れんげ大祭『今日の金剛山』 ハイビジョン(HD)撮影 (3分32秒)雨ニモマケズ、ブヨニモマケズ。登り:石ブテ東谷ルート
下山:青崩道ルート「
れんげ大祭」は毎年7月7日と決まっているので、
このままふつうに待っていると休日に7月7日を迎えるのはあと3年後。
待ってられないので会社を休んだ。
いつも議事進行しているミーティングや定例会議もあるのに。。明日、机が無いかもな~。
それよりプライスレスなものが金剛山にはある。
金剛山の最大の祭りである「れんげ大祭」とは、以前にも書いたが
夏山開きを兼ねた安全祈願と役行者(えんのぎょうじゃ)
をたたえる行事だそうで、全国的にも非常にめずらしい
神仏混交(転法輪寺と葛木神社)の祭り。
毎年、役小角(えんのおづぬ)の命日の7月7日に、
真言、天台両宗の山伏が全国から集まるという一大行事。
それ以上の詳しいことはよくわからないけれど、
お世話になっている金剛山に感謝を込めて。
正確には何時から始まるというのはどこにも書かれていないし
よくわからなかったけれど、だいたい昼頃からナニカが始まるとのことなので
その時間に合わせて出発する。
山頂で居る時間が長そうに思ったので、それならトコトン疲れそうなルートを
ということで候補に上げたのは「妙見谷ルート」と「石ブテ東谷ルート」。
どちらも所要時間二時間クラスのルートだ。
最後まで迷ったあげく、
過去に一度しか登ったことのない「石ブテ東谷ルート」を
登ることにした。
このルートは昔は「勘助屋敷の道」と呼ばれていたそうである。
「勘助屋敷」という屋敷がどこかにあったというわけか?
午前10時ピッタリに青崩をスタート。
まずは30分足らずの区間である舗装路を行く。
あまりにも蒸し暑く、ついダラダラと歩いてしまう。
せっせと歩くとそれだけ汗もせっせとかくことになるからだ。
鉄板の橋を渡って沢に入ると暑さもいくぶんか和らぎ、
沢ルートならではの清涼感に包まれる。
夏場は葉が生い茂っていて進みにくい。
ほどなく丸滝谷ルートと中尾の背ルートと石ブテ東谷ルートの分岐に到着。
立木に掛けてある「←丸滝谷」の矢印は、あいかわらず間違った方向を指したままだ。
未だに誰も訂正しないのが不思議だ。
丸滝谷ルートは直進で、中尾の背ルートは垂直の滝のある方向やや左の尾根を登って行く。
そして石ブテ東谷ルートは垂直の滝を左に巻いてスタート。
前に登った記憶も薄れてきているので、どんなステージだったか思い出しながらどんどん進む。
お助けロープのお世話になるような滝がいくつもある。
慣れてくるとついついお助けロープに身をあずけがちになるが、
あくまで補助的に、いざ滑ったりしたときはしっかりつかめるよう
軽くつかんでおいて、基本、両足やもう片方の手の三点確保で登るということを
忘れないようにしなければならない。
なかなか石ブテ東谷ルートもけっこう難儀なルートだなぁと思いながらもどんどん進む。
丸滝谷ほどでないが石ブテ東谷ルートでもっとも危険な絶壁が現れる。
この絶壁をクリアしたあとはアリ地獄があって終わりだったけ?という薄い記憶。
それは丸滝谷ルートだ。
実際はしばらく小滝の連続が続いていて、ようやく沢の水が枯れたころに長い急登となる。
ジメジメした路面であるが、ロープのお世話にならなくても滑ることはなかったが
この急登、けっこう長い。
立ち止まって休憩したいが、この急登に入ってからはブヨにつきまとわれているので
進むしかない。
すっかりボロ雑巾よろしくヨレヨレになりながら、ようやく平坦なところに取り付いた。
このルートはなかなか登りごたえがあって、これならダブル登山なんてしなくても
お腹いっぱいになれるよなぁと思った。
すっかり腹が減ってきたところで丸滝谷、中尾の背と合流する地点に到着。
そこには、あのチャレンジ登山で岩橋山のチェックポイントにおられて手を振ってくださった方が
沢登り装備でいらっしゃって声をかけてくださった。
ヘルメットやカラビナにザイル、かっこよかったなぁ。
挨拶もそこそこに、六道ノ辻、大日岳を経て金剛山頂に着いたのは12時ちょうど。
出発してぴったり所要時間2時間だった。(撮影等の時間を含む)
ということは妙見谷ルートと時間的にはほぼ同じということになるが、
ぜったい石ブテ東谷ルートのほうがきつい。
なぜなら、スタート地点の標高が妙見谷よりもずっと低いからだ。
山頂に着くと、大勢の登山者や山伏でごったがえしていた。
普段の土日よりも遙かに人が多い。
12時の気温は20℃。
テントが張ってあって受け付けがあり、そこにはボーさんが居た。
転法輪寺からの先日の返信ハガキを返送していたので引換券をいただく。
会費も何も払ってないので弁当なんか貰えるなんて半信半疑だったから、
念のため途中の道の駅「かなん」で米粉パンを3つも買ってきたが、
本当に弁当とお茶をくださった。
山伏の一行はホラ貝を吹きながら隊列をなしてどこかに行ってしまい、
しばらく何もなさそうだったので、国見城趾広場に行っていただいた弁当をひろげる。
野菜具材たっぷりの実に豪華な弁当だ。転法輪寺謹製なのかな?
この費用がどこから出ているのか不思議だ。
せいぜい精進してたくさん賽銭で恩返しができると良いが。。
食べ終わった頃から雨が降り出してきた。
しかも本降りの雨だ。
転法輪寺では山伏が集まって祈祷?をやっている。
雨の中、じっと待つ。さらに待つ。
何のために待っているのか、自分でもよくわからないけど待つ。
火渡りを見たいからとかそんな思いは特にない。
ブヨが顔の周りに容赦なく集まってくる。
天然成分の
バズオフスプレーは効果があると思う。
今日もプンプン匂わせてきた。
しかし、汗と雨ですっかり流れ落ち、あの匂いはどこへやら。。
待ってましたとばかりブヨに2ヶ所も噛まれたのを機に、
もうどっからでもかかってこんかいと無防備に徹した。
その結果、最終的には5ヶ所噛まれることになる。
久しぶりに会った富田林のナカイさまから声を掛けていただく。
ありがとうございました。話中だったので挨拶だけで失礼しました。
ブログを見てくださっている若くてかっこいい男性から声をかけていただいた。
山登りベテラン風のお二人。
マムートがお似合いの阿倍野の男性は、最近、大変な困難を乗り越えられたとか。
いろいろ考えさせられました。貴重なお話をありがとうございました。
早く前線復帰できることをお祈りします。
あの複雑なババ谷ルートのあらゆるパターンを征服されたのには驚きました。
機会があればぜひ大峰にとか登りに行きましょう。
護摩木を焼いて大きく炎が上がっているのをブヨと戦いながら眺めていると
横にいらっしゃった神戸の若い男性から声を掛けていただく。
明石大橋のそばのあの垂水から遠路はるばるで、
六甲山を知り尽くされた後、金剛山のほうに進出されてこられたそうで
六甲山よりも金剛山のほうが良いとか。わざわざ二時間以上かけて電車とバスで。
金剛山に登ることについてはずいぶん恵まれた環境にある自分はもっと頑張れるはずだと思った。
まぁそんな理由とかもあって最近ダブル登山を続けてきたが、
さすがにこの蒸し暑さには一時ストップ。
自分にとっては雨の金剛山がず~っと続いていて、
前に晴れたのはいつの頃か思い出せないほど昔の事のように思う。
こんなに雨にやられっぱなしは過去に例がない。
晴れ男伝説はもろくも崩れ去る。
火渡りが始まろうというときにブログ「
金剛山愛」のまさ吉さんが登場。
金剛山でまさ吉さんに会ったのは実は今日が初めてだ。
さかんに火渡り業を奨められたけれど、重装備の上、ナニカと準備も大変なので
今回は見送ることにした。
火渡り自体は眺めていると誰でも気軽にやっていたので抵抗は無いと思った。
業が終わると後はもう何のイベントもなく、かたずけムードになった。
ブログ「
山と楽人の旅」の山のまこまささん夫妻に会えるのを楽しみにしていたので
こちらからでも見つけられるようにと、チャレンジ登山のときの写真を探して
予習してきたのになかなか見つけられないでいた。
もう一度うろうろしてみて見つけられなかったら下山しようと思っていたらいらっしゃいました。
降りしきる雨の中、立ち話でお引き留めしてすみませんでした。
半年ぶりの再会でした。
本降りの雨はさらに勢いを増してきたので15時に下山を開始した。
その他の画像は以下より。