南奥駈 笠捨山山頂にて良い意味で想像と違った南奥駈道【ルート】
白谷トンネル東口-行仙岳-行仙宿山小屋(佐田辻)-涸池-老杉-笠捨山
-佐田辻ー林道-白谷トンネル東口近畿百名山、第56座目。
さすがは大峰南奥駈道、なかなかハードだった。
おくればせながら南奥駈道を歩くのは初めてである。
南奥駈道は縦走でつないで行こうと思っていたが、
なかなか実行する機会もないので近畿百名山で南奥駈最深部の笠捨山へ。
勝手に想像していた南奥駈道は、明るいイメージの奥駈道に比べると
地味で登山道は狭く、うら寂しく、じめじめ鬱蒼としていて、夏にはヤマビルは出るわ、
ヤセ尾根のアップダウンの連続で、どちらかというと暗いイメージ。
もうこれ以上無いというほど酷い事をぜんぶ書き出してしまったけど。。(^^ゞ
ところがどっこい真逆とまでは言わないけれど、行ってみたらぜんぜん違った。
南奥駈道のほんの一部なので、総合的にはどんなイメージかは異なるかと思うが。
地図には無い「何コレ?」発見もいろいろあった。
次の用事があったので15時には下山完了するという時間制限付きだったため、
道中で発見したスポットなどの確認ができなかったのは心残りだったかな。
前回の千ヶ峰の出だしは延々と舗装林道、今回は延々と鉄階段スタート。(^^ゞ
国道425号線を白谷トンネルまで標高825mも高度を上げたところに登山口があった。
トンネル方向を見上げると、そんなに登らなくてももうそこが稜線では?
と思えるほどユルユルな登りなんじゃないかなと思いきや、
山と高原地図のコースタイムでは一時間となっているではないか。
登りやすい階段中心にもかかわらず、たっぷり一時間かかってしまった。
もうこれだけで金剛山に登れてしまうね。。
行仙岳へは、分岐から5分だと書かれてあったのでピストンで行ってみたところ
電波中継塔などの人工物だらけでがっかり。
そもそも階段や電柱は、この施設の保守のためのものだろう。
気を取り直して分岐まで戻り、いよいよ南奥駈道歩きとなる。
途中、「継の窟」へ下るポイントがあって、太いロープが垂れていたり
テーピングがあったが時間も無いのでスルー。
南奥駈道を整備してらっしゃる新宮山彦ぐるーぷさんの行仙宿小屋は
至れり尽くせり何でも道具類は揃っていて電気も点く快適な山小屋で、
どこかよそのお宅にお邪魔するような感じ。
一泊2千円で利用できるようで、縦走者にとってはオアシスだろう。
さて、今回の南奥駈道区間であるが、ヤセ尾根、細尾根はほんの少しで、
ほとんどが開放的で明るい快適なトレールだった。
しかし、アップダウンが多くてけっこう体力が消耗。
最後に大きく下って笠捨山への登り返しはきつかったなぁ。
山頂は展望もあったが、そんなに広くもなく、日陰も風もあまりなく
休憩するのはもっと良い場所がたくさんあったので移動。
爽やかな風があって、木陰に居ると寒くなってくるほど。
地図上ではぜんぜん距離を歩いてないように見えるが、
折返しを考えると今日は笠捨山より先へ足を伸ばす気はない。
笠捨山山頂周辺をもうちょっと散策したかったけど、
今日のタイムリミットを考えるとお昼休憩の時間に30分くらいしか残らず。
それでもやっぱり一時間休憩してしまった。
下山は時間短縮のため、行仙宿小屋から新宮山彦ぐるーぷさんの補給路にて。
大峰らしい山歩きを堪能できたかな。
その他の写真は以下より。

山と高原地図2015年版+GARMIN GPSログ
だれが担当したのか、コースタイムは辛口すぎやろ


行仙岳付近のログ(反時計回り)
最近歩いている人のログがあったが、
赤い矢印のルートの取り付きが見つからなかった。

白谷トンネル(東側)の少し手前に登山口

登山口

取り付きだけ鉄階段なんだろうと思いきや。。


ここにも鉄階段


作業小屋(中は空っぽ)


延々と鉄階段

どこまでも・・

あそこが頂点か!と思いきや・・

八経ヶ岳方向を望む いい天気だ。

これが最後の階段だったかな。

ややこしい分岐に登り着いたら、方向感覚と実際が異なっていた

白谷トンネルのほうから登ってきた

分岐から5分の行仙岳へも鉄階段

行仙岳に到着


隆起して斜めになった三角点

屋根部に大きなアンテナが建ってたのか基礎が残る大きな建物
他にも無線中継アンテナが多数あった

行仙岳山頂からは、釈迦ヶ岳に八経ヶ岳がバッチリ見えた
手前の尾根も南奥駈道 こりゃ遠いわ。。

行仙岳から戻って、いよいよここから南奥駈道歩き




赤い矢印のところに「継の窟」の木札があった

継の窟への取り付きには太いロープが、
行って戻って来れる時間が読めないので今回はスルー


なかなかゴキゲンなトレールである

どれが笠捨山だ?


立派な旅館のような山小屋に到着

新宮山彦ぐるーぷさんの行仙宿山小屋は半分営業小屋となっている

昨年から行方不明の遭難者情報

行仙岳宿小屋の中(日帰り休憩は無料)



新宮山彦ぐるーぷさんが作られた南奥駈道マップが貼られていた
イラストマップは
こちらからダウンロードができる

行仙宿山小屋の前は「佐田ノ辻」
下山はここから補給路を使った

左手は涸池(からいけ)だとか

から池は、大蛇の住むという伝称の池だと書かれていた
ちなみに池らしい様子はなかった


右へ行くと旧郵便道(鉄塔監視路)で笠捨山をも巻いて
葛川辻に通じる難路だとか

大峰八大金剛童子の石碑に到着

石碑

立派なヒノキのたもとに石碑があった

あれ?石碑の場所が山と高原地図と異なっていた。
2018年版では改訂されているのだろうか。

快適、快適・・



迷い込みやすそうな尾根には表示板




下って、登り返しは多い



曲がった部分が地面に接触していないのがすごい

ついに笠捨山の全貌が見えたが、これ下って登り返すのか。。

反射板が山頂だと思ったら違った


登り返し中・・




反射板の広場が見えた

反射板広場

反射板への分岐から100mほど移動してついに山頂へ

笠捨山山頂


ピストンで行仙宿山小屋まで戻ってきた
途中、真新しい山と高原地図を手に持っただけ程度の手ぶらの男性と遭遇。
そのまま笠捨山へ向かっていったが、飲み物もなくて大丈夫なのだろうか。
山小屋の宿泊者だったのかもな。

水場から若い男性が、水10リットル?ほど汲んで登ってこられた。
新宮山彦ぐるーぷの当番の方かもしれない。
補給路にて下山。


ん?上の何だ?カエルか?谷?この谷の名称?



左の補給路へ

思ったより長くて時間がかかった


垂直に近い苦手な階段

未舗装林道に着地
