山に登って、温泉に入ろう!温泉についてはちとうるさいほうだ。
といってもどこそこの温泉じゃないとダメという批評じみたことを言うつもりは無い。
基本的には山に登った後に近くの温泉に入れたらそれで幸せだ。
山に登る前にやっていたバイクツーリングという趣味では、
ランチの美味しい店か、はたまた温泉かというものを目標として計画を立てていた。
ただなんの目的もなく走っていたんであれば楽しくないばかりか
無駄な事をして時間を消費しているなぁという思いに駆られてしまう。
趣味というものはそもそもそれを趣味としない者から見れば理解できない無駄な事に見える。
それを趣味として楽しめる者がやるから趣味というわけではあるが。
あそこに行くんだ、あそこまで行ってあれを確かめるんだ、という強い思いで成り立っていたわけである。
そういう点では山でも同じかも。
それでその頃、紀伊半島中のほとんどの温泉に繰り返し入りまくっていたわけであるが、
当初は、温泉=風呂=カラダを洗うところ的なプアな感覚でいた。
あちこちの温泉に入るうちに、なんだかカラダに浸透してきて染みこむよなぁとか、
疲れが一気に取れたぁとか、それぞれの泉質の違いが肌で感じ取れるようになってきた。
肌や皮膚からの浸透ってカラダに直接作用するということがカラダでわかってきたのだ。
薬で言うと、飲み薬より塗り薬のほうが怖いと言う。
ステロイド薬など典型的で、皮膚に塗ったものがカラダの内部まで作用するというのだ。
そう考えると温泉を湯治として利用したり、効能がどうたらということに無関心ではいられなくなった。
この調子で書くと長くなるので、とりわけ印象に残っていて、カラダに効く!と思った中から
これはぜったい的に良い!と感じた温泉を3つに絞ると以下のとおり。
※源泉掛け流しであり日帰り入浴可能であることが基本となる。
・湯の峰温泉 公衆浴場
・入之波温泉 山鳩湯
・十津川温泉 神湯荘
ほかにもたくさん良い温泉や簡単にはたどりつけない秘湯があるが今回は割愛。
この近くに山登りに行った際にはぜひともまた入ってみたいが、
たいていこういう温泉というのは17時とかで閉まってしまうのでムリかもなぁ。
こんな新聞記事がありました。
温泉で心身リラックス(抗加齢を学ぶ)2012/02/03 日本経済新聞 夕刊 7ページより引用 温泉につかってゆったりとした気分を味わうことはアンチエイジングにつながる。
体を洗って清潔にするのはシャワーでも事足りるが、温泉でゆっくりと体を温めると
心身ともにリラックスするのだ。
各地の温泉はその成分の違いから、いろいろな作用によってリラックス効果が発揮される。
温泉の存在する所は景勝地が多く、旅をすることで気分転換にもなる。
温泉地を中心にウオーキングや山登りなどの運動もできれば一石二鳥だ。
昔は温泉旅行を楽しむ人が多くいた。
こころの通じ合った友人たちと温泉で語り合えば日ごろのストレスなど吹っ飛ぶのだ。
一人でゆっくりと考え事をしたり、構想を練ったりするのにも温泉は適している。
集中力も湧き、良いアイデアが浮かぶ。
日ごろからいろいろな温泉地を巡り、自分に合った温泉をいくつか探し当てておくとよい。
ストレスが多い生活は心の病だけでなく、様々な生活習慣病を引き起こし、老化速度を高める。
無理にでも時間をつくり、美しい景色を見ながら温泉でゆっくりしよう。
(京都府立医科大学学長吉川 敏一)
病気の治療・予防に役立つ温泉(抗加齢を学ぶ)2012/02/10 日本経済新聞 夕刊 7ページより引用 古くから湯治といって温泉を病気の治療に用いてきた。
世界をみても、温泉や冷泉の出る場所には療養所がある。
日本は火山国なので各地に多くの温泉があり、湯治の機会には事欠かない。
湯治の体に与える健康増進作用がようやく科学的に解明されてきた。
体に与える作用の本体は温度、水の成分、ガスなどである。
温泉に入ることで体温は上昇し、汗とともに不必要なものが排せつされる。
血管は拡張し、血管内皮細胞の働きも活発になると思われる。
これらの働きは生活習慣病の予防にも効果がある。
また温泉の成分には様々なミネラルや放射性物質が微量に溶け込んでいる。
これらは皮膚に直接、または全身に作用し、病気の治療や予防に役立つ。
とりわけ注目されるのは温泉から立ちのぼるいろいろなガス成分である。
イオウのにおいで有名な硫化水素は大量に吸うと有毒だが、
温泉につかって吸う程度の微量では様々な病気の予防効果が期待できるのだ。
年を取ってくるといろいろな部位に異常を生じる。
温泉にゆっくりつかって今までにたまった悪いところを癒やそう。
(京都府立医科大学学長吉川 敏一)
湯の花漂う温泉がサイコーでした。