生駒山系に連なる金剛・葛城山系の主峰『金剛山』から始めた山登り。その時々で気になる山へ、気の向くままに・・・

奥高野 伯母子岳(おばこだけ) (2012.4.15) 

20120415-23.jpg
伯母子岳山頂

紀伊半島のど真ん中は山深く、まさかの自然林の宝庫だった。

<コース>
奥千丈林道登山口-口千丈山-牛首山-伯母子岳-山小屋 (ピストン)


すべては高野龍神から始まった。
ほんの4年前のことである。
バイクで高野龍神スカイラインを走りに行った帰り、どこかで見たことがある車が前方を走っていた。
車に停止を求めるとびっくりしていたが、ヘルメットのスモークシールドを上げると
相手は僕を認めてホッとした様子。しばらく疎遠になっていた友人である。
その日から再び連絡を取るようになり、ついては狭山池のランニングに付き合ってと。
2回と行かないうちに単調な周回に飽き、「金剛山って知ってる?」と尋ねられ、
千早本道以外に念仏坂と久留野峠ルートを知っていたので、あたかもベテランのように
「良く知ってるよ、まかせて」と答えた。
金剛山は半年に一回くらいは登っていたので自信たっぷりに案内することになった。
そんなこんなで3週連続金剛山に登ったことで、毎週金剛山に登ってるってスゴい事じゃない?
と回数を競うようにだんだんと山登りにのめり込んでいった。
バイクにしても山登りにしても、人とは違う、人があまりやらないことに逃避を求めていたのかも。
以下省略。

高野龍神スカイラインを走るのはそういうわけで久しぶりだ。
くねくね道を避けて高野山へ行く道も知っている。
バイクだと家を出て2時間もすれば護摩山タワーに余裕で着いたものであるが、
車でとなるとそうもいかず、3時間近くかかって到着。
すでに標高1,300mもあって金剛山より200mほど高いのだ。
天気も良く、展望は最高!もう山の山頂に居る感じ。
登るところなんて無いんじゃないの?と思える。
護摩山スカイタワーのあるところで小休止し、奥千丈林道へと入る。
7キロほど走ったところが登山口。
他の方の記録などを見ていると、高低差がほとんど無く、ただひたすら単調な
遊歩道のような幅広のトレールを2時間かけて歩き、また2時間かけて戻ってくるという
登山というよりゆるゆるハイキングのようなものという印象を受けた。
それを避けてか、わざわざ野迫川村の大股というところまで思いっきり下ったところから
高低差のある登山をして伯母子岳へ登るという人が多いようだ。
チャレンジ登山の翌週ということもあったので、のんびりと深い山の中に身を置けたら
という思いがあって奥千丈林道から伯母子岳を目指すことになったが。。

9時30分、行動開始。
ザックの重量は10キロ近くある。(あとで気づいたが、アイゼンまでもが入っていた)
ゆるゆるトレールなら、ちょっとしたボッカトレにもなるかな?という思い。
まずは取り付きのところから幅広の、元々は林道だったようなところを歩き始める。
ちょっとした登りがあったと思ったら下って、そしてまたしっかりとした登りになる。
幅広の遊歩道っぽいトレールは、ともすればオフロードバイクの格好の攻め場ともなるが、
こないだの春の嵐の影響か、倒木があちこちで道を塞ぎ、
とても乗り物が通れる状態では無いのは良かった。
そんなわけで、ひたすら遊歩道状態のところを苦労もなくダラダラ歩くわけであるが、
アップダウンはほとんど無いと思っていたのは大きな間違いで、
実際にはけっこう登ったり下ったりを繰り返し、けっこういたぶられる事になる。
行きはひたすら登って、帰りは下るだけの山登りとは異なり、
この小さなアップダウンが往路に2時間も続き、復路も来た道を戻るのが以外とキツく、
結構疲れることになった。
大部分を遊歩道みたいな道を歩き、伯母子岳山頂手前から山頂まで
距離にして600mは急登の登山となるが高低差は100mも無い。
誰も人に会わないし、遊歩道っぽくてもファミリーで来るにはたっぷり距離もあるので
それなりにハードルが高いので、伯母子岳を目指すぞ!という本気のハイカーだけが
やってくるところではあるだろう。
展望は抜群で、遠くは金剛山や大峰の釈迦ヶ岳をも確認することが出来た。
大規模な自然林の山容は比良山系を思わせるものもあり、
秋の紅葉シーズンにはぜひとも来てみたいと思った。

そういえばトレールを歩いていると、伯母子岳に向かって右手に展望の良さそうな、
なんちゃら平と名前を付けても良いようなところがあったので行ってみたり。
春になって日中の気温が下界で20℃になるまでに暖かくなったとはいえ、
朝、起きた時には寒かったのと、チャレンジ登山では夏ウェアでかなり寒い思いをしたので、
標高1,300mはさすがに寒いだろうと、再び冬のウェアを着てきたが、
実際には太陽が雲の間から顔を出して照ったときはハンパ無く暑かった。
伯母子岳山頂をただピストンして終わりだと思っていたら、
「山小屋600m」と書かれた看板があったので、600mくらいなら行ってみようと思い立ち、
お昼の大休憩後、来た方向とは逆へ行ってみるとどんどん下って行き、
帰りに登り返すのはイヤだなぁと思いつつも降り続けていると突然目の前に小屋が現れた。
なかなかキレイな小屋で、中には消化器や寝袋、毛布などが残置されていた。
また、キレイなトイレも設置されていた。
そう、ここは何らかの登山ルートの途中のようだった。
なんせ山と高原地図には乗っていない部分なので、どこからどこへ向かうルート上の小屋なのか
その時はよくわからなかった。
そして近くには林道があり、もしかしてその林道を歩くと伯母子岳山頂に登り返さなくても
帰れるのじゃないか?と思い、イチかバチかGPSを見ながら林道を歩いていくと、
大股からの登山道の分岐とぶつかり、大股方向と、自分が歩いて来た方向へと続く林道を発見。
伯母子岳へ登り返すことなく、気になった小屋を経由して周回することができた。
再び来た道を戻るのは、どちらかというと登り基調な感じで
やっぱり2時間かかって車まで戻ったときにはけっこうたっぷり歩いて疲れた。
ひたすら遊歩道チックな2時間の山道歩きは長かったが、
すべて自然林で、ブナやヒメシャラ、時には松などなど。
これは季節を変えてまた来たいと思わせるには十分なほどの良さがあった。
昼食は1時間45分。下山完了は16時30分。

その他の写真は以下より。 20120415-3.jpg
場所はココ!紀伊半島のヘソ。

20120415-2.jpg
GPS軌跡

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奥千丈林道より望む

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奥千丈林道にて

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伯母子岳への登山口 登りなんて無いように見える。

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春の嵐の爪あとか、折れたブナの枝を乗り越える。

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ひたすら林道のような遊歩道のような歩きやすい道

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こんな自然林のトンネルも

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なんちゃら平と名前を付けたくなる展望の良い所に寄り道

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こんな面白い木を発見。あちこちにあった。

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ルートに戻り、ひたすら歩く。こんなアップダウンならまだかわいいもの。

20120415-14.jpg
牛首山、といってもトレールの途中。

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ひたすら長い。。

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遊歩道からは別れ、いよいよ伯母子岳に向けて登山。

20120415-18.jpg

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まもなく山頂

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伯母子岳山頂にて

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こんな新兵器を導入。

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サンドイッチとミネストローネが昼食。

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山頂三角点

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なんと、600m先に山小屋があるという。行ってみた。

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自然林のかたまり。これが秋に紅葉すると想像するだけでスゴいだろうなぁ。

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伯母子岳 山小屋 左が中もわりとキレイな山小屋。右はトイレ(男女別)

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どうやら山小屋のあるここが伯母子峠らしい。

20120415-34.jpg

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大股からのルートとの合流地点。小屋(左)から歩いてきて、右へ帰る。背後は大股へと下りていく。

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帰り道の奥千丈林道から。

20120415-38.jpg
遠くに海も見えた。
Check [ 2012/04/16 22:39 ] その他 | TB(0) |   コメント(18)
昨年まったく同じ所から登りました。
山小屋の標識は見ただけですが、行きましたか。
記事に書いている通り素晴らしい山でした。
たしか6月ごろか?ギンリョウ草やシロヤシオ?の花が咲いていました。
ツツジは散ったあと絨毯を敷き詰めたように綺麗でした。
また行きたくなりました。。
[ 2012/04/16 23:36 ] [ 編集 ]
僕も同じ道を2回歩きました。
新緑の頃や紅葉の頃はいいですよ。
あの小屋のところは高野山から熊野本宮への古道「小辺路」のル-トです。
[ 2012/04/17 07:30 ] [ 編集 ]
4年前に同じコースで登りました。
昨年の秋に紅葉を見に行ったのですが
林道が台風のため通行止めになっていて
しかたなく護摩壇山、龍神岳、護摩壇山森林公園を歩きました。
林道は通れるようになっているのですね。
あの自然林の新緑や紅葉は素晴しい思います。
[ 2012/04/17 11:42 ] [ 編集 ]
やっぱいいですよね!紀伊半島
過去に登りましたが、また行きたくなりました!
ずーーっと気になってる沢筋があるんです。。
[ 2012/04/17 18:23 ] [ 編集 ]
熊野古道も様々なルートがあるようですが、
「小辺路(こへち)」のルート上にある「伯母子岳」に行かれましたか?

私は、商業ツアーの参加ですが、昨年の3月に「高野山の金剛三昧院~伯母子岳(近畿百名山)~三田谷橋」までのコースを歩きましたです。一泊二日のツアーでしたが歩いた距離は35キロほどでしょうか・・・。雪景色の伯母子岳を堪能いたしましたです。
もともと山は県境にありますので、”あれ”ですけど和歌山のお山も魅力的です。

キバラー様の番外編!「近畿の山々」を切に期待いたします。
[ 2012/04/17 20:23 ] [ 編集 ]
伯母子岳も20年ほど前の夏?、会社のランニング仲間と登りました(笑)。
電車とバスを乗り継いで行ったので、野迫川村に一泊しました。なんか遠かったような記憶があるのですが・・・帰りはバスで五条へ出て、和歌山線に乗ったことを覚えています。
[ 2012/04/17 21:29 ] [ 編集 ]
昨年5月末に行かれた記事を拝見しました。
季節が一ヶ月ほど違うだけでまったく様子が違いますね。
そういえばツツジの木もたくさんありました。
いろんな花が咲くのですね。
ギンリョウソウが咲くような山には見えませんでしたが。
小山ではけっこう下るので、登り返すのはイヤだなぁと思っていたら
周回できたので助かりました。
単なる楽な遊歩道歩きとナメてましたが、
たっぷり歩けて見どころもたくさんで山深さ満喫できました。
私もまた何度でも行きたくなりました。
[ 2012/04/17 23:50 ] [ 編集 ]
はじめまして。
コメントいただきありがとうございます!
ブログ拝見させていただきました。
とても詳しく丁寧な記事を書かれてらっしゃいますね。
季節違いの伯母子岳の様子がよくわかりました。
大樹のブナはあったのを覚えていますが、
あんなに大きかったかなぁと思いました。
よろしければブログをリンクさせてください。
[ 2012/04/17 23:51 ] [ 編集 ]
はじめまして。
コメントいただきありがとうございます。
4年前の秋は通行止めになってましたか。
今回、昨年の台風12号の影響とおもわれる爪あとが
高野龍神スカイラインにありました。
1車線まるごと崩落している箇所など、
復旧中や危険ゾーンなど交互信号がたくさんありました。
奥千丈林道は特に何事もなく快適でした。
新緑にまた行ってみたいです。
もうまもなくですね。
[ 2012/04/17 23:52 ] [ 編集 ]
沢の音が歩いているときに聞こえました。
ナベワリ谷の沢の音だったかどうかは不明ですが、
沢まで下りてみたいと思ったほどバリエーションにしても
歩きやすそうでした。
気になってらっしゃる沢筋、また教えてください。
[ 2012/04/17 23:52 ] [ 編集 ]
前回、小辺路の果無を歩きましたが、その延長上だったのですね。
高野山から三田谷橋までとはずいぶんたっぷり歩かれたのですね。
紀伊半島の山々は高速道路を使わなくても行けるので、
高速料金を燃料代に当てると考えると距離を伸ばすことができますので、
これからももっと紀伊半島の山を歩けたらとおもいます。
[ 2012/04/17 23:53 ] [ 編集 ]
伯母子岳も20年前に登ってらっしゃったのですね。
20年前はずいぶんあちこちを登っていらっしゃったのですね。
今とだいぶ様子が異なっていたのか気になる所です。
野迫川村からのスタートであれば
高低差千メートル、距離7キロを登られたのですね。
大股から機会があれば登ってみたいと思います。
[ 2012/04/17 23:55 ] [ 編集 ]
伯母子岳ですか。確かに調べてみたら「山と高原地図」の圏外ですね。
アクセスは大変そうですが紅葉の時は綺麗でしょうね。

ザックが10キロですか? 私もこの前の山行前に測ったら11.7キロでした。
重すぎです。一体、何を持って行っているんでしょう。

あと、キバラーさんのバイク写真は新鮮でした。
[ 2012/04/17 23:59 ] [ 編集 ]
こんばんは。
山小屋とかもある縦走路なのに山と高原地図に無いのが不思議ですね。
載っていないがゆえに人も少なく、穴場とも言えるかもしれませんね。
高低差がほとんど無いと思いこんでいたので、
使いもしないいろんなものをたくさん持って行きました。
10キロを超えてくると長距離はきびしいものがありますよね。
あ、バイク写真はすいません、お恥ずかしい限りで。
今はもう手放してしまって手元にありません。
すっかり山専人になっています。
またGWあたりにでもご一緒できたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
[ 2012/04/18 00:05 ] [ 編集 ]
僕のブログ見て頂いて有難う御座います
リンクOKです
[ 2012/04/20 06:44 ] [ 編集 ]
承諾ありがとうございます。
リンクさせていただきます。
[ 2012/04/20 20:12 ] [ 編集 ]
17日に行ってきました。
事前に、ココを検索していれば良かったぁ~と、後悔しきりです!

山高地図も圏外だし、情報も少ないままの山行だったもので。
山頂は踏んだものの、予定していた山頂での宴会は冷込みがきつくてアラレまで降ってきて~(→o←)
山頂から山小屋までの位置関係が分からず(GPSにも情報でなかった)
又、行ったとしても帰路で悩み、結局山頂からピストンで下山し大股ルートとの合流地点にて、こごえながらの宴会となりました。r(^^;)

ここ見てたら、小屋へ行っってゆっくり食べてたのになぁ~ 残念!
次から山行前には、忘れずここで検索!を心掛けようと思います。

バイク姿、斬新です~! (◎o◎)
[ 2014/11/18 14:45 ] [ 編集 ]
昨日行かれたばかりなのですね!
私が行ったのはもう2年も前なのかぁ。。
4月でしたが寒かったのを覚えています。
昨日だったら標高からしてもかなり寒かったことでしょう。
奥千丈林道は舗装されていてバイクだと気持ち良いのですが。
大型バイクに乗ってたのはもう7年も前のことになります。
当ブログはまだまだカバー範囲が狭いですよ。
みーさんのほうがいろんな山をよくご存知なのでまた教えてください!
[ 2014/11/18 21:45 ] [ 編集 ]
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