生駒山系に連なる金剛・葛城山系の主峰『金剛山』から始めた山登り。その時々で気になる山へ、気の向くままに・・・

山と溪谷社 『定本 黒部の山賊 アルプスの怪』 伊藤正一著 

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山と溪谷社「定本 黒部の山賊 アルプスの怪」 伊藤正一著

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1964年に発売されたというこの本、一度は復刊されたが入手困難で、
著者とその家族が経営する北アルプスの三俣山荘でしか入手ができなくなっていた。
そのためネットでも高値がつき、一万円を越えていたもの。
今年二度目の復刊となったたとんにまたまたベストセラー。
しかも新たな内容も書き加えられた定本となった。
オリジナルのも2千円ほどで手に入ったが、復刊された定本のほうをさっそく買ってみた。
読むのが楽しみすぎて夜も眠ない日々が続く。
そして会社では居眠り必至。。Zzzz (これ本当)

三俣山荘・雲ノ平山荘・水晶小屋公式HP


北アルプスの山岳名著、復刊 「黒部の山賊」長野の伊藤さん加筆
2014/03/11 朝日新聞 朝刊 26ページより引用

北アルプス最奥部で、黒部川源流に立つ山小屋として知られる三俣山荘の経営者、
伊藤正一さん(91)=長野県安曇野市=の山岳名著「黒部の山賊」が2月下旬、復刊された。
戦後間もない混乱期、「山賊」とうわさされた猟師たちと伊藤さんの交流を描いた作品。
怪談話やクマやウサギなど山の動物たちの不思議な生態を炉辺談話のような調子で紹介している。
 復刊本は「定本 黒部の山賊 アルプスの怪」(山と渓谷社)。定価1200円(税別)。
1964年発刊の旧版に、当時の人物、風景写真約20点や伊藤さんのあとがき「定本刊行にあたって」などを加筆した。
 終戦直後、伊藤さんは山小屋を経営しようと、三俣蓮華小屋(現在の三俣山荘)の権利を買い取った。
46年夏、「小屋に山賊が住んでいる」とのうわさがたち、友人2人と現地に行った。
小屋には身なりのきちんとした紳士と息子2人がいて、クマやウサギの毛皮が干してあった。
小屋の天井には猟銃が掛かっており、小屋主は黒部川源流で活躍していた猟師の遠山富士弥さんだった。
「彼の語るクマやカモシカの話に魅了された」
 その後、同県大町市に住む遠山さんと再会し、他の猟師3人を含めた「山賊」たちに小屋の改修や登山道の整備、
小屋番などで協力してもらった。
「黒部の山賊」では、遠山さんらを通じて、北アルプス登山黎明期(れいめいき)の話題や動物、
山岳遭難、山の化け物など魅力あふれる物語がつづられている。
伊藤さんは三俣山荘のほか、周辺の雲ノ平山荘、水晶小屋も経営している。
 山岳名著として人気も高く、94年には新版も発刊された。
だが、三俣山荘や山荘事務所でしか購入できず、「ネットオークションで高額の値がついている」などの声が相次いだ。
現在、三俣山荘の支配人を務める伊藤さんの長男、圭さん(37)は
「山賊たちが活躍した三俣山荘開拓期当時の出来事を伝えたい」と復刊の理由を説明する。
 【写真説明】 ※写真は引用していません。
 「黒部の山賊」の初版本を持つ伊藤正一さん(右)と、復刻版を持つ長男の圭さん=長野県安曇野市穂高有明


出版最前線 定本 黒部の山賊 伊藤正一著 山小屋のロングセラー
2014/03/30 京都新聞朝刊 13ページより引用

 戦後すぐの混乱期。北アルプスの最奥に“山賊”が出没するとのうわさが立った。
それを知らずに三俣蓮華(みつまたれんげ)岳の山小屋の権利を買った著者は、
現状を確かめようと、雪渓とハイマツを抜けて山奥を目指す。手に短刀を握りしめて、山小屋へ…。
 と、始まる本書。著者が出会った山賊の、生命力に満ちた驚きの暮らしぶりをつづった。
ちなみに彼らは山に暮らす猟師たち。クマのふんが詰まった腸を「入れなけりゃ味が出ねえ」と鍋にぶち込み、
皮をむいたウサギを丸ごと入れたみそ汁をつつくさまは、まさに山賊の名にふさわしい。
著者は荒れた山小屋を再建し、山賊と交流を続けた。
 1964年に刊行され、94年に新版も出たが、その後は山小屋でのみ販売されてきた「隠れたロングセラー」。
山好きには知られ、夏には山小屋で、一日10冊売れたこともあるという。
「読みたいという人が多いのに、新しく買おうと思っても手に入らない」。
そんな声が版元に寄せられ「定本」刊行が決まった。
 本書が描くのは、古き良き山の世界だが、楽しいだけではない。
夏に凍死者が相次ぐのも、当時の山の現実だ。
何しろ登山用具の防水性能は不十分で、救援体制も限られている。
山で亡くなった登山者の命日、最後に介抱された山小屋で「ありがとうございました」
という声がどこからともなく聞こえる。
そんな背筋が寒くなるエピソードも本書は披露する。
「アルプスの怪」との副題が示すのは、自然に対する畏敬の念ともとれる。
 読み進めるうち、北アルプスに行ってみたくなる。
そのとき、気をつけなければならないことが一つあるという。
山中で「オーイ」と呼ぶ声がしても、決して「オーイ」と返してはいけない。
返事をしたら最後…。

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Check [ 2014/04/09 22:12 ] 登山グッズ・本 | TB(0) |   コメント(4)
大雨のため三俣小屋で足止めされ一日中談話室で過ごしたことがあります。
「黒部の山賊」も販売していましたが、私が読んだのは同じ伊藤さんの
「山小屋はいらないのか」なんか裁判の事が書かれた本でした。
「黒部の山賊」は誰かほかの人が読んでいたのか販売だけか記憶にありません。
再販ですか。購入します。
[ 2014/04/10 07:42 ] [ 編集 ]
お久しぶりです。
そんな経験がおありだったのですね。
小屋に足止め、時間は気にしないっていう山行きをしたいです。
私は三俣蓮華岳(小屋のテン場泊)を目指した山行きではチカラ及ばずで双六山荘止まりだった思い出があります。
あのあたりは夏場は美しく穏やかに思えるのに、
過去にはいろんな伝説やら事件、事故があったのですね。
[ 2014/04/10 23:53 ] [ 編集 ]
>「アルプスの怪」との副題が示すのは、自然に対する畏敬の念ともとれる。

私もそう思います
ワクワクさせ、怖がらせ、クスっとさせ、そして黒部に行きたくなる
素晴らしい本ですね
私は特にサンパチ豪雪と呼ばれる昭和38年に何件も起きた遭難
事故のひとつである薬師岳で13名の学生が亡くなった事故と
黒部の伝説とをリンクさせている章は背筋が寒くなりました・・・
この本ね、雲ノ平山荘で買ってザックに忍ばせて下山したのです(笑
[ 2014/04/18 16:54 ] [ 編集 ]
いつも芸術的な写真に構図、そして誌のような記事を参考にさせていただいております!
雲ノ平山荘でオリジナルのほうを購入されたのですね!
ほんとうによく出来た本で読み進めると驚きの連続です。
実はまだ最後まで読みきってないので楽しみです!
コメントありがとうございます!
[ 2014/04/18 21:47 ] [ 編集 ]
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