会った。
そのほとんどがラフな格好で、中にはカッターシャツ、スラックスに革靴という猛者も居た。
その人は誰も居ないと思って歌を歌いながら登って来られたが、
僕を認めるやいなや恥ずかしそうにしていた。
完全登山スタイルの自分を、革靴で軽々と抜いていったし。(≧∇≦)
その人とは、その後も山頂や下山後にも出会うことになるとはその時は思ってもいなかった。

比叡山は、山全体が境内であり、そのスケールはかなり広大である。
山中の至る所に、隠れキャラのように◯◯堂などのお堂が点在しているのは
他の山には無い特徴であろう。
そんなこんなで、登り出して2時間で山頂というか比叡山延暦寺に到着した。
厳粛なムードと清々しさが交錯する様は素人の自分にも聖地を感じさせるに十分だった。
延暦寺という寺は無いことも知らなかったが、「東塔(とうどう)」「西塔(さいとう)」「横川(よかわ)」の
3つのエリアの存在を知って、そのスケールの大きさに今日だけではとても歩きまわれないことを
思い知らされた。
寺の中心は東塔エリアにある「根本中堂」だそうで、日本有数の大きさを誇る木造建築と言われるだけあって
その巨大さには圧倒された。
もちろん比叡山延暦寺は世界文化遺産であるからして外国人観光客の姿も多数見られた。
ただただ圧倒されていたら、ポツリポツリと雨模様になってきたので山頂へと急ぐ。
勝手がわからないのでGPSを頼りに右往左往。
阿弥陀堂まで辿り着いたところで本降りになってきたので、ちょうど都合のよい屋根の下があったので
そこで少し早めのお昼とした。
11時前のことであった。

お昼を済ませて雨音を聞きながらしばらくのんびり。
ほどなく雨が上がったので再出発をとまずはトイレに。
山頂には何でもあるので便利である。(≧∇≦)
「十念徳水」の水音窟という枯山水みたいなところがあって「心静かに妙音をお聞きください」と書かれてあった。
近づいて耳を澄ましてみると、たしかにありえない音が聞こえてきた。
音と見た目と一致しないのが不思議であった。
さて、山頂へ。
すぐ近くと思いきや、お昼でお腹を満たしたカラダにはなかなか登りごたえがあった。
「大比叡」と書かれた一等三角点のある場所が山頂であった。
山頂周辺には電波中継施設などの人口構築物があってムード台無し。
ピークだけはかろうじて残しておきました的なポン付け感であった。
山全体が境内であり聖域と言われているのに、山頂は別にどうにでもしてよという無関心さが意外。(≧∇≦)
そんなんでええの?!(@@;

反対方向からきゃんきょうきゃくらしい女性がなんとなくピークに興味あるでもなくやってきたので、
来た方向とは逆の、そっちの方向へと下りてみると「ガーデンミュージアム比叡」という施設併設の
大きな駐車場があった。
昭和33年に開通したという比叡山ドライブウェイの途中である。
開通当時の面影そのままであるといっても良い。
ガーデンなんちゃらは入場料千円もするので今回は入らずにやってきた方向へ引き返した。
山頂付近の林道を経由して、延暦寺境内には戻らずにケーブル延暦寺駅の方向へと下る。
ケーブル延暦寺駅はレトロで趣があると思っていたら、大正12年に建てられた有形文化財に指定されていた。
また、坂本ケーブルは昭和2年に施設され、2025mという日本一長いケーブルカーである。
あの愛宕山の愛宕鉄道ケーブルカーの山上の駅舎を彷彿させた。
100年前にタイムスリップしたかのようであった。
いかにもトレラン風の人や山登りスタイルの人もみんなケーブルカーに乗ってしまった。
え?歩いて下りないの?あれ?って感じ。(^^ゞ
ケーブルカーの発車を見送った後、「無道寺道」から下山することにした。
「無道寺道」はなんと快適な清掃の行き届いた道と思ってゴキゲンに歩いていたら、
明王堂玉照院までであって、そこからはいきなりワイルドな道となった。
さらにはまさかの登りがあったりして下山モードなのにかなりたっぷり歩かされることとなった。
ケーブルカー駅舎からキャンプ場や紀貫之の墓を通る破線ルートもあることに途中で気付いた。
今の季節にはどうかと思うが、まだまだこの先も楽しめる山であると思った。

ヤマレコではここからのピストンが多く見受けられたために登りのコースとしたが、
トレーニング目的ならともかく、山登り目的とすれば退屈極まりないと思われる。
しかしながら隠れキャラなどもあったりと地図からは見て取れないものとの出合いもあった。
結果的には今回の下山コースである「無道寺道」から登って時計回り周回し、
本坂コースで大原登山口に下山するほうがワイルドで面白かっただろうと思った。

その他の写真は以下より。 20140607-00.jpg
山と高原地図+GPS軌跡 ※反時計回り

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歩いた距離=14.2km 高低差700m

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山麓のケーブル坂本駅

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駅より少し戻って、この分岐を左へ

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ちゃんと本坂コース「大原登山口」と書かれたあった

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しばらくは舗装路

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駐車スペースもある

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長い階段

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振り返ると琵琶湖を望めたがあいにくどんより曇り空

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階段の終盤

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階段の後は荒れた林道

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ちょっと大きめのトチノキ

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花摘堂跡へはここを登るようだ

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歩くのに何の障害も無いが山登りとしては退屈?!森林浴しながら運動ができるだけでも良いものだ。

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昔のガードレールか?はたまた参道跡か?

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遺跡

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森の中にポツン、ポツンとお堂があってそれぞれ遠く離れていたりする

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山上直前のアプローチ

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我が道を行く

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東塔の中心部 延暦寺観光の起点

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延暦寺の中心「根本中堂」は巨大だった

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水音窟からは不思議な物音が・・

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雨宿りをした屋根の下 右奥に山頂への階段

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雨上がり  結構な登りが続く

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大比叡(比叡山山頂)

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大正12年につくられた駅舎は有形文化財

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延暦寺駅

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琵琶湖への展望あり〼

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KEIHAN 坂本ケーブル

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ユキノシタ ←コメントにて教えていただきました!ありがとうございます!

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明王堂玉照院  それなりの距離の坂道を歩けないと来れないところにこんな立派な建物があった
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明王堂玉照院からはワイルドな登山道となる

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浄刹結界跡(いわゆる女人結界の跡)
Check [ 2014/06/09 21:54 ] 京都北山 | TB(0) |   コメント(12)
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2014/06/10 15:04 ] [ 編集 ]
花の名前を教えていただきありがとうございました!
この季節には似つかない名前ですね。
極めて希少な花かと思っていたのですが
聞いたことのある名前でした。
有名だったのですね。
[ 2014/06/10 19:58 ] [ 編集 ]
比叡山にはもう10数年前に坂本から歩いて登った記憶が・・・
それこそ、リュックにスニーカーだった思います。
坂本には「鶴喜」と言う有名な蕎麦屋さんがあってそこで蕎麦を食べましたよ。比叡山からはバスで京都まで下山しました。
私の週末は訳あって登山用品店巡りでした。
[ 2014/06/10 20:22 ] [ 編集 ]
10年も前に登っておられたのですね。
当時と面影は同じだったでしょうか。
鶴喜蕎麦が有名なのは後から知りました。
最寄りのサービスエリアにも乾麺などが売られていました。
山上にたしかに蕎麦の専門店がありました。
あいにく弁当を持って行ってたので食べませんでした。
比叡山はまだまだ課題を残してますのでまた登りますよ。
週末は山行きされなかったのですね。
日曜日は良い天気でしたね。
[ 2014/06/10 21:17 ] [ 編集 ]
比叡山は何回か行きましたが、いつも電車です。
出町柳から叡山電鉄で八瀬比叡山口まで行き、そこから登ります。
山頂で「鶴喜」のお蕎麦を食べて、坂本に下ります。
冬は雪も積もっていて、雪の比叡山もなかなかいいですよ。
お昼の雨、ちょうど雨宿りが出来て良かったですね。
やはり、この時期はお天気が変わりやすいです。

ユキノシタ、金剛山にもあちこちで咲いていますよ。
捺印所前の石垣の下、蕾が付いてきました。
もうすぐ可愛いお花が見られるでしょう。
ユキノシタに似た「ジンジジソウ」は、秋にカトラの水場で咲きます。
こちらも、すごく可愛いです(^o^)
[ 2014/06/10 23:42 ] [ 編集 ]
京都側から登られたのですね!
参考にさせていただきます。
山上にたしかに蕎麦屋がありました。
そんなに有名だとは知りませんでした。
次の機会にはお昼を持たずに登ることにします。(^^ゞ
登る前はナメてましたが、思っていた以上にスケールが大きくて、どこか愛宕山に似たものを感じました。
山上はひらけすぎていて登山としての山とは趣が違いますが、また違うルートで登ってみたいと思いました。
花のことはぜんぜんわかりませんが、ユキノシタは金剛山でも見られるのですね。
上下非対称な様が異質できっとかなり珍しい花なのでは?と思いましたがぜんぜんでしたね。
ジンジジソウですか?舌噛みそうです。
ネットで写真を見てきました。
ユキノシタにどこか似ていますね。
花は奥が深いですね~。
ありがとうございます。
[ 2014/06/11 06:34 ] [ 編集 ]
「ジンジジソウ」ではなくて「ジンジソウ(人字草)」でした。
お花の下の部分が「人」と言う字に似ているからでしょう。
誤字脱字が多くて、すみません・・・。

余談ですが、ユキノシタの若い葉は、天ぷらにすると美味しいんですよ(^^)v
[ 2014/06/11 06:42 ] [ 編集 ]
訂正ありがとうございます。
間違ったほうでも検索すれば画像が見れました。
しかも間違いに気づきませんでした。(^^ゞ
人事草と連想してしまいました。
たしかに人という時に見えますね。
ユキノシタは花に気を取られ、葉までは気づきませんでした。
ぜんぜん見てませんでした。(^^ゞ
[ 2014/06/11 06:44 ] [ 編集 ]
こんばんは。滋賀なのでまたまたお邪魔します。
比叡山、コースが多いのでついつい踏破したくなりますよね。
私も、ヤマコーにはない以下の滋賀側コース歩きましたので参考にしていただければ幸いです。どれもよく踏まれています。

南から
①近江神宮からの東海自然歩道 
②無動寺谷  
③本坂(今回登られた)
④日吉大社から大宮谷林道で横川へ
⑤日吉大社から三石岳経由横川へ
⑥横川本坂(飯室不動寺から。西教寺からの奈良坂は荒れている)
⑦元三大師道(仰木から。よくお経が聞こえます)

③④⑤⑥は坂本起点なので周回できます。
眺望の無い比叡ですが、⑦の琵琶湖展望台は比叡一だと思います。
浄土院は伝教大師の御廟。一番荘厳な雰囲気です。
坂本には徒歩7、8分の大宮観光大駐車場もあります(無料、トイレあり)奥深い比叡をお楽しみください。
[ 2014/06/11 20:55 ] [ 編集 ]
こんばんは!
前回は綿向山の魅力を教えていただいてありがとうございました。
これは驚きました。
坂本起点からもまだこんなにもバリエーションがあるのですね。
滋賀県(琵琶湖)側からだとあとはケーブル延暦寺駅からキャンプ場、紀貫之の墓経由の破線ルートくらいかなぁと思っていたのでこれはまだまだ楽しめそうです。
比叡一の展望の⑦ルートも気になるところです。
正直、比叡山に行く前は、比叡山に登るのは最初で最後かなぁと思っていたら、良い意味で予想を裏切られました。
そこそこ近場なので何度も楽しめそうです。
情報ありがとうございます!
こんどは鶴喜そばもセットで楽しみたいと思います!
[ 2014/06/11 21:49 ] [ 編集 ]
比叡山いい雰囲気ですね♪
前から行ってみたいと思ってたので参考にさせて頂きます(^-^)

いつもすっきりの写真、いいです。
[ 2014/06/15 13:19 ] [ 編集 ]
たいへんご無沙汰しております。
いちばん最近ご一緒していただいたのは一昨年の岩間噴泉塔以来でしょうか。
すっかり平日組になられてらっしゃるみたいで機会がなくて残念です。
比叡山は未踏でしたか。
たくさんルートがあり、山上(山頂じゃない)は厳かな雰囲気なので
こういう山を好きな人はハマると思います。
ありがとうございます。
[ 2014/06/15 21:48 ] [ 編集 ]
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と申します。
ほぼ毎週金剛山をメインで
登っています。
飽きっぽいのか色々やってきて
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大型バイク→登山へと変化し、
その間、
テニスやスキーにハマった数年間。
キャンプは今でも細々と。
今は山に全力で年中夢中
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