
もみじ谷本流ルート 第六堰堤にて

「
金剛山(新)山バッジ」住職 葛城光龍さんと女性デザイナーとのコラボにより生まれた新デザイン
奈良県側から見た金剛山をモチーフにしているとか。雪だるまが山頂名物かまくらのイラストだったら売れまくり?!
金剛山とは思えない光景。
想像を越える積雪量はハンパなかった。
【ルート】
登り:もみじ谷本流ルート
下山:ダイトレ
今日は金剛山に用があって行かなくてはならなかった。
ドカ雪であろうが何であろうが。
転法輪寺の若き住職、葛城光龍さんが女性デザイナーとコラボして
作られたという新デザインの山バッジが一挙に4種類も出た
という情報を内通者?!からいただいたので、
直近に金剛山に登る時に必ず買おうと思っていたのに
11日の金剛山のときにうっかり失念してしまっていた。
そろそろ違う山に登ろうと思っていたところ、前日のまさかの大雪。
空模様も芳しくないようなので、だったらバッジ買いに金剛山に登ろうかと
軽い気持ちで早朝に向かったのであるが・・。
今日、金剛山に登りたいという知人の車が大雪で立ち往生しているというので
応援に向かい、せっかくなので水越側へと送迎。
スタートが9時半くらいになってしまった。
河内長野からの「南海バス」は、観心寺で折り返ししているという。
倒木が道を塞いでいるとかで通れないらしい。
一方、富田林駅からの「金剛バス」は、バイパスが終わって旧道に合流する
東阪というところで折り返し運転しているという。
バスでの常連さんは東阪から歩いて登山口まで登ってきて千早本道を登られていたとか。
水越峠方面は倒木のため、ガイコツのでっかいのが置いてある手前から
通行止めとなっていたが、車は四駆のスタッドレスタイヤなので
自己責任でということで通らせてもらった。
道路脇の竹がやたらと道路に倒れこんでいたが、右に左に避けながら
青崩のトイレ前へと進入するも、ノーマルタイヤのセダンが立ち往生して
タイヤチェーン装着作業をしていたところをすり抜けさせてもらってバス停まで。
といってもものすごい積雪量で、膝下くらいまでの雪の深さなので
タイヤが空転しやすく、バス停横の駐車場に入れるのに
デフロックモードにしてトラクター状態で転がしてなんとか収容した。
こんな日にだれも水越側を登ってないと思っていたが先客のトレースがあった。
ダイトレのガンドガコバ林道取り付きのゲートまで行くだけでもツボ足で時間がかかった。
今日こそワカンなりスノーシュー、それとヒップソリが欲しいと思った。
ガンドガコバ林道はトレースがあるといっても歩きづらく、越口までの遠かったこと。
途中、トレースを切ってくれていた5人の団体さんを追い越す。
カヤンボの小屋で折り返すとのこと。
金剛の水まで行くのにトレース無しのツボ足なのでけっこうな疲労度。
この先どうしたものかとカヤンボの橋を渡らず通過して、
カヤンボ谷ルート、もみじ谷ルートへの取り付きの手前で考えていたら、
わらじのマスコットをザックに付けた男性が追い越して行かれて、
もみじ谷へと進出されたので、トレースをありがたく利用させてもらうことにした。
もみじ谷はというとこれまたすごいドカ雪で、トレースを追うだけでもたいへん。
膝くらいの積雪量なの今日はスパッツを忘れた。(^^ゞ
第五堰堤が近づいてきてようやく先行する男性に追いつこうとするとき、
後ろから7名くらいの団体さんが追いついてこられた。
我々のトレースがあったとはいえ、早っ!
その団体さんはというと、
昨年11月にもみじ谷を登った時に、
障害物を処理してくださっていたもみじ谷にたいへん詳しいあのアベさんだった。
追いついた男性はというと旧炉端の会の方で、いずれも私の事をご存知の方だった。
代わる代わるラッセルしながらもみじ谷本流のVゾーンへ。
いままでみたことの無いようなこってりと雪の乗った風景に見惚れる。
ツボ足では疲れるので沢の中を歩いて第六堰堤へと詰める。
第六堰堤は見事に凍っていたが、ドカ雪がその上にさらに乗っかった状態だった。
それにしてもアベさんご一行は足早の健脚者のようですぐに追いついてこられる。
第六堰堤からもみじ谷本流と旧本流の分岐まではアベさんご一行が先行して
トレースをつけてくれたがやはり時間がかかった。
分岐からは本流ルートの急登へと自分がツボ足ラッセルでトレースを付けていく。
今回の最大のヤマ場となった急登がたいへんであった。
雪の深さはもちろんのこと、折れた太い木の枝が散乱していて障害となり、
四つん這いで進むシーンが多々あって体力の消耗戦であった。
今回のたいへん苦労したもみじ谷本流ルート踏破は
最後にはアベさんご一行と旧炉端の会の方との一体感、連帯感が生まれたほどであった。
途中、太い枝や立木そのものが大きな音をたてて折れるのを何度も耳にしたので
頭上を警戒しながら登る必要もあった。
山頂裏に登り切ると、そこは大量の折れた枝でひどいありさまであった。
11日に歩いたときは何ともなかった裏手から転法輪寺までの短い区間でも時間がかかり
重く湿った雪が乗った垂れ下がった枝が障害となって歩行は困難を極めた。
そんなこんなで登り始めて4時間かけて山頂に到着。
時間にして
山頂気温はマイナス1℃とそう低くはないのでいつもの装備で過ごせたが、
これが他の雪山のマイナス7~9℃クラスに風が加わるような事を想定すると
とてもじゃないが対応できないし、そんな寒い山には行きたくないなぁ。(^^ゞ
さっそく転法輪寺の寺務所へ直行。
私が尋ねてくるとあらかじめ聞いていたとのこと。
せっかくなので4種類とも購入。(≧∇≦)
捺印所のいつも愛想のいい方から「今日の日のハンコは価値がありますよ、
みなさんたいへん苦労されて登ってこられています」って言われた。
お昼はもちろん、行動食も今日に限って何ももってきていなかったので
とりあえず売店でカップ麺の蕎麦を完汁した。
時間が14時も過ぎてきたので、食事は以上で終わりとしてすぐさま下山モードに入る。
青崩道ならトレースが多少なりともありそうなので下りても良かったが
青崩トイレ前から上のバス停までの登り返しを考えるとダイトレへと足が向いた。
灯籠の阪を登っていく途中でも枝の折れる音や落ちた枝多数。
一の鳥居までは圧雪されたトレースもあって比較的歩きやすかったが、
そこから先のダイトレは、ただでさえ距離が長いのに、最初っからツボ足となった。
時には膝くらいの深さを、下り基調とはいえラッセルするのはたいへんだった。
途中、風の吹きすさぶゾーンもあったりで、金剛山のダイトレ上で遭難もありえるかもと思った。
そんなこんなでツボ足で苦労していると、アベさんご一行がまたまた追いついてこられた。
今回、何度抜いたり抜かれたりを繰り返したことだろうか。
それにしても恐ろしく健脚揃いの方たちだった。
今日お会いしたみなさん、たいへんお疲れ様でした。
その他の写真は以下より。

水越峠の駐車場に止めた場所ですでにこの深さ。

水越峠のゲートまでの旧国道

ダイトレ(ガンドガコバ林道)ゲート前

雪こってり、ツボ足

ツボツボ・・

5名のパーティーを追い越した。カヤンボ休憩所で折り返して撤退されるとか。

金剛の水場

エスカルゴ状の雪崩

カヤンボから先はトレース無し

もみじ谷ルートにて こういう部分は沢の中を歩くほうが歩きやすい

先行者のトレースが無ければ無雪期の記憶に頼るしかない。

先頭でラッセルはじめていきなりてんこ盛りの雪溜まり

第5堰堤 面影なし 転落注意

もみじ谷本流 Vゾーン 今までみたこともない雪の量

第6堰堤の氷爆


アベさん集団は健脚で早い!

山頂までの最終アプローチの急登の手前の沢


折れた枝の障害が多数あって突破がたいへん

山頂裏 旧炉端の会の男性とアベさん集団との連帯感が生まれた

山頂裏






(新)山バッジを購入

マンモス級に盛られた山頂かまくら


11日にヒップソリ遊びしたスロープはこてこて状態




葛木神社に参拝



ダイトレ
キバラーさんは台風や大雪後のような情報量が少ない所に詳細な情報を出してくれるので本当に助かります。
前回のブログを見て日曜日に二ノ滝と第六堰堤の氷瀑を見に行くつもりでしたが今回は諦めます。このドカ雪の金剛山を歩いてみたかったのですが、登山口まで行けるかどうか。
今日は一日中大人しく・・・してるわけはありませんが(笑)