生駒山系に連なる金剛・葛城山系の主峰『金剛山』から始めた山登り。その時々で気になる山へ、気の向くままに・・・

GARMIN社のGPS専用機 

20120712-1.jpg
6年以上前に買ったGARMIN社「GPSmap60CSxJ」と最新の「eTrex20」

最近の山行きは、一般登山道に加えて破線ルートやバリエーションルートを取り入れることで
慣れた山域の中における未踏歩きという楽しみにつながっている。
破線やバリエーションというと金剛山の多くのルートのほとんどがそうであるが、
あまりにも歩く人が多いので山と高原地図では実線・破線ともに引かれていないのに
一般登山道化しているルートが多いのも事実。
いつでもエスケープできたり、山頂まで行くと水や食料にありつける金剛山ならまだしも
金剛山系に次いで近場となる大峰山脈ともなると本格的な山になってくる。
実際、道迷い・滑落・気象遭難が毎年のようにあることからも明らかである。
そこでGPSが必須装備のひとつとなる。
それも過酷なフィールドで求められるのは上品なスマホなどではなく専用機なのだ。
スマホが電波圏外だから使えないのではない。
バッテリーの持ち時間を筆頭に、GPSの感度や受信・補足性能、
立ち上がりのコールドスタートの速さや応答性においても専用機に比べると格段に劣るのだ。
直射日光下、植林の暗い中、汚れた手での操作、雨の中での防滴性能。
そんな実用主義一点張りな無骨さがいかにも米国製らしい。

どんなシーンでGPSが活躍するかというと、
 ・現在地確認による目標地点までの距離感の把握 (画面が小さいので山と高原地図+地形図との併用)
 ・進むべき方向の確認 (軌跡を見て正しい方向に進んでいるかを見極める)
 ・等高線の詰み具合による傾斜や崖、グラかどうかの確認
 ・気になる場所を見つけたらウェイポイントとして登録
 ・歩いた軌跡ログの取得

などなど、たとえ一般登山道のみを歩く場合であってもその安心感は非常に大きい。

自分が使っているモデルは、まだ山登りを始める紀元前の今から6年以上も前、
ポータブルなGPSが世の中にほぼ無かった時にバイクツーリング用途として
大枚をはたいて買ったのがガーミン社「GPSmap60CSxJ」というもの。
正規日本語版で、本体+地図で10万円を越えた。
それがまさか近年になって毎週のように山で大活躍することになるとは思いもしなかった。
操作性や画面の粗さなど、日本メーカーの電子機器に比べておおざっぱな作りには
がっかりさせられたものであるが、受信性能や電池の持ちなどの実用性の高さには感心した。
一度補足した衛星を少々の障害物ごときではめったな事では手離さない
しぶとい食いつきようはさすがに専用機である。
しかも現状もガーミン社のGPSが事実上ライバル不在である。
携帯電話のように、小型の電子デバイスで6年前のものとなるととっくに燃えないゴミとなって
存在してないところであるが「GPSmap60CSx」は余裕で今でも現役で使用できる。
後継モデルとして「GPSmap62SJ」というモデルが出ているが、
描画処理が速くなって価格が下がって、3軸電子コンパスやワイヤレス通信機能
が加わった程度の違いしかない点からも基本性能の高さが伺える。

ところで、その下位モデルに位置するeTrexシリーズが大幅に刷新され、
なんとコンシューマモデル(民生用)では初となるGLONASS(ロシアの衛星)の受信に対応した。
これまではアメリカの軍事衛星であるGPS(31基)から電波の届く数だけ拾っていたものが
GLONASS(23基)の分、最大54基が受信対象になったので、
より誤差の少ない正確な位置を割り出すことができるようになった。
従来の自分の「GPSmap60CSxJ」の最小誤差が6,7メートルであったのに対し、
eTrexでは3m以下と約半分に精度が向上している。まぁその程度であるが。
ちなみにGLONASS受信はなんとiPhone4Sにも搭載されている。
eTrexシリーズには以下の3モデルがあるが衛星の受信性能はどれも同じである。

 ・eTrex30J(3軸電子コンパス,気圧高度計)
 ・eTrex20J(3軸ではない電子コンパス,気圧高度計なし)
 ・eTrex10J(地図表示不可 モノクロ画面)

eTrex10Jは地図表現ができないので論外として、
eTrex20Jと30Jについては3軸電子コンパスと気圧高度計が搭載されているかどうかの差である。
これらの機能はGPSの受信には無関係のオマケ機能のようなものなので
コストパフォーマンスに優れるのはeTrex20ということになる。
3軸ではないものの電子コンパスは内蔵しているし、高度はGPSが受信できれば
気圧高度計よりも正確に割り出すことができるからである。
eTrexシリーズには末尾に「J」の付く正規日本語版を買うのが無難である。
正規日本語版では日本仕様になっているのでJAXAの準天頂衛星「みちびき」の受信にも対応している。
しかしながら「みちびき」が日本の上空に常に見えるためには最低3機が必要で、
現在は1機しか打ち上げられていないために1日8時間程度しか利用できないらしい。
正規日本語版はいいよねっとのみが製品を供給しており、
「J」の付かない英語版と言われるもの(正確にはもう少しややこしいが)が
昨今の円高の影響もあって半額以下で買えるだけに高すぎるという話もネット上で見受けられる。

たとえばeTrex20Jの場合、
 eTrex20J(本体)39,800円 + 日本登山地図(JAPAN TOPO10MPlus)17,850円
が必要になるので、合計57,650円となる。

6年前に10万円超で買ったことを思うとずいぶんと安くなったものである。
道迷いは時には命にもかかわることので、保険と割り切るか、
一生モノだと思って思い切って正規日本語版を買う事をおすすめしたい。
日本登山地図(JAPAN TOPO10MPlus)についてはmicroSD版とDVD版があるがDVD版がおすすめ。
理由は後者だとPC上でいろいろな楽しみ方ができるから。 ここから先は実験的な内容になるので参考にしないでください。

eTrexシリーズのGLONASS受信がどれくらいの破壊力があるのかどうしても確認してみたく、
電子機器が大好きな自分は、実験的に格安な英語版の本体のみをネットで買った。
実勢価格で17,000円程度だった。それでも大きな買い物である。(^^ゞ
ネットに落ちている情報などを基に海外ガーミン社サイト等から必要なファイルを入手して日本語化等を行い、
正規日本語版にどこまで近づることができるか精一杯カスタマイズしてみたところ、
以下のとおり日本語化は可能であるが、当然ながら日本語版とまったく同じにはできなかった。

20120712-2.jpg
ここまでが限界。。

 ・軌跡ログが本体内蔵メモリに保存される。(正規日本語版はmicroSDに保存可)
 ・日本登山地図上に標高数値や山名が表示されない。(マークにポインタを合わせることで画面上部には表示される)
 ・日本語検索ができない。

 などなど。

20120712-4.jpg

20120712-3.jpg   20120712-5.jpg

20120712-7.jpg   20120712-6.jpg

そもそもこれ以上はファームフェアに依存するようなのでどうしようもないし、
メーカー曰く、ハードウェアそのものも違うというがそれは本当か?!
正規日本語版のファームウェアのバージョンが2.1なのに対して英語版は2.73βが最新である。
通常ではできないファームフェアのダウングレードも技術的には可能であるが、
英語版の本体に日本語版のファームフェアを適用したところで動かなくなったりすると
リカバリーがめんどくさくなるのでそこまでは試していない。
ファームウェアのアップ・ダウングレードで失敗して本体が黙り込んでしまった場合の復旧方法もある。
いちばん確認したかったGLONASSが加わった場合の精度は、GLONASS無し場合よりも当然高いものであるが、
ゴルジュなどのきわめて衛星の補足が困難な極端な場所でもない限り無くてもほとんど困らないことがわかった。
ちなみにGLONASSをオンにしていると若干電池の消耗に影響があり、
通常の白エネループでつけっぱなしログ記録しっぱなしで25時間程度となる。(カタログスペック通り)
GLONASSを意図的にオフにし、黒エネループプロを使うことで2日間くらい平気で電池が持つのではないかと思う。
自分の場合、ここまで日本語版に近づけれただけでも十分実用レベルにあるので満足ではある。
しかし、GPSをこれから導入を考えようと思う方には正規日本語版がおすすめ。
物欲そそられますw
ネットでプッチンしそうですw
[ 2012/07/12 05:14 ] [ 編集 ]
nikkor14dさんってけっこうこういうの好きそうですね。
動画のカメラも同じモデルの後継機をお持ちでしたし。
デジイチも同じメーカー。
どこか私と似ているのかもしれませんね。
今後ともよろしくお願いいたします。(^^ゞ
[ 2012/07/12 20:30 ] [ 編集 ]
全く必要性を感じません
っていうかログを残すのは便利かも知れませんが
手書きで残せますし・・・

GPS慣れしたら本質は見えなくなり むしろデメリットだとしか思えません 
地形図 コンパスが基本です
ホワイトアウトの雪でGPS信用したらセッピぶち抜いて落ちますよ・・・

[ 2012/07/12 20:41 ] [ 編集 ]
誤差は機械のことなので多少はあります。
赤く引かれている一般登山道や破線ルートも、
山と高原地図の実線同様に実際と違うズレもあります。
等高線の10mの間隔の中で地形が大きく違うところには戸惑うこともありますね。
先日の白髭岳では林道の橋が実際の場所と大きく違ってましたね。
機械にダマされないようにうまく付き合って要領の良さも必要になってくると思います。
[ 2012/07/12 20:53 ] [ 編集 ]
GPSを買った直後は地図を見なくなり、途端に山での勘が鈍くなりました。
今は現在地を確認しながら地形図と組み合わせて歩いています。
山行前にポイントやルートを打ち込むなんてことはまったくやっておりません。
GPSに頼りきって、本来目に見えるものを見落とすのが怖いです。
しかしながら細かい支尾根での進む方向などには安心感がありますね。
これからもハイテクとローテクを上手く組み合わせて使いたいと思っています。
[ 2012/07/14 22:56 ] [ 編集 ]
紙地図との併用は便利ですよね。
地形図でないと確認できないものもありますし、
山と高原地図の登山道が引かれた地図も役に立つので、
最近はそのどちらもプリントして持って行っています。
GPSの地図はTOPO10MPlusに変更するまでは等高線だけで、
登山道の実線や破線が無かったので紙地図との併用は
必須でした。

[ 2012/07/16 21:38 ] [ 編集 ]
GPSを導入すべきかは悩む問題ですね。
いざというときに役立つとは思うものの安い買い物では
ありませんし買うことでやはり過信してしまうおそれもあって
地図での検証をしなくなることが怖いですね。
でも便利そうです。
[ 2013/04/16 21:17 ] [ 編集 ]
GPSは紙地図とともに無くてはならない存在になっています。
機械好きというものありますが、GPSに助けられたことも多々あります。
画面が小さいので地形図に加えて山と高原地図もあれば完璧です。
等高線だけでも不便なので登山道が引かれている点が良いです。
[ 2013/04/17 00:26 ] [ 編集 ]
必要ではないのですが、こうゆう機械大好きなのでw
買いました。
勿論Jではない並行輸入品です。
パソコンで、ごにょごにょしたいだけなのかもしれません。
地図は自分で作成したらえぇやん!だって地図作るのが仕事なんやから~  って軽い感じで買ってしまいました。
それと、どうしても努力では補えない大人の事情の『わるいよネット』を調べるうちに、これは戦いを挑むべきだ!と思った次第でございます。
[ 2014/04/02 11:59 ] [ 編集 ]
GPS専用機、購入されたのですね!
電池の持ちが良くて寒さにも強い専用機は
スマホの比ではないです。
うまくゴニョれるといいですね。
けっこう工程が多かったです。
[ 2014/04/02 22:11 ] [ 編集 ]
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プロフィール
こんちくわ。
キバラー
と申します。
ほぼ毎週金剛山をメインで
登っています。
飽きっぽいのか色々やってきて
自転車→オフロードバイク→
大型バイク→登山へと変化し、
その間、
テニスやスキーにハマった数年間。
キャンプは今でも細々と。
今は山に全力で年中夢中
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