
三嶺山頂にて
こんどは縦走したいと思った。Wikiによると、
知名度では剣山に劣るものの、三嶺は高知県の登山者にとっては特別な感情を抱く山、だとか。
「◯◯山」とか「◯◯峰」、「◯◯岳」などがつかない珍しい山。
「さんれい」とも読まれる。
剣山(つるぎさん)も良いけど、三嶺もすごく良いよって聞いたのは
以前に剣山に登った時のこと。
もう3年以上も経つのかぁ。。早いなぁ。。
週末、特に西方面は絶好の天気。
今シーズンはアルプス方面へ遠征する機会が無かったので、
どこか紅葉を楽しめる山登りができる日帰り遠征ができればと考えついた山域は四国。
剣山の候補となると、一般的には石槌山になるところであったが、
あまりにメジャーなのと、愛媛へ日帰りはもったいないだろうとの判断で
今回の三嶺行きとなったわけであるが。。
深夜0時40分、神戸線出港のフェリーに乗るため、
阪神高速神戸線を京橋で下りたのは出港一時間前。
3年前にここから乗った時のことなんてすっかり忘れていて乗り方がわからない。(^^ゞ
勝手に港を走り回っていたら呼び止められる。
説明を聞くと、待ち行列に車を停め、切符を購入して乗船の時間を待つとのこと。
高速代とガソリン代を考えるとフェリーで行くほうがやや高くなるが、
少しでも仮眠できたらと思うと楽であるし旅情気分を味わえるかも?などと思いつつ。
そんな期待をよそに、乗船後にのんびり準備をして船内客室に入り、
Zライトとシュラフを持ってうろついたけれど、われ先にと乗船客にはすでに場所取りされた後の祭りで、
デッキですら寝場所が無かった。もっと空いていると思ったのにという大誤算。
結局、車に戻って車中泊すること2時間半くらいしか眠れないまま、
15分遅れで高松港接岸5時15分の少し前に目覚める。
あれれ~?乗船時も下船時も真っ暗闇で、旅情どころか海すら眺めることがないまま上陸したよ?
着岸する慌ただしく、とっとと船から出て行かなければならない。
そして高松からは実質高知県まで南下しないといけないわけだが、
その前に腹ごしらえをと、、低山徘徊者の
のぶさんが石槌山に行かれる前に立ち寄られてた「
手打ちうどん さか枝」へ。
トッピングの天ぷら類をまだ選択していないのに精算とか、システムがよくわからず
要領を得ない田舎者みたいにキョロキョロしながら席につく。
結局、うどんの味の決め手は小麦そのものの味なんだよなぁ。
讃岐のうどんは美味しい。トッピングいろいろ、ちく天は特に美味しかったなぁ。
ちょっとぬるめのかけうどん、出汁が薄味で美味しい。
そんなこんなで朝から食べ過ぎぎみで移動開始。
この南下が超長かった。うどん屋を出てから3時間。
山越えをして剣山が目の前にどーんと見えるところに出ると絶景の紅葉。
まさかの剣山登山口の前を通過してどんどん下って行く。
楽ちんリフトで剣山中腹まで上がって、剣山の上部周辺を歩き倒すだけでも十分楽しめる。
そんな二度目のゆるゆる剣山でもいいよなぁと後ろ髪を引かれつつもさらに延々と下っていく。
行き違いのしにくい道をクネクネ延々と祖谷のかずら橋の前をも通過という遠さに、
結果としては石槌山に行くのと時間的に変わらなかったか?!
そんなに下ると登るの大変やなぁ、もはや日帰り圏じゃなよね。。
三嶺の名頃登山口に着いて出発準備が整ったのは9時を少し過ぎたところ。
はたして、わざわざ四国まで遠征してきた甲斐があるのか無いのか?
四国の山のイメージというと、山頂があまり尖ってなくて穏やかで、
山頂周辺が熊笹で覆われた芝生広場みたいにみ見える山が多いという印象を持っていた。
前置きが長くなったが、山の印象はわりと簡単。
台高山脈にもありがちな自然林を延々と展望無いまま登り続けること2時間くらい。
あまりの変化の無さに、わざわざ何しに来たの?という自問自答。
それでも山頂が近づいてきて、パーっと剣山へと伸びる稜線が目の前に広がってくると、
四国の山やぁ、来て良かったなぁと思えてきた。
さらに標高を上げてくると、これが三嶺かぁと思えるステージへ。
日本アルプスを彷彿させるような・・うまい表現が見当たらない。
をを~っと声が出たのは確かである。
冬はぜったいヤバイやろうなぁと思うナナメ45度くらいありそうな斜面をつづら折りやらへつりで。
登り切るとそこには小池があり、これがまた絵になる風景。
そんな天空の散歩道は一本道で山頂へ。
縦横無尽に歩けるわけではないのでこじんまりしている。
山頂からつづく稜線を延々と歩いてみたいと思ったのが心残り。
このままピストンで帰るなんて。。。
後からわかったが、周回パターンをとることもできた感じ。
ちょっと下調べ不足だった。
紅葉まっさかりの剣山方向を眺めながら2時間くらい昼の大休憩をしたのち下山開始。
下山は一目散に逃げるようにノンストップで。
途中交差する林道に出ると、遠回りとわかっていたがピストンが嫌なので林道を歩いて登山口へ。
林道上にはこれといって印象的なものは無かった。
そんなこんなで下山完了は16時。
帰途、剣山登山口を通るので、リフトが動いていたら中腹まで乗ろうかと思っていたら17時になって終了。
名残惜しい夕方の黄金色の紅葉を眺めながら帰国の途へ。
途中、剣山木綿麻温泉(400円)に立ち寄って汗を流すも、眠くなってたいへんだった。
徳島自動車道は以前は乗り継いで高松自動車道へと乗り換えていたが、
今年できたという道路で徳島自動車道の終端を延長したようでそのまま接続できた。
なんとか日付が変わる前に帰ってこれたけど。。。遠かった。
その他の写真は以下より。