生駒山系に連なる金剛・葛城山系の主峰『金剛山』から始めた山登り。その時々で気になる山へ、気の向くままに・・・

ダイナベット 『ティックピンサー』 

20140528-1.jpg
ダイナベット 「ティックピンサー(Tick pincer)」 (フランス製)  重量:たったの14g  ※電池不要

早い話が、
ライターの点火装置の原理である圧電システムの電撃で「マダニ」の神経系を麻痺させ、
手を触れることなくカプセル部に確保して取り除くことができるという道具である。
ピンセットや毛抜きなどで除去すると皮膚を傷つけてしまい、より感染リスクが高まるらしい。
マダニのカラダ本体部分は除去できても、足、口、頭の部分が皮膚に突き刺さったまま残ることが多い。
また、マダニはカラダがバラバラになると体内にある無数の細菌が傷口から侵入するという。
マダニが吸着したらできるだけ早く、安全な方法で除去しなければならないわけである。
人間の体に吸着するとすぐに吸血を始め、その時間が長いほどリスクがどんどん高まる。
詳しく知れば知るほど、ポイズンリムーバー同様に必ず常備しておきたくなる道具だ。

暖かくなってくると何かと山での脅威が増える。
自然現象としてはカミナリ。
今に始まったことではないがスズメバチやマムシ。
最近増えつつあって、本当に厄介で絶滅してほしいヤマビル。
そして近年になって「マダニ」まで加わった。
もはや近畿の山にあっては熊など脅威でも何でもないくらいである。(ばったり出くわさない限り)

そこで「マダニ」の話。
日本ではまだ話題に新しく情報も乏しいが、ヨーロッパでは昔から深刻で、
旅行者がハイキングでマダニのライム病に感染して亡くなるケースも日常的に発生しているという。
「すぐに対処」すれば軽くて済む場合があるのに、気づかずにいると
重症化してライム脳炎になるときわめて重大である。
そのあたりの事情についてはヨーロッパに滞在実績のある
山友のアベさん自身のブログで詳しく解説されている。
また、日本でマダニにやられた経験をお持ちなので参考になった。

山などの笹ゾーンには昔から笹ダニというのがいるが、これらも実はマダニであるとか。

笹ダニマダニ
※金剛山では現在のところ発見されていません

「マダニ」によるウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」は
一昨年に国内で初めて確認され、亡くなられた方が年々増えており、大きな脅威となっている。
ちなみにマダニといっても日本国内には47種存在するらしく、
全てのマダニがSFTSウイルスを保有しているわけではないらしい。

患者発生地にマダニ多発 西日本 野生動物が持ち込みか
2014/05/11 中国新聞朝刊 28ページより引用

患者発生地 マダニ多発
西日本 野生動物持ち込みか
マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」による
死亡者が出た西日本の集落で、30分間に100匹以上のマダニを捕まえたとの調査結果を10日、
国立感染症研究所が明らかにした。周辺に出没するシカなどの野生動物がマダニを持ち込んだとみられる。
沢辺京子・同研究所昆虫医科学部長は「100匹は非常に多い。
野生動物が出没する地域は感染のリスクが高い可能性がある」と指摘。
「昨年の患者数は5月が最も多かった。田や畑で作業するときには、
地面に直接座ったり肌を露出したりしないでほしい」と注意を呼び掛けている。
同研究所は4月中旬、SFTSによる死亡者が昨年出た西日本の集落周辺を調査。
旗のような形状の布で地面をなでるように動かし、30分間で捕まるマダニの数を調べた。
ほぼ同時期にシカがいない別の場所で捕れたのは40匹程度だったが、
死亡者の自宅周辺にある田のあぜ道や畑の周辺では、最多で140匹いた。
ほぼすべてがマダニの一種であるフタトゲチマダニだった。
マダニは体長数ミリ程度で、家庭にいる小さなイエダニとは別の種。
森林や草地に生息。同研究所は都道府県名など調査地点の詳細は明らかにしていない。

20140528-2.jpg
説明が無いと何の道具なのか、使い方すらさっぱりわからない不思議な構造
ヨーロッパではマダニの存在は一般的なので、フランス製のこれは実績のあるグッズである
カッターシャツのポケットに入る小ささ!(クリップ付き)

▼下のamazonリンクは、ボタンではなく写真のほうをクリックすれば詳細が確認できます。

今日も、お山でマダニの事が話題になっていて「藪コギはちょっと怖い・・」と話していたところでした。
こういう物を常備しておくと、安心でしょうね。

ただ、経験者の方のお話を聞くと、だいたい家に帰ってから気が付くようです。
刺されても、その時は痛みが無いのでしょうか。
早く気が付いて、早く除去できたら、重症にならずに済むのでしょうね。
[ 2014/05/30 22:00 ] [ 編集 ]
先日、実物を見せていただいた時は
何に使う物かまったくわかりませんでした。
ダニはピンセットじゃ駄目なんですね。
持ちものリストに入れるかどうか悩むところです。
が、いざという時にあったらよかったと思えるグッズですね。
ヒルにしても、ダニにしてもこれ以上は拡散してほしくないですね。
まあ、地球上で一番拡散しすぎたのは人間でしょうが・・・
[ 2014/05/31 15:06 ] [ 編集 ]
いままで山でダニは意識したことありませんでした。
身近な人でダニに食いつかれているのを、当時は何の知識も無かったのでピンセットで引っ剥がしてあげたものの足みたいなのがトゲが刺さっているかのように残ったのを覚えているくらいです。
新たな不安要素ができました。
[ 2014/05/31 21:39 ] [ 編集 ]
私が逆の立場で見せられたとしてもまったくわかりません。
カプセルがレンズであるかのように覗いてみるリアクションをやったので余計にわからなかったことでしょうね。
果たしてイザというときに役に立つのかどうかは謎です。
ほんとにこれ以上拡散してほしくなりです。
そのためには天敵を探さなければならないですね。
ヒルなんか喜んで食べてくれるヤツいそうですが?
[ 2014/05/31 21:42 ] [ 編集 ]
ダニに食いつかれたの気付くのはたいがいお風呂に入ってる時ですね。
僕も以前気付いた時は頭まで突っ込まれてました。
潰さないように剥ぎ取って、ポイズンリムーバで「体液出てきてるんちゃうか?」っていうほど吸い出しましたよ。
幸い今までは上手く取れてますが、知人は高熱が出て大変だったと聞きます。
こういう道具があるのは知りませんでした。
圧電で電撃ショック?
ヒルが吸いついた時も効果ありそう。
[ 2014/05/31 23:26 ] [ 編集 ]
食いつかれた経験おありでしたか。
ポイズンリムーバーってキツく吸い過ぎるとミがでてきそうでこわい。。
この道具の効果のほどは試してみないことには不明です。
ヨーロッパで実績があるのでナンチャッテではないとは思いますが。
カプセル状の中に閉じ込めるのでヒルではどうなんでしょうね。
これだけ脅威が増えたらバリエーションとかマイナーな山域は敬遠したくなりそうです。
最近はもっぱら一般登山道中心派になってしまっています。
[ 2014/06/01 21:30 ] [ 編集 ]
以前から拝見させて頂いておりました。
初めて書き込みさせて頂きます。
僕は3年前に石鎚山(東稜ルート)でマダニにヤレらました。
ルートの8割方笹薮ルートでしたがマダニの怖さを当時は知らず
半袖・短パンで突っ込んで行きました。
帰宅後入浴中に発見した時にはすでに脇腹にシッカリめり込んでいました。
自力で抜いてしまい頭部が残ったままでしたので病院で切開して取り出しました。
当時はまだSFTSの存在が知られる前でしたのでそれ程、心配ではありませんでしたが今だと切開後もしばらくは心配だったでしょうね。
そういえば僕もまだ金剛山でマダニがついた事はありませんがポンポン山では
ついていました。金剛山の細尾根(地蔵尾根)の笹薮だといそうな気がします。
とにかく当たり前ですが長袖、長ズボン着用で露出を少なくして直接
地面に座らないなど気をつけるしかありませんね。
この様な器具があるんですね。参考になります。
ポイズンリムーバとセットでザックに忍ばせていると安心ですね。
キバらーさんもこれからの時期マダニに気をつけて山行楽しんでください!
いきなりのコメントすみません。


[ 2014/06/03 22:50 ] [ 編集 ]
登山好人さま、初めまして!
コメントありがとうございます!
マダニを取り除いた跡に残った部位は、やはりちゃんと取り除かれたのですね。
私もそんな知識が無い時に知人が何やらゾウムシみたいなのに食いつかれていたので取り除いてあげましたが足?が残ったのを覚えていますがその時は気にしてませんでした。
その後は何もなかったみたいです。
偶然にも近いうちにポンポン山に登ろうと思っているのですが、あの山にはおりますか。
金剛山には居ないと聞きます。
地蔵尾根も過去に何度も夏場でも登っておりますが付かれたことがありませんしやられたという話も聞きません。
そう思うと低山登るんなら金剛山だけでええやんって思ってしまいますね。(^^ゞ
貴重な情報ありがとうございます。

ブログのサブネーム「腰痛持ちの・・」はどなたかのブログのリンクで見たことのある名前です。
興味深い記事をたくさん書いてらっしゃいますね!
よろしければお気に入りリンクさせてください。
今後ともよろしくお願いいたします。
[ 2014/06/04 06:46 ] [ 編集 ]
正確には小塩山~大原野森林公園の間でつきました。
特に薮漕ぎをした訳でもなく普通に登山道を歩いただけなんですけどね。
キバラーさんの記事を拝見しておりますと同じ山域に登られておりますので
いろいろ参考にさせて頂いております。
こちらこそリンクよろしくお願いします。
文章力も乏しく自己満な山行記録的なブログですが今後とも
よろしくお願いします。

[ 2014/06/04 11:49 ] [ 編集 ]
ポンポン山、つい名前でゆるい山を連想してしまいますが、
コースバリエーションがいろいろあって、
それなりにたっぷり歩けるみたいですね!
名前が脱力感たっぷりなので後回しになってました。
情報ありがとうございます。
リンクのほうご承諾ありがとうございます。
[ 2014/06/04 19:59 ] [ 編集 ]
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プロフィール
こんちくわ。
キバラー
と申します。
ほぼ毎週金剛山をメインで
登っています。
飽きっぽいのか色々やってきて
自転車→オフロードバイク→
大型バイク→登山へと変化し、
その間、
テニスやスキーにハマった数年間。
キャンプは今でも細々と。
今は山に全力で年中夢中
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