山登りをしていると、最近、単独の女性がよく目につくようになった。
しかもけっこう若い。
山での自然はもちろんナメてはいけないが、六甲山や金剛山なら比較的安心して登れる。
イザというときはエスケープができるという手段がとれるから。
でも自分が読んだ様々な本では「実際のところ人間がいちばん怖い」
と書かれていることも多いので、ブームとは言えくれぐれもご用心を。
こんな新聞記事がありました。
登山女子、ひとりの楽しみ 「自分と向き合える」 ネットで交流も2010/05/17 朝日新聞 夕刊 5ページより引用 近ごろ若い女性たちの登山人気が話題だが、一人で山に登る女性の姿も目につくようになってきた。
登山講習に通い、インターネットで情報を収集し、万全の備えをして山に入る。彼女たちを駆り立てるのは、
一人になって自分を取り戻そうとする、人間の自然な欲求のようだ。
国内最大のインターネット交流サイト「ミクシィ」に「登山は単独行がすき(女性限定)」というコミュニティーがある。
開設から3年足らずで、参加者は約200人に上る。管理人「ヌコたん」は大阪市在住の36歳。
外資系の金融関係会社の管理職で29人の部下を抱える。繁忙期は終電で帰宅し、早朝から出勤する。
登山を始めたのは10年ほど前。ネットで紀伊山地の八経(はちきょう)ケ岳に
オオヤマレンゲを見に行くツアーを知り、花目当てに参加したのがきっかけ。
壮快で、体力作りにもなる。本格的に登りたいと山の会に入り地図の読み方、
コンパスの使い方など基本から習った。
だが、グループ登山は「遅れないようついていくのがつらい」。もっとゆっくり花やキノコを見ながら登りたい。
3年後、車を買い登山口まで自分で行けるようになって、一人で登るようになった。
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登り初めは仕事のことを考えてしまう。新規企画のアイデア、スタッフの雇用維持。
そのうち呼吸が苦しくなって、頭が空っぽになり、ひたすら足を動かす。
ついに頂上。一人で静寂の中に身を置いて「自分と深く向き合えた気がした」。
下山するころには吹っ切れたような気持ちになれる。週末の登山が生活の一部になった。
「登山は単独行がすき」を立ち上げたのは「ほかの単独女子と話をしてみたかった。
生理などの悩みとか」。参加者は20~50代で最多は30代。
仕事を持ち、休日は山でリフレッシュする人が多い。
これから技術を磨いて自分も一人で登りたいという参加者も多い。
「自分で登山の計画をし、リスクを想定して装備をし、自分で登山口まで車を運転していく。
それを苦痛としない人たちが多く参加しています。
意志を持って行動する女性が増えたから、単独行が増えているのではないでしょうか」
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都内で出版社を経営する原田純さん(55)は昨秋から山歩きに夢中だ。
出版不況で経営は苦しく、家族の病気や自身の不調など悩みは多い。
気分転換に、子どものころ両親と歩いた山に目が向いた。
10月、登山雑誌が企画する入門コースの丹沢・大野山ハイキングに参加したが、
ついていけずにショックを受け、登れるようになろうと決意した。
情報を集め、ツアーに参加した。でも集団行動は気をつかってなじめない。
やがて山で一人で歩いている女性に気づき、一人で登ってみて、自分のペースで歩ける楽しさを発見した。
山岳保険に入り、装備をそろえた。
今年3月、登山の記録を共有するサイト「ヤマレコ」でコミュニティー「女一人登山」を立ち上げた。
「一人で歩いていると、自分が自立したかっこいい女になった気がする」と笑う。
「コミュニティーを始めて体験を報告する喜びも知った。人と人のつながりが挑戦する気持ちを支えてくれる」
昨年5月、エッセー漫画『悩んだときは山に行け!』を出版した鈴木みきさん(37)は、
24歳の時に山を知り、山に行きたくて登山イラストレーターになってしまった。
「街ではだれもが無意識に周りに合わせて、小さなストレスを抱えて生きていると思う。
一人になりたい、自分を見つめる時間がほしいと感じているのではないでしょうか」
一人登山は合わせず競わず、自分で立てた目標を達成することで自信を取り戻せる。
「何より山の『ゆるぎなさ』に感動する。すると自分の悩みはどうでもよくなるんですね」
●緊急時の用具装備を
警察庁がまとめた「平成20年中における山岳遭難の概況」によると、遭難者数は1933人。
うち単独登山で遭難した人は598人で、死亡・行方不明者は137人と23%に上る。
複数で遭難した場合の2倍の比率だ。
それでも単独登山への関心は高く、雑誌「山と渓谷」の神谷有二編集長は「特集号は必ず売れる」と話す。
昨年11月号で単独登山者214人にアンケートしたところ、危険対策は次の三つだった。
(1)人のいないコースは選ばない、無理な計画はたてない
(2)動けなくなった時のための用具を装備する
(3)情報収集を怠らない
同じ号では登山届を管轄の警察に出し、家族や勤務先などに渡しておくことも勧めている。
mixiのコミュ入ってますよ。活用はしてません・・・(苦笑)
まぁ〜せっかくの登山で楽しく過ごせないなら
一人で登った方がいいのはわかります〜
私も単独行たまにしてますが、あまりオススメはしないですね。
とりあえず山岳保険は加入済み。