白山山頂「御前峰(ごぜんがみね)」標高2,702mにて登り:別当出合-(観光新道)-別当坂分岐-黒ボコ岩-室堂センター-白山山頂(御前峰)
下山:白山山頂-室堂センター-(エコーライン)-南竜道分岐-甚之介避難小屋-中飯場-別当出合高低差 :約1,400m
日帰り
23日(土)の夜に大阪を出発。
福井北ICを降りて下道約70kmほど走り、
午前1時30分、市ノ瀬ビジターセンターに到着。
どこから人件費が出ているのか、警備員さんによる駐車場の誘導。
なかなか大きな駐車場である。(無料)
到着して外に出てみると、標高830m程度であるがものすごく寒い。
一足早く立山に行かれてる
ブログ「あほな人の山日記」のdanashiさんによると
日中なのに雪が降って一時吹雪いたとかで、それなりに寒いだろうと思い
長袖の準冬ウェアで来たのに、予想以上の寒さ。
空を見上げると、久しぶりにみたおびただしい数の大小さまざまな星。
木星もはっきり見えた。
AndoroidのARアプリ「Google Sky Map」でこの時期にはどんな星座が見れるのか確認。
寒いのですぐに車に閉じこもってアルコール(赤ワイン)にチーズをつまんで
5時15分に目覚ましをセットして午前2時ごろに仮眠。
フリースのブランケットをかけて寝たが寒くて寝付けない。
寒さで途中、目が覚めたので、ザックのなんといちばん底からダウンジャケットを取り出すハメに。
始発のバスは5時ちょうどから20分間隔で運行している。
目覚ましどおり5時15分に起き、まどろみながら手洗いや朝食を済ませて準備。
出発直前の6時20分発のバスに乗り込めたものの座れずつり革で路線バスなので揺れまくり。
「別当出合」までの所要時間は15分程度で料金は片道400円。
6時50分、登山開始。
十津川の谷瀬の吊り橋を彷彿させるような大きな吊り橋は渡らず横目に見ながら
観光新道ルート梯子坂という急登を登っていく。
最初の元気なうちに急登で高度を稼いでおくのは好きだ。
しばらくしてどこかからともなく車の走る音。
もしかして上まで林道が走っているのか?と思い、木々の間から探ってみると
登山道に平行して林道が走っていたが、方向的に登山に利用できるようなものではなかった。
一時間少々で樹林帯を抜け、展望ひらける「別当坂分岐」に到着。
この時点では山と高原地図のコースタイムより15分も早く着いた。
山と高原地図の登山道の線を見ただだけの脳内イメージでは別当坂分岐からは
なだらかな稜線歩きに思えたが、等高線地図を見ると明らかなように実際はまだまだ急登。
小さなアップダウンや奇岩などを越えて9時37分、「殿ヶ池避難小屋」に到着。
避難小屋の周りには登山者が大勢いるのに対して、小屋の中は小奇麗ではあったが
トイレのニオイがきつく、さすがにだれも居なかった。(^^;
日陰で休憩していると風は無くとも汗で濡れたカラダが寒くて冷えてくる。
5分程度の休憩後、殿ヶ池避難小屋を後にしてさらに登り続ける。
右手の方に見えているひときわ高い山が白山だと思い込んでいたら違っていた。(別山)
白山の山容は「黒ボコ岩」まで行かないと見えないことが判明。
ちゃんと範囲の広い地図で確認すればわかることなのに、脳内イメージに頼りすぎるとダメだなぁ。
10時43分、黒ボコ岩に到着。これといって特徴の無い岩だ。
ここまで来るのにけっこう疲れた。
立山で懲りずにまたまた食料をこれでもかというほどボッカしてきたのでザックの重さは15キロ越え。
テン泊登山のときと比べてシュラフとマットとテントが無い反面、重い食材が多い。
「弥陀ヶ原」へと足を踏み入れると白山の全貌があらわれた。
そして室堂平へと続く木道がいい感じで、あこがれの雲ノ平のような雰囲気。
もう雲ノ平まで行かなくてもいいかも、と思うほどだった。
今回、弥陀ヶ原一帯がいちばんのお気に入り場所となった。
木道からは室堂センターのある室堂平は見えない。
木道が終わって岩がゴロゴロする登りをようやく登り切ったところに
突然、大きな室堂センターが姿を表した。
11時10分、室堂センターに到着。
登山を開始して4時間20分後の事であった。
もうここまででええわぁと思うくらい疲れが滲んできている。
室堂センターではトイレ休憩。トイレ前の手洗い場には分厚い氷。
とてもキレイで立派な山小屋?というよりたしかにこれはセンターだな。
数百人は収容できそうだ。
せっかくここまでがんばって登ってきておいて山頂まで行かないのは志半ばだ。
腹が減って今すぐにでもお昼にしたいけど、
山と高原地図のコースタイムでは40分で山頂に着けるようなのでがんばって登ることにした。
室堂センターにザックをデポして手ぶらで登っている人が多い中、
重いザックを背負ってせっせと岩の階段を登る。
階段状になっているだけがせめてもの救い。
そんなこんなで室堂センターでずいぶん休憩したが、12時3分、白山山頂に到着。
富士山、立山、白山は日本三名山(日本三霊山)で、
白山の山頂は御前峰(ごぜんがみね)で、標高2,702mである。
360度の展望で、あちこちのピークを確認してみる。
何はともあれお昼にしようと思っていたが、山頂はクッカー使って調理できるような
のんびり過ごせるような場所ではなかった。
記念写真を撮ったり景色を眺めてしばらく山頂を楽しみ、
ええかげん腹が減って幻覚を見そうにまでなってきたので、再び室堂センターへと下山。
すれ違う大勢の人と挨拶を交わすのがしんどくなってきた。
室堂センターに下りてきて12時30分、ようやくお昼の準備に取り掛かる。
それにしてもいろんな食材を持って来すぎてしまい、食べれないまま持ち帰りのもの多数。
腹が減ってる時に買い物をするとつい買い込みすぎてしまう悪い癖が出てしまった。
細麺の稲庭うどん(国産小麦100%)を豆乳鍋のシメに美味しかったー。
バスの最終時刻は17時である。
それに乗れなかった場合、バス道を2時間以上歩くことになるのだ。
下山のルートの山と高原地図のコースタイムを見ると3時間。
14時ちょうどには室堂センターを出発しないと厳しくなってくる。
いろんな食べ物を作りすぎて14時なっても撤収がままならず、
ザ・チェアが快適すぎて根を生やしてしまい、
それでも必至のパッチで片付けをして室堂センターを出発できたのが14時25分。
もう小走りで、トレランよろしく下山を続ける。
慌てていたのか分岐を間違え、予定では黒ボコ岩から南竜道分岐へ降りるはずが、
エコーラインを下りてしまいコースタイムで10分追加のロス発生。
うれしい誤算というか、南竜山荘や南竜ヶ馬場のテン場などを眺めることができた。
南竜道を若干登り返してようやく南竜道分岐の下山予定ルートに合流。
もう完全にトレランモードで駆け下りて15時20分、「甚之介避難小屋」に到着。
残り時間一時間40分以内に別当出合のバス停に着けるのかを確認すると、
一時間20分であったのでここでようやく+20分のゆとりが生まれた。
甚之介避難小屋を少しチェック。
できたばっかりのようでものすごくキレイでヘリポート?テン場?まである。
5分ほど休憩して残り時間1時間35分。
次なる目標はコースタイムで所要時間50分となっている中飯場(なかはんば)だ。
足も痛くなってきているけどコースタイムを維持できるよう早めのペースで急ぐ。
50分の下りはきつく、中飯場に時間内に着けることが今日の核心部のようにさえ思えた。
コースタイムより10分早い、16時ちょうどに「中飯場」に到着。
残り時間はあと一時間に対してコースタイムは30分。
17時の最終バスにぜったい間にあうことが約束された。
中飯場で10分間ほどトイレ休憩。
残り時間50分。
それでも早めのペースで下山を続ける。
まだかまだかと歩き続けてもう下山完了だろうと思ってところで遠くに吊り橋が見えて愕然とする。
あわよくば16時40分の、最終バスより一本早いのに乗れるかもと思っていたが、
遥か向こうにあるゴール直前にある吊り橋を見たときは間に合わないと思った。
それでも諦めずにハイペースで歩き続け、吊り橋に着いたときには16時32分。
16時40分のバスまでまだあと8分もあった。
ぜったい無理と思える目標でも、努力を続けていると
意外とそれは思っていたより近くあった、ということもあるのかもしれない。
駐車場まで戻ってきて軽くお茶をしてから「白峰温泉総湯」650円で汗を流してスッキリ。
他の温泉では見たこともない水深90cmもある深い湯船があった。
白峰温泉総湯の前には土産物屋があったのに帰るときには閉まっていた。
福井ICまで店らしいものが何もない所をひたすら走って帰国の途へ。
日帰りの白山登山はなかなかハードであった。(お昼が長居しすぎ?!)
今回のように日帰りで済ませてしまうと白山は日帰りの山って軽く捉えがちだが、
それでは白山の本質の半分も知ることができないと思った。
できれば泊まりでのじっくり山頂周辺のお池めぐりなどをしてみたいところだ。
色がウェアなどと合わなくてぜんぜん気に入ってないザック「オスプレー エグゾス58」。
背負ったはずのザックが目の前にあって「あれ?」ってかんじで
注意深く観察すると、まったく同じザックの人がまわりにいっぱい居て
コミュニティができそうになる勢いでした。
その他の画像は以下より。

白山はココ! 北陸道「福井北IC」が最寄り。 下道が長い。

青いラインが登りで赤いラインが下山ルート。

別当出合にて バスは片道400円 所要時間15分 5時~17時 運行20分間隔

登山開始 寒くてダウンジャケットを着ている

まるで新緑のよう

別当坂分岐付近にて

岩の下をくぐる

殿ヶ池避難小屋が近づいてきた

殿ヶ池避難小屋には登山客多数の模様

殿ヶ池避難小屋の中

殿ヶ池避難小屋が遠ざかる

殿ヶ池避難小屋は遥か下に行ってしまった

背後の山が白山だというお気楽な勘違い?!

黒ボコ岩

室堂センターへと続く木道

高度を上げて木道を見下ろす

室堂センター

室堂センターの裏側(白山側)こっち側が表か?!


山頂への石の階段

高天ヶ原(たかまがはら)

白山山頂にて

羅針盤?! これがあるとアルプスですよね?!


室堂センターを見下ろす
ブログ「私を登山に連れてって」のスロートレックさんと同じフライパンを導入
これで一気に量産が可能?!

豆乳鍋など。。


南竜山荘と南竜ヶ馬場のテン場

右上は南竜山荘



