北御嶽にて【動画編】
涼しさ抜群!展望良し、人良し、温泉良し!残暑お見舞い申し上げます
山登りは続けているものの、このところ暑すぎて汗はとめどなく流れるわ、
アブなどに追われるわで撮影どころじゃなく何度も中断ボツ。(≧∇≦)
家のパソコン部屋にはエアコンが無い(^^ゞ ので連日36℃超え。
PCに向かう気にもなれずブログを少し休んでた。(^^ゞ
久しぶりに遠征してきたら、だらけた気分もスッキリ、シャキッとした気がする。
まだ記憶に新しい2年前の御嶽山の噴火。
あの日は御嶽山も候補に入っていたが、未踏だった鳥取の伯耆大山へ遠征した時だった。
下山完了し、大山まきばみるくの里で涼んでいるときにまさかのニュース。
多くのハイカーが犠牲になり、御嶽山はもう登れる山じゃなくなったという思い。
白山と御嶽山は関西からなんとか日帰りが可能な高山で
何度でも登りたいと思っていたので、いつかまた登れる日が来ることを願っていた。
御嶽山ピーク周辺1kmの立ち入り禁止は継続中であるが、
前から気になっていた西側の登山口である濁河(にごりご)温泉から
御嶽山北側の五の池を中心とした、ピークにこだわらない山登りも良かろうと思った。
お盆の最中ということもあり遠征する気力も減退ぎみであったが、
今年からできた「山の日」という追い風もあり、思い立ったが吉日。
道路の空いた時間を見計らって夜移動で、近畿道、京滋バイパス、名神、
東海北陸自動車道で飛騨清見着陸で下道延々と濁河温泉到着は5時頃。
これくらいの距離だと乗鞍や穂高、上高地も射程圏内であるがあえてここにこだわった。
車外に出てみると半袖で来たもんだから寒いのなんの。
起点である濁河温泉はすでに標高1790mほどあるのだ。
一時間半ほど仮眠、もっと寝ていたい気持ちを振りきり、山ウェアに着替え、準備をして7時スタート。
すでに出遅れた感があり、周りの車のハイカーはすでに出発した後であった。
あたりは温泉地らしい硫黄臭が立ち込めており、流れる川の水は温泉の濁りであった。
ウィンドブレーカーを着ようか迷うくらい寒かったので、汗とは無縁でサクサク歩ける。
南八ヶ岳の赤岳鉱泉までのアプローチに似た雰囲気が良い。
登山道は傷んだ木の階段に始まり、ゴロゴロとした岩などの悪路が延々と続く。
高低差が大きく、今シーズン初の高度順応で森林限界を越えてから五の池まではかなりペースダウン。
それでも先発していたハイカーのほとんどを途中で抜き去った。
ハイマツが現れ、大展望が広がってくるとお馴染みのアルプスの風景だ。
イワギキョウ、コマクサを始め、名前の知らない花多数。
五の池小屋は真新しく綺麗で、清潔感のある新世代の山小屋という感じ。
正面の五の池にはほとんど水が無かった。
五の池小屋は摩利支天山を望むかのような抜群なロケーションのところにあって
泊まって帰りたいと思わずにおれない魅力ある小屋だ。
ここまで来るともうゴールのような気分になって、あとはのんびりして帰りたいと思ったが、
継子岳周回や摩利支天山などの楽しみもある。
小屋の人からは継子岳(ままこだけ)のコルは昼寝するには抜群に気持ちいいところだと聞いた。
日帰りの計画であり、時間的には両方とも行けなくもないが、
どちらかを先に行くとすると、御嶽山ピークが望めるかもしれない摩利支天山を優先した。
五の池小屋付近からは終始強い風が吹き付けていて涼しいを通し越しそうな勢いで大変気持ちが良い。
下から眺めるとコースタイムで片道50分もあると思えないが摩利支天山ピークは五の池から見えない。
登り始めると右手にコバルトブルーが美しい三ノ池。
遠くの北アルプスまで行かなくてもここで十分と思わせるほどの絶景である。
摩利支天乗越まで登るとピークまでは横移動なイメージであるがアプローチは長い。
しかし、それらを忘れさせるものが目の前に飛び込んできた。
賽の河原からニノ池、ニノ池小屋、そして火山灰でグレーアウトしてしまった御嶽山山頂。
わかっちゃいるけど、本当にあの惨事があったんだ。。
複雑な気持ちでしばし呆然と眺めていた。
賽の河原というと三途川の河原とも言われ、青森の恐山(おそれざん)をはじめ、
日本各地に存在し、親より先立った子供を供養する場所で、
遠くから眺めてもはっきりとわかるほどのおびただしい数の風車があるはずであったが無くなっていた。
乗越から摩利支天山までは尾根芯の北側をへつる感じであるが、
こちら側はまったく風が当たらず、ここに来て汗がどっと吹き出しはじめた。
北側から6時出発で登ってこられて休憩されていた年配の二人としばし談笑。
お先にと、ずいぶん先行して摩利支天山に向かったつもりがすぐに追いつかれたのでびっくりした。
摩利支天山ピークは超狭く、わざわざ来るとこじゃないと思ったけどいちおうどこかのピーク踏んでおかないとね。
こうなると継子岳周回も行きたいけど、山小屋に泊まってゆっくり過ごして翌日早朝に歩きたいかなぁ。
ってことで次回への課題を残した。
五の池小屋まで戻ってくると、最高のロケーションで小屋のスタッフの女性による電子ピアノの生演奏。
スタッフの友人がボッカしてきたという冷たく冷えたスイカをサービスでいただいた。
小屋の中でシフォンケーキと珈琲(各500円)で休憩し、五の池小屋の手ぬぐいを買った。
さていよいよ下山である。
スタッフのみなさん、とても良い人たちで別れ惜しく、後ろ髪引かれつつも小屋を後にした。
下山では今回ついにダブルストックがフル活躍したおかげで抜群の姿勢安定効果。
足場の悪いかなりの長尺の登山道であったが膝が痛くなることはなく劇的な効果があった。
下山後は駐車場最寄りの源泉掛け流し温泉「湯元館」(500円)がまた良かった。
めちゃ親切なスタッフの方ばかり、しかも貸し切り状態で濁り源泉を堪能。
泊まって帰りたいほど静かでよいところだった。
温泉を出たら18時前という時間であっという間の一日だったが、惜しまれつつも帰国の途へ。
これから6時間くらいかけて大阪に帰ると思うとぜったい眠たくなるパターンのやつや。。
途中、仮眠の嵐であったが渋滞に巻き込まれることなく帰れた。
その他の写真は以下より。