生駒山系に連なる金剛・葛城山系の主峰『金剛山』から始めた山登り。その時々で気になる山へ、気の向くままに・・・

大峰山系 高塚山 (2013.12.7) 

20131207-0.jpg
大峰山系 高塚山ピークにて

【動画編】


奥駈道の稜線を容赦なく吹き付ける寒風にはまいった。
大峰にこんなところがあったのかという新鮮な驚きがあった。

【ルート】
行者環林道(R309)90番ポスト(7:45)-タイタン(8:40)-大峯奥駈道-一ノ垰-分岐-
-(昼休憩)-高塚山-(バリエーションルート)-ナメゴ林道-行者環トンネル東口-90番ポスト

※撮影滞留時間や休憩時間を含む

午前7時40分過ぎ、
行者還トンネル東口から下ること90番ポスト前を起点に準備をしてスタート。
まずは鉄階段を登り、落葉して明るい自然林の尾根を登っていく。
なかなか目を楽しませてくれる植生である。
ちゃんと階段まで作られている部分もあった。
そしてところどころに巨木。
大峰山系に巨木があるイメージが無かったので少々驚きである。
登り切ったところが廃林道で、いきなりあの有名なタイタンが居た。
他のブログですでに報告されているとおり、倒木で残念な姿になっていた。
昨年の夏に清明の尾を底から登ったときはタイタンに辿り着くまでかなり遠くて
途中で昼食を摂ったくらい遥か上であったが、今回はあっけなく到着した。
しばらく快適な廃林道を登るとすぐに終点となり、熊笹が美しい斜面になれば奥駈道はまもなくだ。
奥駈道のある稜線に出ると、西側から吹き上がってくる風は強く冷たい。
たちまちほっぺたが凍るかのようになって触っても感覚が無いくらいの冷たさ。
風というものはどんなときにおいても大敵である。
しばらくはそんな強風が吹き付ける奥駈道を弥山のほうに向かって歩く。
行者環トンネル西口から上がってくる合流ポイントを通過して一ノ垰(たわ)に到着。
壊れた避難小屋前は行所となっているようで錫杖や木札があった。
少し進むと行者環トンネル東口から登ってくるルートと合流。
そこから徐々に弥山のほうへと方角を変えてゆき、
登り始めたところにある分岐から破線ルートである今回の高塚山方向へと進入。
少し登ってから下りに転じると風が当たらない側となって快適になる。
目指す高塚山ピークは奥駈道よりも低い位置にあるのだ。
スタートしてから2時間足らずであったが、朝食を摂ってから6時間も経過していたので
フラットな場所を見つけて昼食タイムとした。
日清チリトマトヌードルに煮玉子乗せは最近のお気に入りである。
静かで広いその場所は、動物や人が来ればすぐに気付けるほど見通せた。
ラジオや音楽などを鳴らすことなく静けさを楽しんでいると前方に何やら黒っこい動きがあった。
すかさずカメラのスイッチを入れて警戒体制に着く。
もしや熊か?と思ったが単独の鹿だった。
目が合うと鹿はしばらく固まり、やがて甲高い声を出して逃げて行った。
今日はゆるゆるラクラクの山歩きじゃないかと思っていたのでずいぶん長く休憩してしまった。
再び歩き出すも大きなアップダウンも無くカラダは一向に温まってこない。
それにしても大峰とは思えない開放感のあるごきげんな稜線歩きである。
そんなこんなで何の苦労もなく「高塚山」に到着。
高塚山の山頂は単なる通過点のようなピークであった。
さて、そこからは来たルートをピストンする気にはなれなかったので
バリエーションで林道のあるところまで下山することにした。
等高線が穏やかで比較的等間隔になっている尾根を見つけて下ってみた。
バリエーションでの下りが最後まで不安いっぱいで安心できないのは、
林道や道路などに着地する直前が崖やコンクリートで固められた壁になっていて詰んだらどうしよう
という点である。
今回は結果としてナメゴ林道へのソフトランディングを果たすことができ、
やれやれもう今日の山歩きは終わったという気になってお茶タイムを過ごすこと30分。
あとはだらだらとナメゴ林道を行者環トンネル東口目指して歩けばいいだけと思っていたら
このナメゴ林道がとんでもなく荒れていて極悪非道で本日最大のピンチとなった。
まずショックだったのは行者環トンネル東口がかなり上にある点である。
もっとじっくり等高線を眺めて予習しておけば良かったのだが、ほぼ横移動ちゃうかな程度の感覚でいた。
そして、そんなことよりもっと予想外だったのは、
緊張を強いられるほどのトラバース箇所の通過が本日最初で最後の最大の難所であった。
ズルっと滑ってしまうと50m以上は転落しそうな山抜け箇所を通過しなければならず
砂利の斜面であるからして、雪のトラバースよろしく尖らした手を手首まで砂利に突っ込むという
三点確保によって切り抜けた。
あ~、緊張した~。
もちろん勝算があったからであるが、もし五分五分の確率でヤバかったら登り返して高巻きしていた。
それにしてもなんにしてもこのナメゴ林道は想定以上に長い距離の登りであった。
ついに今日はカラダが温まらないまま終始した。
ソフトシェルはもちろんのこと、ビジュアル的にあまりよろしくない耳あてはずっと外せない寒さだった。
そんなことならニット帽でよかったな。

その他の写真は以下より。 20131207-1.jpg
山と高原地図+GPS軌跡

20131207-4.jpg
高低差と歩いた距離

20131207-3.jpg
地形図+GPS軌跡

20131207-6.jpg
行者環林道(国道309号線)90番ポスト

20131207-7.jpg
鉄階段を登る

20131207-8.jpg
いきなり特徴的な自然林群

20131207-9.jpg
巨木群

20131207-10.jpg
自分が小さく見える

20131207-11.jpg

20131207-12.jpg

20131207-13.jpg
遠くに見える稜線は大峯奥駈道 七曜岳がなんとか見える

20131207-14.jpg
悲しきタイタン

20131207-15.jpg

20131207-16.jpg
稜線(奥駈道)まであと少し

20131207-17.jpg
行者環トンネル西口との分岐点

20131207-18.jpg
右手の遠方には奥駈道出合のふくらみ

20131207-19.jpg
一ノ垰(たわ)

20131207-56.jpg
行者環トンネル東口(左方)からの合流点

20131207-21.jpg

20131207-22.jpg
高塚山方面への分岐点

20131207-52.jpg

20131207-23.jpg
昼食場所にて 鹿と目が合った

20131207-24.jpg
熊野デジピータに接続できた

20131207-25.jpg

20131207-26.jpg
気持ちのいい稜線

20131207-27.jpg
ちょっとしたトラバース

20131207-28.jpg
小さなリンゴのような実 動物でも食べないのか?!

20131207-29.jpg
南側(大栂山方向)を望む

20131207-30.jpg
高塚山ピークにて

20131207-31.jpg
バリエーションルート下山中、熊のひっかき傷?を発見

20131207-32.jpg
順調に下降中

20131207-51.jpg
こんなところに軟着陸した

20131207-50.jpg
今回の最大のヤマ場、最大の難所

20131207-53.jpg
荒れたナメゴ林道は延々と長い

20131207-54.jpg

20131207-55.jpg
戦いが終わって、行者環林道(国道309号線)から高塚山を望む (黄色い破線を下りてきた)
Check [ 2013/12/08 23:11 ] 大峰山系 | TB(0) |   コメント(22)
動画のクオリティ高いですねーw。
スローモーションといいBGMといい:-)
また何処かご一緒したいですね(^O^)

[ 2013/12/09 06:14 ] [ 編集 ]
お久しぶりです。
しばらく山を休まれているとのことで心配しております。
もしかしたら早駆けのニッコールさんにお会いできるかと思ったのですが。
動画はカメラをいろいろ試してみたらこういう使い方になってしまったというか落ち着いたというような感じです。
またぜひご一緒ください。
まもなく大峰はきびしい冬を迎えそうですね。
[ 2013/12/09 06:48 ] [ 編集 ]
キバラーさん、たびたびすみません、
昨日のタモリ倶楽部(再放送)見ました?吉野和彦さん。
山岳自分撮りの達人とのことで、爆笑しました(^O^)必見です!
[ 2013/12/09 09:12 ] [ 編集 ]
いつもキバラーさんのブログ楽しく拝見いたしております。
7日に90番ポストから登られていたのですね!
私も同じような時間に90番ポストからタイタンに会いに登りました。確かポスト近くに2台車が駐車していましたが。
超ニアミスしていたかも知れませんね(^^)
私は行者還岳方面に向かったのですが、稜線で風が強くて山頂まで行って、その後小屋にて飯食ってさっさと下山してしまいました。
[ 2013/12/09 10:24 ] [ 編集 ]
オフシーズンの大峰はやはりいいですね!
タモリ倶楽部は私も大爆笑でした。
吉野和彦さん。すごい方です(笑
[ 2013/12/09 19:19 ] [ 編集 ]
さっそく行かれましたか!!

僕もナメゴ林道に降りようと考えましたが
引き返して正解でした。
[ 2013/12/09 19:24 ] [ 編集 ]
今日、帰宅したら嫁からタモリ倶楽部がとても面白いから
観ろと勧められました。
吉野和彦さん。傑作でした\(~o~)/
日頃のキバラーさんの自分撮りの御苦労が良く解りました(^.^)
出来る事なら来年松本で開催される。吉野さんの上映会行ってみたいですね(^v^)
[ 2013/12/09 19:29 ] [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2013/12/09 19:56 ] [ 編集 ]
そんな番組もその方も知りませんでした。
ネットで探して観てみます。
ありがとうございます。
tvdogatv.blog.fc2.com/blog-entry-6771.html
ありましたありました。
これはマニアックですね~。
妙義山で自分撮りやりますかぁ。
とても真似できません。。
私のは自分のは記録として撮っているだけの日記みたいなもんです。(^^ゞ
[ 2013/12/09 20:02 ] [ 編集 ]
お久しぶりです!
ツイートされてらっしゃったので、もしやニアミス!と思っておりました。
ほんとにニアミスでしたね。
お会いできたらよかったのですが。
金剛山でお会いしたっきりですが山では大台ケ原でもニアミスしてますよね。
何かとご縁があるような無いような。(≧∇≦)
私とは逆方向の行者還岳のほうへ行かれたのですね。
それにしても奥駈道を吹きすさぶ風はかなり冷たかったですよね。
[ 2013/12/09 20:03 ] [ 編集 ]
大峰は寒さ厳しかったです。
休憩中はダウンも着ていたのですが、これ以上寒い山となるとこれ以上装備は持って無いよ~とつぶやいてました。
吉野さんの動画はすごいですよね。
完全に作品ですね。
登ってきた即日か遅くとも翌日リリースしなければすぐまた次の週末がやってくるので私にはムリですね。。
[ 2013/12/09 20:05 ] [ 編集 ]
鐘掛石さんが10月末に行かれてらっしゃった記事、参考にさせていただきました。
あの無残なタイタンは鐘掛石さんの記事で拝見してショックを受けました。
ぜひ見舞いに行かないとと思っていた次第です。
ナメゴ林道はもう少し東口寄りに下りれば難所は無かったですよ。
鐘掛石さんは土曜日は天女の舞にいらっしゃったのですね。
お会いできなくて残念です。
[ 2013/12/09 20:08 ] [ 編集 ]
こんばんはご無沙汰しております。

キバラーさんの耳あていいっすね!
特攻隊のようで勇ましく感じました。
[ 2013/12/09 23:17 ] [ 編集 ]
高塚山は未踏です。来年あたりは行くかもです。
「タイタン」にも会いたいですね。
私も耳あて愛用者です。これは買ってよかったなグッズの上位に入ります。
ニット帽は歩いていると頭が暑すぎです。
念のためにザックの中に持ち歩いていますが・・・

「今回の最大のヤマ場、最大の難所」の
トラバースは写真で見ていても通過が怖そうですね。
手首を地面に突っ込んで通過されたんですか?手は痛くなかったですか?
こんな時にはストックがあれば突き刺して使えます。

[ 2013/12/10 00:44 ] [ 編集 ]
またまたコメントありがとうございます。
タモリ倶楽部という番組は知りませんでした。
最近なかなかテレビを観る時間がなくて。
オープニングのアレは何とかならないんでしょうか。(≧∇≦)
深夜番組なのかな。
私も吉野さんのを観ましたが、あれは危険かつたいへんすぎますね。
妙義山は日本一遭難の多い山。
でも金剛山のように通っていれば慣れてくるものなのでしょうか。
[ 2013/12/10 06:18 ] [ 編集 ]
コメントありがとうございます。
別途メールさせていただきます。
[ 2013/12/10 06:18 ] [ 編集 ]
あの寒さの中、まさに特攻でした。
あの耳あては相当古いです。
でもあのメーカーは今でも最新型を作っており、もっとシンプルです。
180sというメーカーのものです。
http://www.180s.com/
なんども失くしたのに出てくる不思議な耳あてなんですよね。
[ 2013/12/10 06:18 ] [ 編集 ]
高塚山、ぜひ行ってみてください。
とても良いところでした。
落葉している頃のほうが明るくて開放感があって良さそうです。
ニット帽はすぐに暑くなりますよね。
耳あてなら暑くなればすぐにはずせるのに、今回は寒さ厳しくて終始外せませんでした。
ニット帽もザックの奥底に入っていたと思います。(≧∇≦)
難所のトラバースは手袋が汚れたくらいです。
写真で見るとかなり危険そうですが、実際は走り抜けてもなんとかなりそうで、手を突っ込む三点確保で通過した幅は3mくらいです。
ほんとにヤバければ安全なところから登り返して巻きました。
手袋ですが、途中の水場というか滝でその手袋をはめたまま手を洗ったのですが、汚れは落ちて浸水がほとんどなかったので防水手袋的で頼もしかったです。
ファイントラックの手袋ですが、検索したらまだ記事にしておりませんでした。(^^ゞ
[ 2013/12/10 06:21 ] [ 編集 ]
この時期の大峰の、凛とした寒さが画像から伝わって来そうです
高塚山は私的には、紅葉の終わりかけに歩くのが大好きです
落葉の絨毯の深さ、紅葉する樹の高さは大峰イチ、と思っています
三度ほど林道に降りましたが、どんどん崩壊が進んでいますね
初めて歩いたときは、それでもまだ工事をしていたのですが
もう市?村?も諦めたのかもしれませね
動画もいいカンジです
キバラーさんのおかげでヴァーチャル大峰楽しむことが出来ます(笑)
[ 2013/12/10 11:11 ] [ 編集 ]
スロトレさんが大阪にいらっしゃるころはこのあたりをかなり歩き倒されてらっしゃったのですね。
紅葉の終わりかけがベストですか。
ナメゴ林道は東口付近が昨年はひどい状態だったのですが、すっかり補修されてました。
これからさらに奥のほうへと補修が進むのか、東口付近だけなのかは不明です。
冬季閉鎖の関係かどうかわかりませんが重機はもうありませんでした。
スロトレさんに懐かしんでいただけたのでしたらうれしいです。
ありがとうございます。
[ 2013/12/10 21:46 ] [ 編集 ]
赤い実はオオウラジロの実です。
リンゴのような食感ですよ。

高塚山からナメゴ林道はまっすぐ北に向かって下りたほうが良いですね。
危ないトラバースも通らなくて済みますし、林道着地手前には作業道があったりします。

今度は新緑の頃に行ってみてください。
とても素晴らしい稜線歩きを満喫できること請け合いです。

そうそう、一ノ垰から東口に下りる論所ノ尾からまっすぐに下りると、このナメゴ林道の途中に着地します。
そのまま林道を横切って309号線まで下りることもできますよ。
[ 2013/12/15 01:13 ] [ 編集 ]
オオウラジロっていうのですね。
他の場所ではまったく見かけなかったので珍しかったです。
ありがとうございます。
のぶさんの記事を事前に拝見していて下山に使われた軌跡の画像をスマホに入れて行ったのですが、ついつい植林と自然林の分け目に引き込まれていって軌道修正の時点で違う尾根から下りてみたろうと行ってみました。
結果的にはのぶさんが下りられたと思われる場所を確認したときには古い林業者用の階段が付いていましたのでそちらが安全で大正解でした。
東口から登ったことがありまして、今回はその取り付きの手前から林道を跨いで谷のほうへと下っていく踏跡とテープを確認しました。
冬季ゲート閉鎖時には東口側から使えそうですね。

[ 2013/12/15 20:35 ] [ 編集 ]
コメントの投稿













管理者(キバラー)だけに読んでもらう

金剛山頂の気温

金剛山の一日  
このブログ内の検索
 
更新日カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール
こんちくわ。
キバラー
と申します。
ほぼ毎週金剛山をメインで
登っています。
飽きっぽいのか色々やってきて
自転車→オフロードバイク→
大型バイク→登山へと変化し、
その間、
テニスやスキーにハマった数年間。
キャンプは今でも細々と。
今は山に全力で年中夢中
ヤマ仲間
バックナンバー
月別アーカイブ