念仏坂入口付近(百ヶ辻)の被害状況雨台風と呼ばれていた台風18号は全国各地に大きな爪あとを残した。
昨日から夜通し降り続く雨は激しさを増すばかり。
台風は上陸後に速度を早め、今朝8時頃になってようやく南大阪のほうも雨が上がった。
しかしながら大阪・奈良の県境にはまだ雨雲がレーダー上に見てとれた。
台風の風もおさまり、すっかり強い日差しが戻り、
何事も無かったかのように落ち着いたきた午後。
土曜日はたっぷり歩けなかったので時間を見つけて金剛山へと向かう。
いつもの常連さんが今日も登ってきたという情報もあったので、
水はけが良いと思っている金剛山は大きな被害は無いと思い込んでいた。
金剛山が近づくにつれてあちらこちらの道路に冠水した跡がみられる。
河内長野側からのトンネル手前では少し乗り越えなくてはならない土砂もあった。
トンネルをくぐって千早登山道入口を通過し、終点の百ヶ辻(もまつじ)に向かうと
ババ谷付近ではどこから転がってきたのか野球のボールくらいの石がゴロゴロと道を塞ぐ。
作業員の方が片付けている最中であった。
静止されることなく通してくれたものの、その先も石ころがゴロゴロ。
百ヶ辻手前の道路際にある駐車場に車を止めるのが精一杯だった。
車から降りるとアスファルト舗装路は川のように流れていて一歩も足を踏み入れれない。
車でバスロータリーのほうに移動して念仏坂入口付近を見ると濁流が坂を下ってきていて
登山するなんてもっての外な状況である。
尾根を利用して登ることは物理的には十分可能であったが、
さすがに百ヶ辻がこんな状態になっているのに素知らぬ顔で登る気にはなれず素直に撤退。
車を森屋のほうに下っていくと、バイパスが終わって旧道と合流するところで通行止めだった。
山中を迂回してかんぽの宿を通るルートで帰った。
その後の情報によると、ロープウェイは当分の間、運休とのこと。
おそらく南海電鉄バスや森屋を通る金剛バスも当面運休では無かろうか。
そこんなこんなで近年まれにみる金剛山の台風被害であった。

念仏坂から濁流が流れてきていた