生駒山系に連なる金剛・葛城山系の主峰『金剛山』から始めた山登り。その時々で気になる山へ、気の向くままに・・・

大峰山脈、信仰の山とその痕跡 

20120508.jpg
大峰山脈 大日岳  ※釈迦ヶ岳から一時間ほどのところにある。破線図部分に鎖がある。

大峰山脈が他の山と決定的に違うのは、未だに女人禁制を守り続けるなど、
太古の昔からの信仰の山であること。
その痕跡がさまざまなところから発掘されているようです。
大日岳(大日山ではない)に行った時の事、その急峻な岩場に、
誰が設置したかわからない鎖がかかってあって、
その鎖に身を任せなければ登れない部分がある。
そんなアヤシイ鎖に頼るわけにいかないと思った怖がりな自分は、
迂回して下山路(といっても苦労するところ)からピークに登ってみると、
その鎖はがっちりと安全な部分に巻きつけられてあったばかりか、
鎖のひとつひとつに名前が彫られていた。
これは歴史由緒あるものに違いないと思うと同時に、
そんなことならありがたく鎖を利用して登ってみるんだったと後悔も。
それ以外にも、たとえば稲村ヶ岳の山中には剣が隠されてあったりとか、
探せば他にもいろんなものが発掘できるかもしれない。
そんな想像を膨らませると、ますます大峰山脈のあちこちを歩いてみたくなった。

大和発掘物語:大峯奥駈道/上 山と人のかかわり追究
2012/04/04 毎日新聞 地方版 20ページより引用

 「大日岳という標高1540メートルの山があって、幕末の安政4(1857)年に鎖が架けられているんです。
それを使ってよじ登ると、山頂に『湖州鏡』という中国の鏡が1面、落ちていました」。
山好きの考古学研究者が集い、1991年から活動を続けている「奈良山岳遺跡研究会」。
会長を務める奈良市埋蔵文化財調査センター所長の森下恵介さん(55)が語るのは、
会の発足当初に訪ねた大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)の様子だ。
 大峯奥駈道は吉野山(吉野町)と紀州熊野を結ぶ約180キロの尾根道。
04年に世界遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」に含まれるこの道には、
神仏が宿るとされている「靡(なびき)」と呼ばれる行所が点在している。
大日岳はこの「大峯七十五靡」の三十五番。
ここに11~12世紀ごろに中国で作られた鏡が運ばれていたことが分かった。
森下さんは「こんな遺物が険しい山のてっぺんで見つかったので、俄然(がぜん)、活気が出てきました」と振り返る。
 「山と人とのかかわりを考古学的に明らかにしよう」と、全国から研究者が集まって
「山の考古学研究会」が結成されたのは87年。
奈良山岳遺跡研究会はその中核的な組織で、関西を中心にしたメンバーが集まり、
吉野・大峯、葛城地域を主な対象にしている。この研究会が初めて本格的な調査に取り組んだのが、
上北山村にある第六十二番靡、笙ノ窟(しょうのいわや)。
標高1450メートルにある自然の洞窟で、平安時代以降、名の知れた名僧が訪れ、文献にその名を残している。
 「91年に笙ノ窟の測量をしたんです。その時、この窟に祀(まつ)っていた仏像の研究を続けてきた村の教育長の
富山尚一先生が『発掘調査してくれませんか』と言いに来られた。
私たちは『発掘調査は大変でっせ』と答えたんですが、地元で財団法人を作って山林管理をされている
『天ケ瀬組』の皆さんから費用も含めて協力すると言っていただいたこともあり、調査することになりました」

20120508-0.jpg
大日岳に近づいて上を見上げるとその威圧感に登るのが怖い。山頂にもスゴイものが設置されている。

20120508-1.jpg
鎖は頑丈で銅製である。よく見ると人の名前が彫られていた。歴史を感じた瞬間である。

20120508-2.jpg
稲村ヶ岳の山中にはこんな剣が隠されていた。

Check [ 2012/05/08 21:25 ] 大峰山系 | TB(0) |   コメント(8)
以前、この大日岳の岩を登ろうとしましたが、
写真の鎖にたどり着く手前で足の置き場が見つけられず、
恐怖に怯え岩に張り付きながらズリズリと降りた事があります^_^;
その時は迂回ルート気づいてませんでした^_^;

あの鎖は、なんか中途半端な気がするんですけど。
なんでもう少し長くしておいてくれないんでしょうかね(*^_^*)
[ 2012/05/09 02:32 ] [ 編集 ]
今・・・私・・・商業ツアーですけど
「京都トレイル」と「大峯奥駈道」を歩いています。(それぞれ月一)

合間にトレーニングと自分なりの大阪環状トレイルの踏破を実現したく和泉山脈のお山を歩いていますが、点と点で・・・線にはなっていません。

そんな中で、どうしても「南葛城山」に行きたくてネット調査をしていると、「経塚」へのルートを整備されている方のブログにヒット。それも直近に整備されたとのことなので、このルートを行こうと考えましたが天候(体力・時間)の事情もあり断念。

ほとんど宗教心のない私ですので、むずかしいことは分かりませんが、太古の昔から人々が様々な想いをこめて歩いた道ですよね。

私にすれば、へっぴり腰で軟弱な膝を持てあましていますが・・・
少しでも、太古・・・そして今日的な人々の想いの一端でも理解できればと想い歩いています。

「山岳宗教かぶれ!」・・・とは違う自分なりの山歩(散歩)こそが一番ではないか!と想っています。
山歩きしている時は、まさに「思考空白」の時間ですよね。

何だか意味不明のコメントになりました。ごめんなさい・・・。
[ 2012/05/09 20:24 ] [ 編集 ]
nikkor14dさんもあそこは躊躇されましたか。
私は鎖を掴むところまでは登ったんですが、
身を任せていいものかどうか迷ってやめました。
たしかに先端はけっこう上にあります。
あれより長くすると重量が問題になるかもしれません。
三点確保どころか、鎖と足だけで登ることになるので。
でもあの鎖は上でガッチガチに巻きつけられていたので
ぜんぜん安全でした。
あとは手を滑らせないかどうかだけです。
それと登っているときに意識を失わないか。(^^ゞ
もし転落しても命を落とすような所では無いように思いました。
[ 2012/05/09 21:57 ] [ 編集 ]
連休の初めに釈迦ヶ岳に登り
深仙の宿にキャンプ泊し
大日に登りました。

後半は稲村ヶ岳に
妻の初めての大峰山系入りと
なる登山で、ここでも大日に登り
今年は大峰山系登山が感慨深い
思い出となりました。
[ 2012/05/09 22:05 ] [ 編集 ]
たっぷりコメントありがとうございます。
京都は私も今、気になっているエリアです。
奥駈道も良いですね。
昨年縦走を終えて解った気になっていましたが、
まだまだ奥が深くて知らないことばかりだと気づきました。
私も宗教心が無くて理解できないことが多いですが、
先人達の足跡に思いを馳せて当時を想像して歩くのも良いなぁと思っております。
経塚は金剛山中でもたいへんな場所にあったりします。
経塚巡りという楽しみ方もありますね!
[ 2012/05/09 22:18 ] [ 編集 ]
GW中にダブル大日に登られましたか。
ブログ拝見しました。
どなたかの別の方のブログで、
深仙の宿の奥に黄色いテントを張っている人がいるなぁと見ていたのですが、ひろもかさまのテントだったみたいです。
たまたま検索していたのでどなたのブログか忘れましたが。
金剛山にも大日岳がありますね。
大峰の魅力に改めて再認識しました。
しばらくご無沙汰しておりますので私も行ってきます。
ありがとうございます。
[ 2012/05/09 22:24 ] [ 編集 ]
山って言ったり岳って言ったり、けっこういい加減に呼んでます。
稲村の刀剣は随分陽が傾いた時間帯ですね。
もう石楠花咲いてます?
[ 2012/05/10 22:39 ] [ 編集 ]
使用の画像は昨年に行った山行きから流用しました。
ちなみに昨日の大峰ではシャクナゲが咲き始めてました。
山、岳、峰、よくわかりません。。
[ 2012/05/13 19:06 ] [ 編集 ]
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こんちくわ。
キバラー
と申します。
ほぼ毎週金剛山をメインで
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飽きっぽいのか色々やってきて
自転車→オフロードバイク→
大型バイク→登山へと変化し、
その間、
テニスやスキーにハマった数年間。
キャンプは今でも細々と。
今は山に全力で年中夢中
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